代表銘柄(特級畑のほぼ単独所有) クロ・デ・ランブレイは、モレ・サン・ドニ村にある8.66ヘクタールの特級畑で、ドメーヌ・デ・ランブレイがそのほぼすべてを所有しています。1936年の原産地呼称の制定時は一級でしたが、1981年に特級へ昇格しました。2014年にLVMHが取得し、半分を新樽にした樽で熟成させる、長い熟成を前提にしたピノ・ノワールです。
- 石灰と粘土の斜面
- 3つの区画の重なり
- 骨格と柔らかさ
- 長期熟成型
この記事の目次
どんなワインか
クロ・デ・ランブレイは、コート・ド・ニュイのモレ・サン・ドニ村にある特級畑と、その畑から造られるワインの名前です。北にジュヴレ・シャンベルタン、南にシャンボール・ミュジニーを望む村の中で、ドメーヌ・デ・ランブレイが畑のほぼすべてを所有しています。
畑の歴史は古く、公式サイトによると1365年のシトー修道院の古文書と、同じ年を刻んだ境界石が、この「クロ(石垣で囲まれた畑)」の存在を伝えています。フランス革命のあと畑は細かく分割されましたが、19世紀から20世紀にかけての所有者たちが少しずつ買い戻してひとつにまとめました。
1936年に最初の原産地呼称が定められたとき、クロ・デ・ランブレイは一級に分類されます。その後の所有者たちが特級の評価を取り戻す努力を続け、1981年、INAOがブルゴーニュで33番目の特級として認めました。1996年にはフロイント家が引き継ぎ、2014年春にLVMHが取得しています。
畑と造り
面積は202ウーヴレ、8.66ヘクタール。ブルゴーニュの特級としては大きな畑で、性格の違う3つのリュー・ディ(小区画名)から成ります。中腹の急な斜面で土の痩せたレ・ラレ、斜面の下部で土が深く、ワインの土台になるル・メ・ランティエ、そして畑の北側、谷の出口にあたるレ・ブショです。土壌は石灰と粘土の薄い層で、樹齢30年、50年、60年を超える樹が根を張っています。
公式は、このワインは歴代の醸造家よりも畑そのものを映すと説明しています。熟成はドメーヌのセラーで樽を使い、樽は毎年半分を新しいものに替えます。
飲み頃と楽しみ方
公式はクロ・デ・ランブレイを熟成させるためのピノ・ノワールとしています。若いヴィンテージは数年以上寝かせ、開けるときは大ぶりなブルゴーニュ型のグラスで、時間をかけて香りが開いていくのを待ちたいワインです。
同じモレ・サン・ドニの特級で、すぐ近くにあるクロ・ド・タールと並べると、同じ村の「クロ」でも畑の形や区画の組み立てによって表情が変わることがよく分かります。記念日に、生まれ年や結婚した年のヴィンテージを探して開けるのもこの一本らしい楽しみ方です。
※畑の面積・樽の比率は公式サイトの記載時点の情報です。
クロ・デ・ランブレイの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
クロ・デ・ランブレイの
ワイン情報
| 名称 | クロ・デ・ランブレイDomaine des Lambrays Clos des Lambrays Grand Cru |
| 生産者 | ドメーヌ・デ・ランブレイ |
| 位置づけ | 代表銘柄(特級畑のほぼ単独所有) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ(モレ・サン・ドニ村) |
| 原産地呼称 | AOCクロ・デ・ランブレイ |
| 格付け | グラン・クリュ(特級) |
| 主な品種 | ピノ・ノワール |
| 畑の面積 | 202ウーヴレ=8.66ha(公式)。ドメーヌがほぼ単独で所有する |
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| 3つのリュー・ディ | 中腹の急斜面で土の痩せたレ・ラレ、斜面下部で土の深いル・メ・ランティエ、北側のコンブ(谷)の出口にあるレ・ブショ(公式) |
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| 歴史 | 1365年のシトー修道院の古文書と、同年を刻む境界石が畑の存在を伝える。フランス革命後に細かく分割され、19〜20世紀の所有者たちが再びまとめた(公式) |
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| 所有者 | 1996年にフロイント家が引き継ぎ、2014年春にLVMHが取得(公式) |
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| 熟成 | ドメーヌのセラーで樽熟成。樽は毎年半分を新しいものに替える(公式「ドメーヌ」) |
| 飲み頃の温度 | 15〜17℃前後(ブルゴーニュの赤の特級の一般的な目安) |
| グラス | ブルゴーニュ型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は熟成させるためのワインとしている。若いヴィンテージは数年以上寝かせてからが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
クロ・デ・ランブレイは単独所有(モノポール)ですか?
ドメーヌ・デ・ランブレイは畑の「ほぼ単独所有」と説明しています。Wine Spectatorによると、残るごく小さな区画を隣のドメーヌ・トプノ=メルムが持っており、同ドメーヌもクロ・デ・ランブレイの名でワインを出しています。完全な単独所有の特級としては、同じ村のクロ・ド・タールがあります。
なぜ1981年まで特級ではなかったのですか?
公式サイトによると、1936年に最初の原産地呼称が定められたとき、専門家の評価では特級の水準とされながらも、畑は一級に分類されました。その後、所有者の家族が畑の評価を取り戻す努力を続け、1981年にINAOがブルゴーニュで33番目の特級として認めました。
出典・確認日
5件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-29 / 編集: Vinotier編集部