希少キュヴェ(接ぎ木をしない古木のブラン・ド・ノワール) ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズは、ボランジェがアイ村の2つの区画(計31アール)に残る、接ぎ木をしていないピノ・ノワールだけで造るブラン・ド・ノワールです。フィロキセラ(害虫)の被害以降、シャンパーニュではほぼ姿を消した自根の樹を、取り木(プロヴィナージュ)という古い方法で守っています。初ヴィンテージは1969年で、年ごとの生産は2,000本台とごく少量です。
- 自根のピノ・ノワール
- ブラン・ド・ノワール
- 樽発酵
- 希少
この記事の目次
どんなワインか
ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズは、アイ村の名門ボランジェが造る、もっとも希少なシャンパーニュの一つです。名前は「フランスの古い樹」を意味し、接ぎ木をしていないピノ・ノワールだけで造る、黒ぶどうのみのブラン・ド・ノワールです。公式は複雑で力強く、希少なワインと説明しています。初ヴィンテージは1969年です。
19世紀末、害虫フィロキセラがシャンパーニュのほぼすべての樹を枯らし、生産者は感染した樹を抜いてアメリカ系の台木に植え替えることで対応しました。公式によると、被害に耐えた区画はかつて3つあり、現在残っているのは2つです。このワインは、その生き残った樹の証人のような存在といえます。
畑と造り
畑は、メゾンのすぐ近く、アイ村の高い位置にあるクロ・サン・ジャックとクロ・ショード・テールの2区画で、合わせて31アール(0.31ヘクタール)しかありません。いずれも塀に囲まれ、地質と向きを理由に選ばれたとされます。
樹は台木を使わない自根で、伸ばした枝を土に埋めて新しい株を増やす**取り木(プロヴィナージュ)**で植えられています。公式は、この方法が現代のぶどう栽培からほとんど消えたと書いています。土は馬を使って手で耕し、密植で育てられています。
醸造は古いオーク樽だけで行います。公式によると、樽を通したごく微量の酸素が、ワインに高い熟成力を与えます。動瓶と澱抜きは手作業で、セラーで少なくとも5年熟成させます。ドザージュ(仕上げの糖分)は2012年・2013年ともに1リットルあたり6グラムです。生産は2012年が2,193本、2013年が2,477本で、一本ずつ番号が入ります。
飲み頃と楽しみ方
公式は、すぐに楽しむことも、セラーで寝かせることもできるとしています。提供温度は10〜12℃を勧めており、厚みのある味わいを感じるには冷やしすぎないのがよさそうです。料理については、ごく特別な料理に合わせても、ワインだけで味わってもよいと説明しています。
同じメゾンのラ・グランダネが複数の村の組み合わせで家風を示すのに対し、こちらは一つの村の小さな畑を切り取った一本です。造りの基本は第6講 シャンパーニュ完全編でどうぞ。
※失われた3つ目の区画の場所と時期、樽熟成の詳細な期間、ヴィンテージを造らなかった年は公式資料で確認できなかったため記載していません。価格は時期やヴィンテージにより大きく変わります。
ボランジェ ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ボランジェ ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズの
ヴィンテージ
| 2013 | 雨の多い春のあと、当時シャンパーニュで記録された中で最も日照の多い暑い夏。ドザージュ6g/L、2,477本。公式は10〜12℃での提供を勧める |
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| 2012 | 生育期間が長い年で、9月13日に収穫。熟して均一なぶどうが得られたとされる。ドザージュ6g/L、2,193本。公式は10〜12℃での提供を勧める |
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ボランジェ ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズの
ワイン情報
| 名称 | ボランジェ ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズBollinger Vieilles Vignes Françaises |
| 生産者 | ボランジェ |
| 位置づけ | 希少キュヴェ(接ぎ木をしない古木のブラン・ド・ノワール) |
| 種類 | スパークリング |
| 国・地域 | フランス/シャンパーニュ/アイ |
| 原産地呼称 | AOCシャンパーニュ |
| 格付け | グラン・クリュ(アイ村の2区画) |
| 主な品種 | ピノ・ノワール |
| 畑 | アイ村のクロ・サン・ジャックとクロ・ショード・テールの2区画、計31アールのピノ・ノワール。メゾンの近く、塀に囲まれた区画(公式) |
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| 樹 | 接ぎ木をしない自根(フラン・ド・ピエ)の樹。取り木(プロヴィナージュ)で植え、土は馬を使って手で耕す(公式) |
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| 初ヴィンテージ | 1969年(公式) |
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| 醸造と熟成 | 古いオーク樽だけで醸造。動瓶と澱抜きは手作業。セラーで少なくとも5年熟成(公式) |
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| 生産量 | 2012年は番号入り2,193本、2013年は2,477本(公式) |
| 飲み頃の温度 | 10〜12℃(公式は2012年・2013年ともにこの温度を推奨) |
| グラス | 白ワイン用の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は、すぐに楽しむことも、セラーで寝かせることもできるとしている |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「接ぎ木をしない樹」とはどういう意味ですか?
19世紀末、害虫フィロキセラがシャンパーニュのほぼすべての樹を枯らし、以後はアメリカ系の台木に接ぎ木した樹を植えるのが一般的になりました。公式によると、被害に耐えた区画はかつて3つあり、現在残るのは2つです。ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズは、この自根の樹のぶどうだけで造られます。
ラ・グランダネとは何が違いますか?
ラ・グランダネはグラン・クリュとプルミエ・クリュの複数の村のピノ・ノワールとシャルドネを組み合わせるヴィンテージ・キュヴェです。ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズはアイ村の2区画のピノ・ノワールだけを使うブラン・ド・ノワールで、生産は年に2,000本台とずっと少量です。どちらも樽で発酵させる点は共通しています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
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最終更新: 2026-10-18 / 編集: Vinotier編集部