代表銘柄 ラ・シャペルは、北ローヌのエルミタージュの丘から生まれる、ポール・ジャブレ・エネの看板の赤です。名前は、メゾンが1919年に取得した丘の頂のサン・クリストフ礼拝堂に由来するとされます。2023年からは、白のル・シュヴァリエ・ド・ステランベールとともにドメーヌ・ド・ラ・シャペルという独立した名で出されています。
この記事の目次
どんなワインか
ラ・シャペルは、北ローヌのエルミタージュの丘から生まれる赤ワインです。造り手のポール・ジャブレ・エネは、公式年表によると1834年にアントワーヌ・ジャブレがタン・レルミタージュで創業した老舗。1919年には丘の頂に立つサン・クリストフ礼拝堂を手に入れました。ワインの名は、この礼拝堂に由来するとされています。
ラ・シャペルの名声を決定づけたのが1961年です。公式年表は、エルミタージュ ラ・シャペル1961年を20世紀を象徴するワインの一つに挙げています。シラーから造られる、力強く骨格のしっかりした長期熟成型の赤として知られ、エルミタージュという産地の名を世界に広めた一本と評されます。
造り手の変化
2006年、キャロリーヌ・フレイがメゾンの経営を引き継ぎ、有機栽培とビオディナミへの転換を始めました。公式年表では、2010年に重力式の新しい醸造所を建て、2016年に有機認証を取得してビオディナミへの移行に入ったとされています。この時期以降、ラ・シャペルは評価を取り戻していったと語られることが多いワインです。
大きな節目は2023年です。公式年表によると、この年、ラ・シャペルと白のル・シュヴァリエ・ド・ステランベールをまとめるドメーヌ・ド・ラ・シャペルが設立されました。報道では、エルミタージュの約26ヘクタールの畑を持ち、同年から2021年ヴィンテージをボルドーの流通網に乗せたと伝えられています。その後、2025年8月の報道によると、キャロリーヌ・フレイはスイスの畑に専念するため、ドメーヌ・ド・ラ・シャペルを含むフランスの蔵の責任者から退き、姉妹のデルフィーヌ・フレイが経営に深く関わる体制になりました。
飲み頃と楽しみ方
ラ・シャペルは長期熟成を前提にした赤とされ、若いヴィンテージはタンニンが強く感じられることがあります。若いうちに開けるならデキャンタで空気に触れさせ、16〜18℃前後でゆっくり香りの変化を確かめるのがおすすめです。同じ丘のもう一つの名門、ジャン=ルイ・シャーヴのエルミタージュと飲み比べると、造り手による違いが見えてきます。北ローヌの全体像は第8講 ローヌ完全編で学べます。
※畑の面積や造りの詳細は、生産者の公式サイトで確認できる範囲が限られます。価格はヴィンテージや時期により変わります。
ポール・ジャブレ・エネ エルミタージュ ラ・シャペルの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ポール・ジャブレ・エネ エルミタージュ ラ・シャペルの
ワイン情報
| 名称 | ポール・ジャブレ・エネ エルミタージュ ラ・シャペルPaul Jaboulet Aîné Hermitage La Chapelle |
| 生産者 | ポール・ジャブレ・エネ(2023年からドメーヌ・ド・ラ・シャペル) |
| 位置づけ | 代表銘柄 |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ローヌ/北ローヌ・エルミタージュ |
| 原産地呼称 | AOCエルミタージュ |
| 主な品種 | シラー |
| 生産者の創業 | 1834年、アントワーヌ・ジャブレがタン・レルミタージュで創業 |
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| 礼拝堂 | 1919年、エルミタージュの丘の頂にあるサン・クリストフ礼拝堂を取得 |
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| 歴史的なヴィンテージ | 公式年表は、エルミタージュ ラ・シャペル1961年を20世紀を象徴するワインの一つに挙げている |
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| 栽培 | 2006年にキャロリーヌ・フレイが経営を引き継ぎ有機・ビオディナミへの転換を開始。2016年に有機認証を取得 |
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| ドメーヌ・ド・ラ・シャペル | 2023年、ラ・シャペルとル・シュヴァリエ・ド・ステランベールをまとめるドメーヌ・ド・ラ・シャペルを設立 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後 |
| グラス | 大ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型とされる。若いヴィンテージは十分に寝かせるか、デキャンタで空気に触れさせたい(年による) |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「ラ・シャペル」という名前の由来は?
エルミタージュの丘の頂に立つ小さな礼拝堂に由来するとされます。ポール・ジャブレ・エネの公式年表には、1919年に丘の上のサン・クリストフ礼拝堂を取得したことが記されています。礼拝堂は丘の頂に立つ、エルミタージュを象徴する建物です。
ラベルの名前が「ドメーヌ・ド・ラ・シャペル」になっているのはなぜ?
公式年表によると、2023年にラ・シャペルと白のル・シュヴァリエ・ド・ステランベールをまとめるドメーヌ・ド・ラ・シャペルが設立されました。報道では、同年からボルドーの流通網(ラ・プラス・ド・ボルドー)を通じて販売されるようになったと伝えられています。造り手の系譜はポール・ジャブレ・エネと同じです。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部