モノポール(単独所有の特級畑) ラ・ターシュは、ヴォーヌ・ロマネ村の特級畑で、DRCが畑のすべてを所有するもう一つのモノポールです。公式の記載では畑は6.0620ヘクタールとロマネ・コンティの3倍以上あり、収穫本数も近年で年1万〜2.5万本ほど。公式サイトは「エレガンスと活力」のワインと表現しています。
この記事の目次
どんなワインか
ラ・ターシュは、ヴォーヌ・ロマネ村の特級畑から生まれる赤ワインです。畑のすべてをドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)が所有しており、ロマネ・コンティと並ぶ、このドメーヌの二つのモノポール(単独所有畑)の一つです。
DRCの公式サイトは、このワインをフィリップ・ド・シャンパーニュが描いたリシュリュー枢機卿の肖像にたとえています。剣の柄に置かれた手と、それを包む白貂(アーミン)とビロード。しばしば引き締まったタンニンの奥に情熱があり、それを宮廷風の気品が抑えている、という説明です。まとめて公式は「ラ・ターシュはエレガンスと活力」と書いています。
畑と造り
公式サイトの記載では、畑の面積は6.0620ヘクタール。ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の資料では2022年の生産面積が5.94ヘクタールで、数え方によって差があります。BIVBはこのアペラシオンのリュー・ディとして「ラ・ターシュ」と「レ・ゴーディショ」を挙げています。土壌は褐色の石灰質で、斜面の上部では浅く、下部ではより深いレンジナになり、その下にジュラ紀の硬い石灰岩があります。
DRCの公式年表では、世界恐慌の影響が続いていた1933年の項に「ラ・ターシュ(ジョリ・ド・ベヴィ)の取得」と記されています。公式サイトはドメーヌの方針として、土壌と自然条件を尊重すること、旧来のロマネ・コンティから受け継いだ繊細なピノ・ノワールの株を選んで増やすことを挙げています。
公式に公開されている収穫本数は、2015〜2019年で11,929〜24,981本。ロマネ・コンティのおよそ2〜3倍ですが、年による増減はやはり大きく、2019年は2017年の半分以下でした。
飲み頃と楽しみ方
BIVBは、ヴォーヌ・ロマネの特級について、一般に10年ほどは待ちたいワインで、20〜30年熟成させることもあるとしています。供出温度の目安は15〜16℃前後。ブルゴーニュ型の大ぶりなグラスで、時間とともに開く香りを追いかけたいワインです。
2022年について、DRCは収穫を9月4〜6日に行ったと報告し、1959年に比べられる例外的な年だと書いています。ブルゴーニュの特級の考え方は銘醸図鑑:ヴォーヌ・ロマネや第4講 ブルゴーニュ完全編もあわせてどうぞ。
※収穫本数・面積は資料や年によって異なります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
ラ・ターシュの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ラ・ターシュの
ヴィンテージ
| 2022 | 公式の収穫報告では9月4〜6日に収穫。DRCは2022年を1959年に比べられる例外的な年と書いている |
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| 2017 | 公式の収穫本数は24,981本で、2005〜2019年のなかで最も多い |
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ラ・ターシュの
ワイン情報
| 名称 | ラ・ターシュLa Tâche |
| 生産者 | ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC) |
| 位置づけ | モノポール(単独所有の特級畑) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ(ヴォーヌ・ロマネ村) |
| 原産地呼称 | AOCラ・ターシュ |
| 格付け | グラン・クリュ(特級)・モノポール |
| 主な品種 | ピノ・ノワール |
| 畑の面積 | 6.0620ha(DRC公式)。ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の2022年の生産面積は5.94ha(数え方で差がある) |
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| 所有 | DRCの単独所有(モノポール)。公式年表の1933年の項に「ラ・ターシュ(ジョリ・ド・ベヴィ)の取得」と記されている |
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| 収穫本数(公式) | 2015年16,644本、2016年21,770本、2017年24,981本、2018年14,275本、2019年11,929本 |
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| 土壌 | 褐色の石灰質土壌で、斜面上部は浅く、下部はより深いレンジナ(BIVB)。基盤はジュラ紀の硬いプレモー石灰岩 |
| 飲み頃の温度 | 15〜16℃前後(BIVBがヴォーヌ・ロマネの特級に示す目安) |
| グラス | ブルゴーニュ型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | BIVBは、この村の特級は一般に10年ほどは待ち、20〜30年熟成させることもあるとしている(ヴィンテージで差が大きい) |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ロマネ・コンティとはどう違いますか?
どちらもDRCが単独所有するヴォーヌ・ロマネの特級ですが、ラ・ターシュは公式記載で6.0620ヘクタールと、1.8140ヘクタールのロマネ・コンティの3倍以上の広さがあります。公式の収穫本数でも、2017年は24,981本と7,521本、2019年は11,929本と4,906本でした。公式サイトはロマネ・コンティをビロードのような謎めいたワイン、ラ・ターシュを引き締まったタンニンの奥に情熱を秘めた「エレガンスと活力」のワインと表現しています。
飲み頃はいつごろですか?
ブルゴーニュワイン委員会は、ヴォーヌ・ロマネの特級について、一般に10年ほどは待ちたいワインで、20〜30年熟成させることもあるとしています。ヴィンテージによって差が大きいので、若い年を開けるなら時間をかけて空気に触れさせ、変化を確かめながら飲むのがおすすめです。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
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最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部