単一畑 ラ・ムーリーヌは、北ローヌのコート・ロティを代表する造り手E.ギガルが、コート・ブロンドの中心にある段々畑から造る単一畑の赤です。公式資料ではシラー89%にヴィオニエ11%、平均樹齢は約100年で、新樽で40か月熟成されます。ギガルの単一畑3本のなかでも、香りの華やかさとしなやかな質感で語られる一本です。
この記事の目次
どんなワインか
ラ・ムーリーヌは、北ローヌのコート・ロティに本拠を置くE.ギガルの単一畑ワインです。ギガルの公式サイトによると、メゾンは1946年にエティエンヌ・ギガルがアンピュイで創業し、1961年からは息子のマルセルが経営を担いました。コート・ロティの単一畑ワイン、ラ・ムーリーヌ、ラ・ランドンヌ、ラ・テュルクの3本は、まとめて「ラ・ラ・ラ」と呼ばれることもあります。ラ・ムーリーヌはその最初の1本で、初ヴィンテージは1966年とされます(現在の公式サイトには年の記載がありません)。
公式の説明では、色は朱色を帯びたルビー、香りは赤い小果実やブラックベリー、すみれの花で、力強さと繊細さをあわせ持つとされています。口当たりはしなやかで、香りの繊細さと豊かな凝縮感が釣り合い、「なめらかな絹のような質感」を持つワインと表現されています。これは生産者の言葉であり、当サイトの試飲所感ではありません。
畑と造り
畑はコート・ロティのうち、比較的明るい色の土で知られるコート・ブロンドの中心にあります。公式はこの畑を、ローマの円形劇場のような形をした段々畑と説明しています。土壌は片麻岩に、明るい色のケイ質の土と石灰質のレスが重なったものです。
品種はシラー89%にヴィオニエ11%。平均樹齢は約100年という古木で、平均収量は35hl/haに抑えられています。醸造は温度管理したステンレスタンクで行い、伝統的なルモンタージュをしながら5週間のマセラシオンをかけます。
もっとも目を引くのは熟成の長さです。ラ・ムーリーヌは新樽で40か月寝かせてから瓶詰めされます。ギガルは2003年からシャトー・ダンピュイで自社の樽工房を運営していると公式に書かれており、樽づくりまで自ら手がける姿勢がうかがえます。
飲み頃と楽しみ方
公式が示す供出温度は16〜18℃、熟成のポテンシャルは約20年です。公式サイトはキジやヤマウズラなどのジビエと合わせることを勧めています。長い樽熟成を経ているため、若いヴィンテージは時間をかけて香りの変化を追うのも楽しみ方のひとつです。北ローヌ全体の中での位置づけは第8講 ローヌ完全編で学べます。
※品種構成・熟成期間・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は生産者の公式サイトでご確認ください。
E.ギガル コート・ロティ ラ・ムーリーヌの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
E.ギガル コート・ロティ ラ・ムーリーヌの
ワイン情報
| 名称 | E.ギガル コート・ロティ ラ・ムーリーヌE. Guigal Côte-Rôtie La Mouline |
| 生産者 | E.ギガル |
| 位置づけ | 単一畑 |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ローヌ/北ローヌ・コート・ロティ |
| 原産地呼称 | AOCコート・ロティ |
| 主な品種 | シラー、ヴィオニエ |
| 畑 | コート・ロティのコート・ブロンドの中心。ローマの円形劇場のような形をした段々畑 |
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| 土壌 | 片麻岩(グナイス)に、明るい色のケイ質の土と石灰質のレスが重なる |
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| 品種構成 | シラー89%、ヴィオニエ11% |
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| 樹齢と収量 | 平均樹齢約100年、平均収量35hl/ha |
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| 醸造 | 温度管理したステンレスタンクで発酵。伝統的なルモンタージュ(液循環)を行い、マセラシオンは5週間 |
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| 熟成 | 新樽で40か月 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃(公式の目安) |
| グラス | 香りが広がる大ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は熟成のポテンシャルを約20年としている。若いうちは時間をかけて開かせたい |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ラ・ムーリーヌはなぜ白ぶどうのヴィオニエが入っているのですか?
コート・ロティでは、赤ワインにも白ぶどうのヴィオニエを加えることが認められていて、伝統的にシラーと一緒に醸されてきました。ギガルの公式資料では、ラ・ムーリーヌはシラー89%・ヴィオニエ11%です。ヴィオニエは香りの華やかさに関わるとされ、ギガルの単一畑のなかでもこのワインが香り高いと評される理由のひとつと説明されることがあります。
どのくらい寝かせてから飲むのがよいですか?
公式サイトは熟成のポテンシャルを約20年としています。新樽で40か月という長い熟成を経て出荷されますが、若いうちは樽由来の要素が前に出やすいとされるため、すぐに開けるならデキャンタで空気に触れさせるとよいでしょう。飲み頃はヴィンテージによって大きく変わります。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部