グラン・ヴァン シャトー・レオヴィル・ポワフェレは、サン=ジュリアンの1855年メドック格付け第2級シャトーのグラン・ヴァンです。1920年からキュヴリエ家が所有し、ジロンド河沿いの砂利の畑80haから造られます。熟成はフランス産オーク樽だけで18か月。記念日に開ける、サン=ジュリアンらしい骨格の一本です。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・レオヴィル・ポワフェレは、ボルドー左岸メドック地区のサン=ジュリアン村にある、1855年メドック格付け第2級シャトーのグラン・ヴァンです。公式サイトは、このワインを官能的で生き生きとして、精密なワインと紹介しています。
始まりは1638年、ボルドーの貴族ジャン・ド・モワティエ氏が砂利の丘に持っていた畑でした。1740年に新しい所有者ド・ガスク氏がこの畑を「レオヴィル」と名付け、その死後に領地は3つに分かれます。1840年ごろ、その一つを受け継いだ女性の夫ポワフェレ男爵が名を加え、レオヴィル・ポワフェレが生まれました。19世紀後半はロートン家が運営し、1920年にキュヴリエ家がシャトー・ムーラン・リッシュとともに買い取りました。1979年にディディエ・キュヴリエ氏が一族で初めて経営を担い、2018年からはいとこのサラ・ルコント・キュヴリエ氏が総支配人を務めています。
畑と造り
畑はサン=ジュリアンに80ha。ジロンド河沿いのミンデル期の砂利の段丘で、下層は砂まじりの粘土です。植栽はカベルネ・ソーヴィニヨン63%、メルロー25%、プティ・ヴェルド7%、カベルネ・フラン5%で、平均樹齢は38年。2017年ヴィンテージからHVE(環境価値重視)レベル3の認証を受けています。
収穫は手摘みで、手作業と光学式の機械で選果します。57基の温度管理つきステンレス槽で区画・品種ごとに仕込み、約1週間の低温浸漬を経て発酵。マロラクティック発酵は樽で行い、フランス産オーク樽だけで18か月熟成させます。シャトーのエノログ(醸造担当)はイザベル・ダヴァン氏です。配合は年ごとに変わり、2024年はカベルネ・ソーヴィニヨン64%、メルロー27%、カベルネ・フラン8%、プティ・ヴェルド1%でした。
飲み頃と楽しみ方
公式は熟成の力を備えたワインとしていますが、飲み頃の年数は示していません。若い年を開けるなら、早めにデキャンタに移すとよいでしょう。同じ旧レオヴィル領から生まれたレオヴィル・バルトン、レオヴィル・ラス・カーズと並べると、隣り合う3軒の造りの違いが見えてきます。セカンドワインには「パヴィヨン・ド・レオヴィル・ポワフェレ」があります。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・レオヴィル・ポワフェレの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・レオヴィル・ポワフェレの
ヴィンテージ
| 2024 | カベルネ・ソーヴィニヨン64%・メルロー27%・カベルネ・フラン8%・プティ・ヴェルド1%。収穫は9月24日〜10月10日(公式のヴィンテージページ) |
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| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン62%・メルロー32%・カベルネ・フラン4%・プティ・ヴェルド2%。収穫は9月14日〜10月5日(公式のヴィンテージページ) |
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| 2022 | カベルネ・ソーヴィニヨン58%・メルロー34%・カベルネ・フラン4%・プティ・ヴェルド4%。収穫は9月12日〜28日(公式のヴィンテージページ) |
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シャトー・レオヴィル・ポワフェレの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・レオヴィル・ポワフェレChâteau Léoville Poyferré |
| 生産者 | シャトー・レオヴィル・ポワフェレ(キュヴリエ家) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/メドック |
| 原産地呼称 | AOCサン=ジュリアン |
| 格付け | 1855年メドック格付け 第2級 |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド |
| 畑 | サン=ジュリアンに80ha。ミンデル期の砂利の段丘で、下層は砂まじりの粘土。平均樹齢38年、ダブル・ギュイヨで仕立てる(公式) |
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| 植栽 | カベルネ・ソーヴィニヨン63%・メルロー25%・プティ・ヴェルド7%・カベルネ・フラン5%(公式「The property」) |
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| 醸造と熟成 | 手摘みの収穫、手作業と光学式の選果。57基の温度管理つきステンレス槽で区画・品種ごとに仕込み、約1週間の低温浸漬。マロラクティック発酵は樽で行い、フランス産オーク樽だけで18か月熟成(公式) |
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| 所有 | 1840年ごろ、ポワフェレ男爵が名を加えてレオヴィル・ポワフェレが誕生。1920年にキュヴリエ家がロートン家から取得し、2018年からサラ・ルコント・キュヴリエ氏が総支配人(公式) |
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| 栽培の取り組み | 2016年に環境マネジメントシステム(SME)を導入、2017年ヴィンテージからHVE(環境価値重視)レベル3(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(フルボディの赤の一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は熟成の力を備えたワインと紹介しているが、具体的な年数は示していない。若い年はデキャンタで空気に触れさせるのが無難 |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「レオヴィル」の名がつくシャトーはいくつありますか?
サン=ジュリアンには、レオヴィル・ポワフェレ、レオヴィル・バルトン、レオヴィル・ラス・カーズの3つがあります。ポワフェレの公式サイトによると、18世紀にド・ガスク氏が「レオヴィル」と名付けた領地が、その死後に3つに分かれました。1840年ごろ、その一部を受け継いだ女性の夫ポワフェレ男爵が自分の名を加えたのが、このシャトーの始まりです。
ラベルの狼の絵は何ですか?
公式サイトによると、19世紀後半にシャトーを運営したロートン家の紋章「半身の狼」で、いまもラベルに残されています。1920年にキュヴリエ家がロートン家からシャトーを買い取ったあとも、この意匠が受け継がれています。
出典・確認日
7件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-28 / 編集: Vinotier編集部