グラン・ヴァン シャトー・ラグランジュは、サン=ジュリアンの1855年メドック格付け第3級シャトーが造るグラン・ヴァンです。1983年に日本のサントリーが取得し、畑を103の区画に分けて区画ごとに仕込む体制を整えました。グラン・ヴァンに回すのは収穫の4割前後と公式は説明しています。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・ラグランジュは、ボルドー左岸メドック地区のサン=ジュリアン村にある、1855年メドック格付け第3級シャトーのグラン・ヴァンです。公式サイトは「バランス、力強さ、精密さ」を掲げ、若いうちから力強く輝きがあり、ゆっくり熟成するにつれて繊細さが表れるワインと説明しています。
歴史は古く、館の起源は中世にさかのぼります。1787年には、当時駐仏アメリカ大使だったトマス・ジェファーソンが訪れ、自らの格付けで第3級としました。1842年に取得したデュシャテル伯爵は排水設備を整え、1845年には建築家ルイ・ヴィスコンティの設計でトスカーナ風の塔を建てています。その後、フィロキセラや戦争などで苦しい時代が続きましたが、1983年に日本のサントリーが取得し、再建が始まりました。現在はマチュー・ボルド氏が総支配人を務めています。
畑と造り
畑は2つの砂利の丘にまたがる一続きの区画で、公式サイトは1855年の格付け当時と面積も区画も変わっていないと記しています。面積は、紹介ページでは赤107ヘクタール(ほかに白ぶどう11ヘクタール)、年ごとの技術資料では赤118ヘクタールと、資料によって数字が異なります。植えているのはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルドです。
畑は103の区画に分けられ、102基のステンレス槽で区画ごとに仕込みます。グラン・ヴァンは最も古い樹から造り、樽で21か月熟成させます。グラン・ヴァンに回すのは収穫の40%を超えることがまれで、2022年は40%、2023年は42%でした。2022年はカベルネ・ソーヴィニヨンが86%と、公式が過去最高と記す比率になっています。
飲み頃と楽しみ方
公式の技術資料は、2022年の飲み頃を2026〜2055年、2023年を2027〜2060年と示しています。若い年は2〜3時間前にカラフェへ移し、18℃前後で飲むのが公式のすすめです。セカンドワイン「レ・フィエフ・ド・ラグランジュ」と飲み比べると、選別の考え方が分かりやすいでしょう。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・ラグランジュの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・ラグランジュの
ヴィンテージ
| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン84%・メルロー16%。収穫は9月13日〜10月7日。グラン・ヴァンは収穫の42%。21か月熟成・新樽50%。公式の飲み頃の目安は2027〜2060年(公式の技術資料) |
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| 2022 | カベルネ・ソーヴィニヨン86%(公式は過去最高と記す)・メルロー12%・プティ・ヴェルド2%。収穫は9月8日〜30日。グラン・ヴァンは40%。新樽60%。飲み頃の目安は2026〜2055年(公式の技術資料) |
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シャトー・ラグランジュの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・ラグランジュChâteau Lagrange |
| 生産者 | シャトー・ラグランジュ(サントリー) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/メドック |
| 原産地呼称 | AOCサン=ジュリアン |
| 格付け | 1855年メドック格付け 第3級 |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルド |
| 畑 | 2つのギュンツ氷期の砂利の丘に一続きで広がる。公式サイトの紹介では赤107ha・103区画(ほかに白ぶどう11ha)、年ごとの技術資料では赤118haと、資料によって数字が異なる |
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| 所有 | 1983年、サントリー創業者の息子・佐治敬三氏が、1925年から所有していたセンドーヤ家から取得。現在の総支配人はマチュー・ボルド氏 |
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| 醸造と熟成 | 103区画に対し102基の温度管理付きステンレス槽で区画ごとに仕込む。樽で21か月熟成(公式の紹介では新樽は半分) |
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| 選別 | グラン・ヴァンは収穫の40%を超えることがまれで、残りはセカンドワイン「レ・フィエフ・ド・ラグランジュ」に回る |
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| 歴史 | 1787年にトマス・ジェファーソンが訪れ、私的な格付けで第3級とした。1845年に建築家ルイ・ヴィスコンティの設計でトスカーナ風の塔を建設 |
| 飲み頃の温度 | 18℃前後(公式。16℃で保管し、注いだときに18℃になるのが目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は、飲み頃に入ったばかりの若い年(7年未満)は2〜3時間前にカラフェへ、熟成した年は1時間前、20年以上の古い年は澱を除くデキャンタージュを勧めている |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
サントリーはいつからラグランジュを所有しているのですか?
公式サイトによると、1983年にサントリー創業者の息子である佐治敬三氏が、1925年から所有していたセンドーヤ家から取得しました。最初の10年で畑を区画ごとに整理し直し、醸造所と館も全面的に改修したと説明されています。
セカンドワインや白ワインはありますか?
はい。グラン・ヴァンに選ばれなかった区画や古木のぶどうは、セカンドワイン「レ・フィエフ・ド・ラグランジュ」になります。また公式サイトでは、ソーヴィニヨン・ブラン、ソーヴィニヨン・グリ、セミヨンを植えた11haの白ぶどうの畑があり、白ワイン「レ・ザリュム・ド・ラグランジュ」を造っていると紹介されています。
出典・確認日
8件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-24 / 編集: Vinotier編集部