グラン・ヴァン シャトー・カノンは、サン=テミリオンの町を見下ろす石灰岩の台地に畑を持つシャトーで、2022年の格付けではプルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(いわゆるB)に入っています。公式サイトによる植栽はメルロー62%・カベルネ・フラン38%。1996年からはシャネルを所有するヴェルテメール家のシャトーです。
- 石灰岩の緊張感
- みずみずしい果実
- 絹のようなタンニン
- 長期熟成型
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・カノンは、ボルドー右岸サン=テミリオンの町のすぐ西、石灰岩の台地の上にあるシャトーのグラン・ヴァンです。INAOが2022年9月に承認した格付けでは、14軒のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセの一つに入っています(最上位のAではなく、一般に「B」と呼ばれる位置です)。
業界サイトThe Wine Doctorによると、シャネルを所有するヴェルテメール家が1996年にこのシャトーを買いました。その2年前には、同じ一族がマルゴーのシャトー・ローザン・セグラを取得しています。買い取った当時は畑の樹が病気に冒されており、植え替えを段階的に進めることになったと伝えられています。
公式サイトは、このワインを「果実の豊かさと、ミネラルのみずみずしさが張り合う」ものと表現し、熟成の力を特徴の一つに挙げています。
畑と造り
公式サイトの説明では、カノンの土は2つの要素でできています。一つは、昔の海の貝やヒトデの化石を含む多孔質の「アステリー石灰岩」の岩盤で、雨水を吸い込み、ぶどうをゆっくり均一に熟させます。もう一つは岩盤を走る無数の粘土の割れ目で、水を蓄えてワインにみずみずしさを与えるといいます。
植えられているのはメルロー62%とカベルネ・フラン38%。粘土の土を固めないよう畑は馬で耕し、発酵中のルモンタージュも機械に任せず手で行います。最終的なブレンドには、格付けされた畑の全区画を組み入れると公式は記しています。
2025年の技術資料では、配合はメルロー76%・カベルネ・フラン24%。区画ごとに温度管理したステンレスタンクで仕込み、16〜18か月、新樽49%・フードル(大樽)7%で熟成しました。
飲み頃と楽しみ方
公式は熟成の可能性を特徴に挙げていますが、具体的な飲み頃の年数は示していません。若いうちに開けるなら、デキャンタに移して空気に触れさせると、果実と石灰岩由来の張りのバランスが見えやすくなるでしょう。同じ台地の上のシャトーや、メルロー主体のサン=テミリオンの他のワインと並べると、土地の違いが分かりやすくなります。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・カノンの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・カノンの
ヴィンテージ
| 2025 | メルロー76%・カベルネ・フラン24%。収穫はメルローが8月28日〜9月13日、カベルネ・フランが9月13〜18日。16〜18か月熟成、新樽49%・フードル7%(公式の技術資料) |
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| 2024 | メルロー78%・カベルネ・フラン22%。収穫はメルローが9月19日〜10月1日、カベルネ・フランが10月1〜9日。16〜18か月熟成、新樽49%・大樽6%(公式の技術資料) |
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シャトー・カノンの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・カノンChâteau Canon |
| 生産者 | シャトー・カノン(ヴェルテメール家) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/サン=テミリオン |
| 原産地呼称 | AOCサン=テミリオン・グラン・クリュ |
| 格付け | サン=テミリオン格付け プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(2022年版。Aの区別はなく、一般に「B」と呼ばれる) |
| 主な品種 | メルロー、カベルネ・フラン |
| 土壌 | サン=テミリオンの石灰岩の台地。ヒトデの化石を含む多孔質の「アステリー石灰岩」の岩盤と、そこを走る無数の粘土の割れ目の2つでできていると公式は説明する |
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| 栽培と醸造 | 畑は馬で耕す。発酵中のルモンタージュ(果汁のかけ流し)は手作業。最終ブレンドには格付けされた畑の全区画を組み入れる |
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| 熟成 | 16〜18か月。新樽49%、フードル(大樽)7%(2025年の技術資料) |
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| 所有 | 1996年からシャネルを所有するヴェルテメール家(業界サイトThe Wine Doctorの紹介) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は熟成の可能性(ポテンシャル・ド・ガルド)を特徴に挙げている。若いうちはデキャンタに移して空気に触れさせるのが一般的 |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「カノン」という名前はどこから来ていますか?
業界サイトThe Wine Doctorによると、18世紀初めにジャン・ビエスがサン・マルタン教会のまわりに植えた畑が始まりで、当時は「クロ・サン・マルタン」と呼ばれていました。1760年にこの畑をジャック・カノン(Kanon)という人物が買っており、いまの名前はこの人に由来すると考えられています。
セカンドワインはありますか?
公式サイトには「クロワ・カノン」が載っています。台地の西の斜面から坂の下までの11ヘクタールの畑から造られ、同じチームが同じ基準で手入れをしています。醸造と熟成は、12世紀に建てられ2011年に改修されたマゼラ礼拝堂の中で行われています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-15 / 編集: Vinotier編集部