モノポール(単独所有の特級畑) ロマネ・コンティは、ブルゴーニュ・ヴォーヌ・ロマネ村の特級畑で、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)が畑のすべてを所有するワインです。公式の記載では畑は1.8140ヘクタール、収穫本数は近年で年4,000〜7,500本ほど。1760年にこの畑を手に入れたコンティ公の名を、今も名前に残しています。
この記事の目次
どんなワインか
ロマネ・コンティは、ブルゴーニュのコート・ド・ニュイ、ヴォーヌ・ロマネ村にある特級畑の名前であり、そこから生まれるワインの名前です。畑のすべてをドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)が所有するモノポール(単独所有畑)で、ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)は、この畑が歴史上一度も分割されたことがないと説明しています。
DRCの公式サイトはこのワインを「王侯のワイン」と呼び、ビロードのようで、人を惹きつけ、どこか謎めいた性格だと書いています。ワインの細かな香りを並べるのではなく、文学的な言葉で語るのがこのドメーヌの流儀です。
畑と歴史
公式サイトの記載では、畑の面積は1.8140ヘクタール。BIVBによると、土壌は深さ60センチほどの褐色の石灰質で粘土分が多く、その下にジュラ紀の硬い石灰岩が広がります。ヴォーヌ・ロマネの特級は標高250〜310メートルほどの東向きの斜面に並び、BIVBの説明では、ロマネ・コンティの隣にロマネ・サン・ヴィヴァン、斜面の上手にラ・ロマネがあり、同じ村の特級にはDRCのもう一つのモノポールラ・ターシュも含まれます。
公式年表によると、この畑の歴史は中世のサン・ヴィヴァン修道院にさかのぼります。1760年にコンティ公ルイ・フランソワ・ド・ブルボンが取得し、革命で国有財産として売られたのち、1869年にジャック=マリー・デュヴォー=ブロシェが買い取りました。その子孫であるド・ヴィレーヌ家と、1942年に持分を得たルロワ家の流れをくむ一族が、いまもドメーヌを共同で率いています。
生産量はごくわずかです。公式サイトは年ごとの収穫本数を公開しており、2015〜2019年は4,029〜7,521本でした。年による差も大きく、天候がそのまま本数に表れるワインだといえます。
飲み頃と楽しみ方
BIVBは、ヴォーヌ・ロマネの特級について、一般に10年ほどは待ちたいワインで、20〜30年熟成させることもあるとしています。若いうちに開けるより、時間をかけて変化を見届けることが前提のワインです。供出温度はBIVBの目安で15〜16℃前後。大ぶりのブルゴーニュ型グラスで、香りが開いていく様子を楽しみたいところです。
近年のヴィンテージでは、DRC自身が2022年を「品質と量の両面で1959年に比べられる」と書いています。熟成と年の読み方は第29講 ヴィンテージと熟成完全編、ブルゴーニュ全体の中での位置づけは第4講 ブルゴーニュ完全編で学べます。
※収穫本数・面積は資料や年によって異なります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
ロマネ・コンティの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ロマネ・コンティの
ヴィンテージ
| 2022 | 公式の収穫報告では9月1日に収穫。DRCは2022年を、品質と量の両面で1959年に比べられる例外的な年と書いている |
|---|
| 2017 | 公式の収穫本数は7,521本で、2005〜2019年のなかでは2014年に次いで多い年 |
|---|
ロマネ・コンティの
ワイン情報
| 名称 | ロマネ・コンティRomanée-Conti |
| 生産者 | ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC) |
| 位置づけ | モノポール(単独所有の特級畑) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ(ヴォーヌ・ロマネ村) |
| 原産地呼称 | AOCロマネ・コンティ |
| 格付け | グラン・クリュ(特級)・モノポール |
| 主な品種 | ピノ・ノワール |
| 畑の面積 | 1.8140ha(DRC公式)。ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の2022年の生産面積は1.81ha |
|---|
| 所有 | DRCの単独所有(モノポール)。BIVBは、この畑が歴史上一度も分割されたことがないとしている |
|---|
| 収穫本数(公式) | 2015年4,831本、2016年5,281本、2017年7,521本、2018年4,029本、2019年4,906本 |
|---|
| 土壌 | 深さ約60cmの褐色石灰質土壌で、粘土分が多い(BIVB)。基盤はジュラ紀の硬いプレモー石灰岩 |
|---|
| 畑の名の由来 | 1760年にコンティ公ルイ・フランソワ・ド・ブルボンが取得。公式年表では1794年の鑑定書に「ロマネ・コンティ」の名が初めて現れる |
| 飲み頃の温度 | 15〜16℃前後(BIVBがヴォーヌ・ロマネの特級に示す目安) |
| グラス | ブルゴーニュ型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | BIVBは、この村の特級は一般に10年ほどは待ち、20〜30年熟成させることもあるとしている(ヴィンテージで差が大きい) |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
なぜ「コンティ」という名前なのですか?
18世紀の王族、コンティ公ルイ・フランソワ・ド・ブルボンが1760年にこの畑を取得したためです。DRCの公式サイトは、コンティ公がクロ・ド・ベーズの10倍の値で畑を手に入れ、ワインを自分の食卓だけのものにしたと紹介しています。公式年表では、革命後の1794年の鑑定書に「ロマネ・コンティ」の名が初めて現れます。
1年に何本造られますか?
DRCの公式サイトは年ごとの収穫本数を公開しており、2015〜2019年は4,029本(2018年)から7,521本(2017年)でした。ブルゴーニュワイン委員会は2017〜2021年の平均収量を46ヘクトリットル(約6,118本)としています。数え方や年で差があるので、目安として見てください。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)の
ほかのワイン
同じ産地・種類の
ほかの銘柄
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部