特級畑(モノポール) ラ・ロマネは、ヴォーヌ・ロマネ村のドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレールが単独で所有する特級畑(モノポール)の赤です。公式資料では面積は0.8452ha、生産量は約12樽・3,600本。1933年の競売のあとも一族が買い戻して守り、2002年からドメーヌがみずから手がけています。
この記事の目次
どんなワインか
ラ・ロマネは、ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村にある特級畑と、そこから生まれる赤ワインの名前です。畑はドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレールのモノポール(一つの造り手だけが所有する、または管理する畑)で、公式資料ではピノ・ノワールが植わる面積は0.8452ヘクタール。生産量は約12樽、本数にしておよそ3,600本とされ、もっとも手に入りにくい特級の一つと評されます。
公式の歴史によると、ナポレオン軍の将軍ルイ・リジェ・ベレールが1815年にヴォーヌの城館を手に入れ、一族の畑は大きく広がりました。しかし1931年に当主の未亡人が亡くなると、1933年8月31日、村役場で畑のすべてが裁判所の競売にかけられます。このとき子どものジュストとミシェルが力を合わせ、ラ・ロマネ、レ・レニョ、レ・ショームを買い戻しました。
畑と造り
公式資料では、畑は一級レ・レニョのすぐ東に接し、南西の角には1978年に建てられたラ・ロマネの十字架が立っています。土は褐色がかった赤で、西側はきめの細かいプレモー石灰岩の上、東側はより粘土質で板状に割れる石灰岩の上にあると考えられています。2017年時点の樹齢は、102年の古木が20%、62年が50%、22〜42年が30%でした。
ミシェルの孫にあたるルイ・ミシェル・リジェ・ベレールは2000年にドメーヌを継ぎ、2002年にラ・ロマネを含む1.6ヘクタールを加えて、生産のすべてを自ら手がける体制にしました。ドメーヌ全体の方針として、除梗は銘柄と年に応じて全部または一部、発酵は自然酵母で約10日。熟成はすべて新樽で、3つの樽工房・3つの森の樽を使い、収穫から10〜18か月後に瓶詰め用のタンクへ移されます。
飲み頃と楽しみ方
公式は飲み頃の年数を示していませんが、ヴォーヌ・ロマネの特級として長い熟成に耐えるワインと評されます。開けるならブルゴーニュ型の大ぶりなグラスで、冷やしすぎない温度がよいでしょう。村の特級畑の全体像は銘醸図鑑:ヴォーヌ・ロマネ、ブルゴーニュの格付けの考え方は第4講 ブルゴーニュ完全編でどうぞ。
※醸造の方針はドメーヌ全体のもので、年や銘柄により変わります。
ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレール ラ・ロマネの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレール ラ・ロマネの
ワイン情報
| 名称 | ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレール ラ・ロマネDomaine du Comte Liger-Belair La Romanée Grand Cru Monopole |
| 生産者 | ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレール |
| 位置づけ | 特級畑(モノポール) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ(ヴォーヌ・ロマネ村) |
| 原産地呼称 | AOCラ・ロマネ |
| 格付け | グラン・クリュ(特級)・モノポール(単独所有) |
| 主な品種 | ピノ・ノワール |
| 面積 | 0.8452ha(ピノ・ノワール。公式) |
|---|
| 所有 | ドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレールのモノポール(単独所有。公式) |
|---|
| 生産量 | 約12ピエス(樽)、3,600本(公式) |
|---|
| 樹齢(2017年時点) | 102年が20%、62年が50%、22〜42年が30%(公式) |
|---|
| 土壌 | 褐色がかった赤い土。西側はプレモー石灰岩の上にあり、東側はより粘土質の石灰岩と考えられている(公式) |
|---|
| 醸造と熟成 | 除梗は銘柄と年により全部または一部。自然酵母で約10日の発酵。熟成はすべて新樽で、収穫から10〜18か月後に瓶詰め用タンクへ移す(ドメーヌ全体の方針。公式) |
| 飲み頃の温度 | 15〜17℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ブルゴーニュ型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型とされる。公式は具体的な年数を示していない |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ラ・ロマネとロマネ・コンティは同じ畑ですか?
別の畑です。どちらもヴォーヌ・ロマネ村の特級ですが、ラ・ロマネはドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレールが単独で所有する0.8452haの畑です。公式資料では、西隣にはレ・レニョ(一級)があり、その上にラ・ロマネの十字架が立っています。
なぜ生産量がそれほど少ないのですか?
畑そのものが1ヘクタールに満たないためです。公式は生産量を約12樽、3,600本としています。一つの造り手しか造れないモノポールなので、市場に出る本数は限られます。
出典・確認日
3件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-24 / 編集: Vinotier編集部