グラン・ヴァン シャトー・トロロン・モンドは、サン=テミリオンのアペラシオンでいちばん高い丘の上に37ヘクタールの畑を持つシャトーで、2022年の格付けではプルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(いわゆるB)に入っています。石灰岩の上に厚く残る粘土が特徴で、公式はメルロー85%を中心とする品種構成を示しています。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・トロロン・モンドは、ボルドー右岸サン=テミリオンの丘の上にあるシャトーのグラン・ヴァンです。INAOが2022年9月に承認した格付けでは、14軒のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセの一つに入っています(最上位のAではなく、一般に「B」と呼ばれる位置です)。
公式サイトは、この畑がアペラシオンでいちばん高い地点にあり、村を見渡す眺めがあると紹介しています。2017年からはフランスの再保険会社SCORグループの傘下にあり、敷地にはミシュランの星を持つレストラン「レ・ベル・ペルドリ」と宿泊施設も備えています。代表のエムリック・ド・ジロンド氏は、粘土の力強さと石灰岩の生き生きとした明るさが合わさり、深みがありながら無理のない、均衡のとれたワインになると説明しています。
畑と造り
畑は37ヘクタールで、丘全体に広がっています。標高は60〜110メートル、斜面は全方位を向いているため、区画や列ごとにメルローの熟し方が変わるといいます。公式がもっとも力を入れて語るのは「アジュネ・モラッス」と呼ばれる粘土です。この粘土はアペラシオンのほかの場所では浸食で失われ、この丘でだけ、サン=テミリオン特有のアステリー石灰岩の上に深く残ったと説明されています。冬に水を蓄えて夏に戻すため、気候の変化に対してぶどうの樹を強くするとも記されています。
公式サイトが示す品種はメルロー85%・カベルネ・ソーヴィニヨン13%・カベルネ・フラン2%。畑は馬で耕し、1998年からは土に合った品種へ植え替えを進めてきました。醸造所は2021年に全面改装され、収穫から低温マセレーション、発酵まで温度を細かく管理します。早めの収穫で果実の鮮度を保ち、熟成は新樽50%・大樽30%・1年使用樽20%として、樽の香りを抑える方針です。
飲み頃と楽しみ方
公式は具体的な飲み頃の年数を示していません。若いうちはデキャンタに移して空気に触れさせ、16〜18℃前後で味わうのがよいでしょう。同じサン=テミリオンでも、石灰岩の斜面のパヴィや、礫の小丘のフィジャックと並べると、土の違いがワインの違いとして見えてきます。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・トロロン・モンドの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・トロロン・モンドの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・トロロン・モンドChâteau Troplong Mondot |
| 生産者 | シャトー・トロロン・モンド(SCORグループ) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/サン=テミリオン |
| 原産地呼称 | AOCサン=テミリオン・グラン・クリュ |
| 格付け | サン=テミリオン格付け プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(2022年版。Aの区別はなく、一般に「B」と呼ばれる) |
| 主な品種 | メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン |
| 畑 | 37ha。丘全体に広がり、標高は60〜110m。全方位(360°)に斜面が向く。アペラシオンの最高地点にあると公式は説明 |
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| 土壌 | サン=テミリオン特有のアステリー石灰岩の上に「アジュネ・モラッス」と呼ばれる粘土が深く残る。ほかの場所では浸食で失われ、この丘にだけ残ったと公式は記す |
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| 醸造と熟成 | 早めの収穫、低温マセレーション、低温発酵、ステンレスでのマロラクティック発酵、熟成前のブレンド。熟成は新樽50%・大樽30%・1年使用樽20%。醸造所は2021年に全面改装(HQE認証) |
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| 所有 | 2017年から再保険会社SCORグループ。代表はエムリック・ド・ジロンド氏 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は具体的な飲み頃の年数を示していない。若いうちはデキャンタに移して空気に触れさせるのが一般的 |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「トロロン」という名前は誰に由来しますか?
業界サイトThe Wine Doctorによると、19世紀にこの地所はトロロン家に受け継がれ、法律家で、1852年から亡くなる1869年までフランス上院の議長を務めたレイモン=テオドール・トロロン(1795〜1869)の手に渡りました。ワインは「シャトー・トロロン・モンド」と「シャトー・モンド」の両方の名で売られていたと紹介されています。
セカンドワインの「モンド」はどんなワインですか?
公式サイトによると、石灰質が中心の区画の若い樹から選んだぶどうで造られ、メルローが90%を超えます。新樽は使いません。若いうちから楽しめ、数年寝かせることもできるワインとして紹介されています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-15 / 編集: Vinotier編集部