代表銘柄(特級ミュジニーの古木キュヴェ) ミュジニー キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュは、シャンボール・ミュジニー村の特級ミュジニーの約7割(7.2ヘクタール)を所有するコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエの看板ワインです。樹齢25年未満の樹はこのキュヴェに入れず、一級格のシャンボール・ミュジニーとして別に瓶詰めするという厳しい線引きで知られます。
この記事の目次
どんなワインか
ミュジニー キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュは、コート・ド・ニュイのシャンボール・ミュジニー村にあるドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエの看板ワインです。ドメーヌの公式サイトは確認できなかったため、ここでは英Decanter誌の生産者紹介(2017年)とブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の資料をもとに整理します。
Decanterによると、ドメーヌは15世紀にさかのぼる歴史を持ち、1925年にコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエが相続して52年にわたり運営しました。現在はその孫娘たちが所有しています。1960年代から80年代半ばにかけて品質が落ちた時期があったものの、1986年に醸造責任者フランソワ・ミエを迎えて立て直し、1990年のミュジニーはその年を代表する一本になったと同誌は書いています。
畑と造り
最大の特徴は所有面積です。ヴォギュエは特級ミュジニーに7.2ヘクタールを持ち、Decanterはこれを特級全体の約70%としています。BIVBの資料では、ミュジニーはクロ・ド・ヴージョの上手に位置し、傾斜8〜14%の石灰岩の段丘に浅い土壌がのる畑です。
このキュヴェの名前の「ヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)」は、ドメーヌ独自の線引きを表しています。樹齢25年未満の樹はミュジニーに入れず、シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュとして別に瓶詰めします。Decanterの記事時点で、このキュヴェの平均樹齢は41年でした。ミュジニーの樹のおよそ半分はコルドン仕立てで、収量は25〜30ヘクトリットル毎ヘクタールほど。醸造では通常ぶどうを除梗し、木製の槽で発酵、特級に使う新樽は3分の1以下に抑えます。新樽が多すぎると畑ごとの違いが見えにくくなる、というのが醸造責任者の考えとして紹介されています。
なお、ヴォギュエはミュジニーにシャルドネの区画も持ち、BIVBもこのアペラシオンの珍しい特徴として挙げています。
飲み頃と楽しみ方
BIVBは特級ミュジニーの赤について、豊かなタンニンと長い余韻を持ち、ローストした家禽や鳥のジビエ、鴨や子羊にも合うとしています。供出温度の目安は14〜16℃前後。若いヴィンテージは閉じていることが多いため、急がずに寝かせ、開けるときはデキャンタやゆっくりとしたグラスでの変化を楽しみたいワインです。
同じ畑の小さな区画から造られるドメーヌ・ルロワのミュジニーと比べると、造り手ごとの考え方の違いがよく分かります。
※所有面積・樹齢・造りは取材時点の情報です。年によって変わることがあります。
コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ ミュジニー(ヴィエイユ・ヴィーニュ)の
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ ミュジニー(ヴィエイユ・ヴィーニュ)の
ワイン情報
| 名称 | コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ ミュジニー(ヴィエイユ・ヴィーニュ)Domaine Comte Georges de Vogüé Musigny Grand Cru Cuvée Vieilles Vignes |
| 生産者 | ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ |
| 位置づけ | 代表銘柄(特級ミュジニーの古木キュヴェ) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ(シャンボール・ミュジニー村) |
| 原産地呼称 | AOCミュジニー |
| 格付け | グラン・クリュ(特級) |
| 主な品種 | ピノ・ノワール |
| 所有面積 | 特級ミュジニーに7.2ha。特級全体の約70%にあたる(Decanter、2017年) |
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| ヴィエイユ・ヴィーニュの基準 | 樹齢25年未満の樹(約1.8ha)はミュジニーに入れず、シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュとして瓶詰め(Decanter) |
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| 平均樹齢 | ミュジニー ヴィエイユ・ヴィーニュの樹で平均41年(Decanter、2017年時点) |
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| 造り | 通常は除梗し、木製の発酵槽で発酵。特級に使う新樽は3分の1以下。収量はおよそ25〜30hl/ha(Decanter) |
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| 白のミュジニー | ミュジニー内の約0.6〜0.66haにシャルドネを植える。改植のため1993年を最後にミュジニー・ブランとしての瓶詰めを止め、ブルゴーニュ・ブランとして出した(Decanter・BIVB) |
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| 特級ミュジニーの規模 | ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の2022年の生産面積は赤10.13ha・白0.66ha。AOCは1936年9月11日制定 |
| 飲み頃の温度 | 14〜16℃前後(BIVBが特級ミュジニーの赤に示す目安) |
| グラス | ブルゴーニュ型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型。若いヴィンテージは数年以上寝かせてからが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「ヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)」とは、どういう意味ですか?
ヴォギュエでは、ミュジニーの区画のうち樹齢25年未満の樹をこのキュヴェに入れず、シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュとして別に瓶詰めしています。Decanterの取材で当時の醸造責任者は、樹が畑の偉大さを表現できるようになるまでに25年かかるからだと説明しています。法律上の決まりではなく、ドメーヌ独自の基準です。
白のミュジニーはありますか?
ヴォギュエはミュジニーの中にシャルドネを植えた区画(約0.6〜0.66ヘクタール)を持つ、特級ミュジニーでは珍しい存在です。ただしDecanterによると、改植で樹が若くなったため1993年を最後にミュジニー・ブランとしての瓶詰めを止め、ブルゴーニュ・ブランとして出していました。再開の時期について、この記事以降の公式な発表は確認できていません。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部