グラン・ヴァン シャトー・ベレール・モナンジュは、サン=テミリオンのプルミエ・グラン・クリュ・クラッセです。2008年にムエックス家が旧シャトー・ベレールを取得して改名し、2012年に隣のシャトー・マグドレーヌの畑を統合しました。石灰岩の台地と青い粘土の斜面から、メルロー主体のワインを造ります。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・ベレール・モナンジュは、ボルドー右岸サン=テミリオンのプルミエ・グラン・クリュ・クラッセです。INAOが2022年9月に承認した格付けでも、14軒のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセの1軒に選ばれています(A評価はフィジャックとパヴィの2軒)。
もとはシャトー・ベレールという名で、公式サイトによると1691年にはすでに評判の高いワインを造っていました。1850年の『コックス・フェレ』初版では、サン=テミリオンの第1級の筆頭に挙げられています。長く販売を一手に担っていたジャン=ピエール・ムエックスはこの畑を手に入れることを夢見ており、2008年に息子のクリスチャン氏と孫のエドゥアール氏が取得しました。名前は、ジャン=ピエールの母アンヌ=アデル・モナンジュにちなんで改められています。2012年には、1952年から一族が所有していた隣のシャトー・マグドレーヌの畑を統合しました。
畑と造り
畑は村に隣り合い、ドルドーニュ川の谷を見下ろす位置にあります。標高88メートルの石灰岩の台地は新鮮さとミネラル感を、南向きの青い粘土の段丘は深みと長さを、砂まじりの粘土の斜面は丸みを与えると公式は説明しています。畑の下には、5層・86キロメートルに及ぶ古い石切り場の坑道があり、取得後に4年かけて補強しました。植栽はメルロー90%・カベルネ・フラン10%で、面積は生産者の技術資料で26ヘクタールです。
新樽は50%までに抑えています。熟成期間はシャトーのサイトでは14〜18か月、生産者の技術資料では12〜14か月と、資料によって書き方が異なります。2023年には、ヘルツォーク&ド・ムーロン設計の新しい醸造所が完成しました。
飲み頃と楽しみ方
公式は、長く熟成させられる一方で、デキャンタに移せば若いうちから楽しめると説明しています。同じムエックス家のシャトー・トロタノワなど、ポムロールのワインと並べて右岸の違いを比べるのも一案です。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・ベレール・モナンジュの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・ベレール・モナンジュの
ヴィンテージ
| 2019 | メルロー96%・カベルネ・フラン4%。収穫は9月19日〜10月3日。春が不安定で収量は少なかったが、夏に恵まれたと公式は記す |
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| 2018 | メルロー98%・カベルネ・フラン2%。収穫は9月18日〜10月4日。日照は1,136時間で過去50年の最多と公式は記す |
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シャトー・ベレール・モナンジュの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・ベレール・モナンジュChâteau Bélair-Monange |
| 生産者 | シャトー・ベレール・モナンジュ(エタブリスマン・ジャン=ピエール・ムエックス) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/サン=テミリオン |
| 原産地呼称 | AOCサン=テミリオン・グラン・クリュ |
| 格付け | サン=テミリオン・グラン・クリュ・クラッセ(2022年) プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ |
| 主な品種 | メルロー、カベルネ・フラン |
| 畑 | 石灰岩の台地(標高88m)、南向きの青い粘土の段丘、砂まじりの粘土の斜面からなる一続きの畑。植栽面積は生産者の技術資料で26ha(シャトーのサイトの別ページでは23.5ha) |
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| 植栽 | メルロー90%・カベルネ・フラン10%。平均樹齢25年。HVEレベル3の認証 |
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| 醸造と熟成 | 手摘みで、手と光学機器の2段階で選果。温度管理付きのステンレス槽とコンクリート槽で穏やかに抽出。新樽は50%まで。熟成期間はシャトーのサイトで14〜18か月、生産者の技術資料で12〜14か月 |
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| 所有 | 2008年にエタブリスマン・ジャン=ピエール・ムエックスが取得。クリスチャン・ムエックス氏とエドゥアール・ムエックス氏が率いる |
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| 統合と醸造所 | 2012年にマグドレーヌ(1952年から一族所有)の畑を統合、2022年にクロ・ラ・マドレーヌも加わった。ヘルツォーク&ド・ムーロン設計の新しい醸造所は2022年9月に最初の仕込み、2023年4月に完成 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は、長く熟成させられる一方で、デキャンタに移せば若いうちから楽しめると説明している |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
シャトー・ベレールやマグドレーヌとはどういう関係ですか?
公式サイトによると、ベレール・モナンジュは2008年に取得した旧シャトー・ベレールと、1952年から一族が所有していたシャトー・マグドレーヌが一つになったシャトーです。2012年にマグドレーヌの畑が加わり、2022年にはクロ・ラ・マドレーヌも統合されました。2軒はどちらも1955年の最初のサン=テミリオン格付けで、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセに選ばれていました。
「モナンジュ」という名前の由来は?
ジャン=ピエール・ムエックスの母、アンヌ=アデル・モナンジュにちなみます。公式サイトによると、一族で初めてコレーズ地方からサン=テミリオンへ移り住んだ女性で、2008年の取得のあと、旧シャトー・ベレールはこの名に改められました。
出典・確認日
9件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-24 / 編集: Vinotier編集部