グラン・ヴァン シャトー・パヴィは、サン=テミリオンの南向きの斜面に畑をもつシャトーのグラン・ヴァンです。2012年に第1特別級Aへ昇格し、2022年の格付けでもフィジャックと並んでAに位置づけられています。1998年にジェラール・ペルス氏が取得しました。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・パヴィは、ボルドー右岸サン=テミリオンのシャトーが造る赤のグラン・ヴァンです。サン=テミリオンの格付けでは最上位の第1特別級Aに位置づけられています。公式の年表によると、1955年の最初の格付けで第1特別級Bとなり、2012年にAへ昇格しました。2022年の格付けでは、アンジェリュス、オーゾンヌ、シュヴァル・ブランが格付けから離れ、INAOが公表した一覧でAの印が付くのはパヴィとシャトー・フィジャックの2軒だけです。
歴史は19世紀にさかのぼります。1873年に地所を受け継いだボルドーのネゴシアン、フェルディナン・ブファールが近隣の畑を買い足し、50ヘクタール近い地所にまとめました。1919年に所有者となったアルベール・ポルトは、パヴィ・ピガス(のちのパヴィ・デセス)を手放し、残る畑をまとめて今のシャトー・パヴィとしました。その後、1943年にアレクサンドル・ヴァレットが取得し、1998年にジェラール・ペルス氏が所有者となりました。
畑と造り
畑は37ヘクタールで、真南を向いています。公式は3つの土壌に分けて説明しています。ドルドーニュ川の水面から約85メートルの石灰岩の台地、約55メートルの重い粘土石灰質の斜面、約35メートルの砂を含む斜面の裾です。メルローは主に石灰岩の台地、カベルネ・フランは軽い粘土石灰質の土、カベルネ・ソーヴィニヨンは砂混じりの粘土に植えられています。品種ごとの比率は、公式サイトでは確認できませんでした。
収量は平均30hl/haと低く抑えています。樽熟成庫は1998年に全面的に設計され、2013年には建築家アルベルト・ピントが手がけた新しい醸造所が完成しました。
飲み頃と楽しみ方
公式は具体的な飲み頃の年数を示していないため、若い年はデキャンタで空気に触れさせるのが無難です。同じ年のフィジャックやアンジェリュスと飲み比べると、サン=テミリオンの土壌と造りの違いを考えるきっかけになります。セカンドワインはアローム・ド・パヴィです。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・パヴィの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・パヴィの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・パヴィChâteau Pavie |
| 生産者 | シャトー・パヴィ(ペルス家) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/サン=テミリオン |
| 原産地呼称 | AOCサン=テミリオン・グラン・クリュ |
| 格付け | サン=テミリオン格付け プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA(2012年に昇格、2022年版も同じ) |
| 主な品種 | メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン |
| 畑 | 37ha、真南向き。石灰岩の台地(ドルドーニュ川の水面から約85m)、斜面(約55m、重い粘土石灰質)、斜面の裾(約35m、砂質の土)の3つの土壌 |
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| 収量 | 平均30hl/ha |
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| 醸造所 | 樽熟成庫は1998年に全面的に設計。2013年に建築家アルベルト・ピントが手がけた新しい醸造所が完成 |
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| 所有 | 1943年にアレクサンドル・ヴァレットが取得、1998年にジェラール・ペルス氏が取得 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は具体的な飲み頃の年数を示していない。若い年はデキャンタで空気に触れさせるのが無難 |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「パヴィ」という名前の由来は?
公式サイトによると、ぶどうが植えられる前、この土地には果肉の赤い桃が育っていました。その品種が「ペッシュ・パヴィ(パヴィ桃)」と呼ばれ、シャトーの名前の由来になったと紹介されています。
セカンドワインはありますか?
「アローム・ド・パヴィ」がセカンドワインです。なお、同じペルス家の「エスプリ・ド・パヴィ」はAOCボルドーとして公式サイトに載る別のワインで、シャトー・パヴィのセカンドワインではありません。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-15 / 編集: Vinotier編集部