ヴィンテージ・キュヴェ(遅い澱抜き) R.D.は「Récemment Dégorgé(最近澱抜きした)」の略で、ボランジェが選ばれた年だけに造るヴィンテージ・シャンパーニュです。アペラシオンの規定の4倍を超える長い熟成ののち、出荷の直前に澱抜きし、エクストラ・ブリュットの軽い糖分で仕上げます。1967年にマダム・ボランジェが1952年などを世に出したのが始まりです。
この記事の目次
どんなワインか
**R.D.**は、シャンパーニュのグラン・クリュの村アイに本拠を置くボランジェのヴィンテージ・シャンパーニュです。名前はフランス語の「Récemment Dégorgé(最近澱抜きした)」の頭文字。古い年のワインを、出荷の直前に澱抜きして世に出すという発想そのものが名前になっています。
公式によると、1960年ごろ多くのメゾンが特別なプレステージ・キュヴェを造り始めたとき、ボランジェは「ぶどうの質と伝統の造りから、すべてのワインが最上のキュヴェだ」として距離を置きました。そのうえで1967年、マダム・ボランジェは古い年がはやらない時代に、1952年・1953年・1955年を澱抜きしたばかりの状態で発売します。公式の発表資料は、R.D.のラベルが澱抜きの日付を載せた史上初のものだったとしています。
造りと熟成
公式は、R.D.の香りがオーク樽での長い醸造から形づくられると説明しています。瓶内二次発酵のあとは、アペラシオンの規定の4倍を超える期間、澱とともに寝かせます。澱抜きは一本ずつ手作業で、出荷の直前に行い、澱抜きから数か月のうちに販売されます。仕上げの糖分はエクストラ・ブリュット並みの軽さで、最新の2008年は1リットルあたり3グラムです。
2008年はピノ・ノワール71%・シャルドネ29%で、グラン・クリュとプルミエ・クリュ合わせて18のクリュを使っています。ピノ・ノワールは主にアイとヴェルズネ、シャルドネは主にル・メニル・シュル・オジェとクラマン。発表資料によると、この年は9月15日に収穫を始めました。
飲み頃と楽しみ方
公式の発表資料は二つの楽しみ方を示しています。澱抜きから1年以内に開けて果実の複雑な香りを楽しむか、さらに数年セラーで寝かせて大きな年ならではの深さを待つか。2008年の供出温度は12℃が勧められています。マダム・ボランジェはR.D.を食事とともに味わうよう勧めたとされ、2008年ではピエモンテ産ヘーゼルナッツを合わせた帆立が相性の例に挙げられています。姉妹にあたるラ・グランダネとも比べてみてください。
※品種構成やドザージュはヴィンテージにより変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
ボランジェ R.D.の
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ボランジェ R.D.の
ヴィンテージ
| 2008 | ピノ・ノワール71%・シャルドネ29%、18のクリュ、ドザージュ3g/L。公式は12℃での提供を勧め、ピエモンテ産ヘーゼルナッツを合わせた帆立を相性の例に挙げる |
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ボランジェ R.D.の
ワイン情報
| 名称 | ボランジェ R.D.Bollinger R.D. (Récemment Dégorgé) |
| 生産者 | ボランジェ |
| 位置づけ | ヴィンテージ・キュヴェ(遅い澱抜き) |
| 種類 | スパークリング |
| 国・地域 | フランス/シャンパーニュ/アイ |
| 原産地呼称 | AOCシャンパーニュ |
| 格付け | エクストラ・ブリュット(2008年はグラン・クリュとプルミエ・クリュ18のクリュ) |
| 主な品種 | ピノ・ノワール、シャルドネ |
| 名前 | R.D.=Récemment Dégorgé(最近澱抜きした)(公式) |
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| 熟成 | アペラシオンの規定の4倍を超える長い熟成。澱抜きは出荷の直前で、澱抜きから数か月で販売される(公式) |
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| 仕上げ | エクストラ・ブリュットのように軽く補糖。2008年は1リットルあたり3g(公式) |
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| 2008年の構成 | ピノ・ノワール71%・シャルドネ29%。グラン・クリュとプルミエ・クリュ18のクリュ。主にアイ、ヴェルズネ(ピノ・ノワール)、ル・メニル・シュル・オジェ、クラマン(シャルドネ)(公式) |
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| 手作業 | 各年の限られた本数を、手で動瓶し手で澱抜きする(公式の2008年発表資料) |
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| 始まり | 1967年、1952年(英国向け)・1953年(スイスとフランス向け)・1955年(米国とイタリア向け)を同時に発売。ラベルに澱抜きの日付を載せた最初のシャンパーニュとされる(公式) |
| 飲み頃の温度 | 12℃前後(公式は2008年に12℃を推奨) |
| グラス | 白ワイン用の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は、澱抜きから1年以内に飲む楽しみ方と、さらに数年セラーで寝かせる楽しみ方の両方を示している |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ラ・グランダネとR.D.は何が違いますか?
どちらも選ばれた年だけのヴィンテージ・シャンパーニュです。R.D.は、澱とともにさらに長く寝かせ、出荷の直前に澱抜きするのが特徴で、公式は熟成期間をアペラシオンの規定の4倍を超えると説明しています。仕上げの糖分もエクストラ・ブリュットと控えめです。
「最近澱抜きした」ことに、どんな意味がありますか?
公式は、澱抜きが新しいことでワインのみずみずしさが保たれると説明しています。長い熟成で育った香りの深さと、ぶどう本来の酸による口当たりの新鮮さの対比が、R.D.の狙いとされます。ボトルの澱抜きの日付を見れば、どの時点で澱から離れたかが分かります。
出典・確認日
3件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
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最終更新: 2026-10-24 / 編集: Vinotier編集部