特級畑のキュヴェ ボンヌ・マールは、ミュジニーで知られるヴォギュエが持つもうひとつの特級です。区画は2.66ヘクタールで、ボンヌ・マールの南側、すべてシャンボール・ミュジニー村の中にあり、鉄分を含む赤い粘土「テール・ルージュ」の土壌です。最も古い樹は1945年の植樹とされ、ミュジニーと並べて開ける記念日の一本になります。
この記事の目次
どんなワインか
ボンヌ・マールは、コート・ド・ニュイのシャンボール・ミュジニー村にあるドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエが造る特級ワインです。ヴォギュエといえば特級ミュジニーの最大の所有者として知られますが、ボンヌ・マールはこのドメーヌが持つもうひとつの特級です。ドメーヌの公式サイトは確認できなかったため、ここではヴォギュエのワインの輸出を担うベッキー・ワッサーマン社(ボーヌ)の資料をもとに整理します。
特級ボンヌ・マールは約15ヘクタール。大部分がシャンボール・ミュジニー村にあり、約1.5ヘクタールがモレ・サン・ドニ村にかかって、北側でクロ・ド・タールに接しています。ヴォギュエの区画は2.66ヘクタールで、ボンヌ・マールの南側、すべてシャンボール・ミュジニー村の中にあります。ドメーヌ全体は12.3ヘクタールです。
畑と造り
区画は標高265〜300メートル。土壌は鉄分を含む赤い粘土、いわゆるテール・ルージュで、その下にバトニアン期とバジョシアン期の硬い石灰岩があります。最も古い樹は1945年に植えられたものとされます。
栽培は有機的な方法で、認証は取得していません。ドメーヌ全体として、30年以上浸透性の農薬を使わず、すべての畝に種をまいた下草を育て、一部では馬で耕し、マサル・セレクション(畑の樹から選んだ穂木での植え替え)を行っていると紹介されています。
造りは、小さな箱での収穫から始まります。赤は2021年から過半を全房で仕込むようになり、ボンヌ・マールは約50%が全房。抽出は櫂入れよりも穏やかなポンピングオーバーを中心にし、木製の槽で野生酵母によって発酵させます。熟成は樽で、**新樽は30〜40%**です。
飲み頃と楽しみ方
特級のピノ・ノワールらしく、長い熟成を前提にしたワインです。若いヴィンテージは閉じていることが多いため、数年以上寝かせ、開けるときは大ぶりなブルゴーニュ型のグラスで時間をかけて変化を見たいところです。
いちばん贅沢な楽しみ方は、同じヴィンテージのヴォギュエのミュジニーと並べることでしょう。同じ村、同じ造り手で、畑だけが違う2本です。同じボンヌ・マールでも、テール・ブランシュとテール・ルージュを半分ずつ持つルーミエのボンヌ・マールと比べると、区画の違いも見えてきます。
※面積・樹齢・造りは輸出元の資料の記載時点の情報です。年によって変わることがあります。
コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ ボンヌ・マールの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ ボンヌ・マールの
ワイン情報
| 名称 | コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ ボンヌ・マールDomaine Comte Georges de Vogüé Bonnes-Mares Grand Cru |
| 生産者 | ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ |
| 位置づけ | 特級畑のキュヴェ |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ(シャンボール・ミュジニー村) |
| 原産地呼称 | AOCボンヌ・マール |
| 格付け | グラン・クリュ(特級) |
| 主な品種 | ピノ・ノワール |
| 所有面積 | ボンヌ・マールに2.66ha(Becky Wasserman & Co)。ドメーヌ全体は12.3ha |
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| 区画の位置 | ボンヌ・マールの南側で、すべてシャンボール・ミュジニー村内。標高265〜300m(Becky Wasserman & Co) |
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| 土壌 | 鉄分を含む赤い粘土(テール・ルージュ)。下はバトニアン期とバジョシアン期の硬い石灰岩(Becky Wasserman & Co) |
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| 樹 | 最も古い樹は1945年の植樹。有機的な栽培(認証は取得していない)(Becky Wasserman & Co) |
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| 造り | 小箱で収穫。全房は約50%(赤は2021年から過半を全房に)。抽出は櫂入れより穏やかなポンピングオーバー中心で、木製槽で野生酵母により発酵。新樽30〜40%の樽で熟成(Becky Wasserman & Co) |
| 飲み頃の温度 | 15〜17℃前後(ブルゴーニュの赤の特級の一般的な目安) |
| グラス | ブルゴーニュ型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型。若いヴィンテージは数年以上寝かせてからが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ヴォギュエのミュジニーとボンヌ・マールは何が違いますか?
どちらもシャンボール・ミュジニー村の特級で、同じドメーヌが同じ考え方で造ります。違いは畑です。ボンヌ・マールは村の北側、モレ・サン・ドニ寄りにある特級で、ヴォギュエの区画はその南側にあり、鉄分を含む赤い粘土の土壌です。ミュジニーは村の南側、クロ・ド・ヴージョの上手にあります。2本を同じヴィンテージで並べると、畑の違いがよく分かります。
「テール・ルージュ」「テール・ブランシュ」とは何ですか?
ボンヌ・マールの中にある二つの土壌の呼び名です。テール・ルージュは鉄分を含む赤い粘土、テール・ブランシュは白っぽい泥灰土で、造り手によって持つ区画が異なります。ヴォギュエの区画はテール・ルージュにあたると、輸出を担うベッキー・ワッサーマン社は紹介しています。
出典・確認日
4件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
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最終更新: 2026-10-29 / 編集: Vinotier編集部