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日本のワイナリー

ヴェレゾンノート(Veraison-Note)

veraison-note / 創業 2023年
産地
長野県上田市
代表銘柄
Experience・Higashiyama Cabernet Sauvignon
どんなワイナリー?

ヴェレゾンノート(Veraison-Note)は、長野県上田市の塩田平・東山地区に畑を持つ造り手です。運営は東山ワイン研究所合同会社。公式サイトによれば、2014年にぶどう栽培を始め、2018年秋に最初のヴィンテージ『Experience2017』を出しました。2023年8月末に醸造所が完成し、9月1日に醸造免許を受けて自家醸造に移っています。目指すのは長く熟成できる赤ワインで、とくにネッビオーロに力を入れています。醸造所は一般公開していません。

この記事の目次

塩田平・東山の丘で、ネッビオーロに挑む

ヴェレゾンノート(Veraison-Note)は、長野県上田市の塩田平・東山地区に畑を持つ造り手です。運営は東山ワイン研究所合同会社。長野県上田地域振興局の「上田地域のお酒情報」でも、上田地域のワイナリーとして代表銘柄『Experience』とともに載っています。

公式サイトによれば、2014年にぶどう栽培を始め、地元の農家や家族、友人の手を借りながら畑を広げてきました。2018年秋に最初のヴィンテージ『Experience2017』を出し、しばらくは醸造を委託していましたが、2023年8月末に自前の醸造所が完成し、9月1日に醸造免許を受けました。公式サイトに載る投稿は「中川、櫻山」の連名で結ばれ、収穫の手伝いを募る投稿には「2人しかいない」と書かれています。

目指すのは、長く熟成に耐えるパワフルでエレガントな赤ワイン。そして、イタリア・ピエモンテ以外ではなかなか成功例のないネッビオーロを、日本でおいしく造ることを目標に掲げています。名前の「ヴェレゾン」は黒ぶどうが色づく時期のこと、「ノート」は記録と音階の両方の意味。音楽好きのふたりが、ワインのイメージソングまで作っています。

標高540〜550mの、3つの畑

東山地区は、果樹団地として造成された南西向きの斜面で、標高は550m前後。公式サイトは、長野県の中でも上田市は特に雨が少なく、日照が長く、昼夜の寒暖差が大きいこと、土壌は粘土質で場所によって成分が違うことを挙げています。栽培は化学農薬を使わない方針です。

  • 東山圃場(2014年〜、標高540m、約8,500㎡)── カベルネ・ソーヴィニヨン、ネッビオーロ、シラー、バルベーラ。長熟の赤ワインに絞った中心の畑です。
  • 前山圃場(2014年〜、標高540m、2,550㎡)── カベルネ・ソーヴィニヨン、ネッビオーロ。「信州の鎌倉」と呼ばれる前山寺の近く、細かい礫の多い水はけのよい土地で、上級のカベルネを生む畑とされています。
  • 生田圃場(2018年〜、標高550m、5,000㎡)── サンジョヴェーゼ、カベルネ・フラン、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、バルベーラ。いろいろな品種を試す試験圃場です。

同じ東山地区には、マンズワインがカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを育てる畑もあり、上田の赤ワインを語るときに名前の挙がる丘です。

『Experience』と、1樽だけのカベルネ

看板は『Experience』。ネッビオーロの香りと酸、タンニンに、カベルネ・ソーヴィニヨンの果実味を合わせた赤で、2017年から毎年造られています。2021年は小諸市のテールドシエルで醸造し、アルコール度数13.5%。2023年は醸造所ができて初めての自家醸造で、限定60本・5,940円(税込)でした。ポンプを使わないグラビティフローで仕込み、自然酵母、無濾過・無清澄、亜硫酸は瓶詰めのときにごく少量だけ。抜栓してから果実味が伸びるタイプと紹介されています。

『Higashiyama Cabernet Sauvignon 2023』は、良い年にだけ造る東山のカベルネ・ソーヴィニヨン100%。虫の被害で選果を徹底し、1樽分だけの販売で、価格は6,380円(税込)でした。前山圃場のカベルネを、テールドシエルの桒原さんが仕込んだ『ZE Cabernet Sauvignon 2022 Barrel』もあります。2026年3月には、自家醸造で初めての『Nebbiolo 2023』を出しました。日本でネッビオーロを育てて8年目のワインで、今は少し荒々しく、2〜3年後が楽しみな味わいと造り手は書いています。

シードルと、気軽に開ける新シリーズ

長熟の赤とは別の顔もあります。『FLYING APPLE 2023』は、上田の友人が育てた秋映、シナノゴールド、シナノスイート、フジ、グラニースミスに、自社のカベルネ・ソーヴィニヨンを少し加えた辛口のシードル。瓶内二次発酵で、ラベルはアーティストのKIN SHIOTANIさんが描きました。価格は1,350円(税込)。よく冷やして食前に開ける一本です。

2025年12月には、「気軽に、楽しく、自由に」を掲げた早飲みのシリーズ『FRUIT PUNCH』を始めました。醸造アドバイザーは元フジマル清住白河醸造所の醸造長・木水さん、イラストはSHIOMIさん。第1弾は『PINO PINO』です。これまでにも、ピンクのペティヤン『PINK LADY FLASH 2022』や赤のペティヤン『Acoustic Shower 2022』など、泡のある自然派の造りを出してきました。どの銘柄も本数が少なく、早く売り切れることが多い造り手です。

醸造所は非公開。畑に入るなら、会員になって

公式サイトの「Winery Tour」は、畑と醸造所を360°動画や3Dで見て回るバーチャルツアーで、醸造所は一般公開していないと書かれています。醸造所の所在地は長野県上田市富士山1960-8(東山観光農園のすぐ近く)。2024年5月5日には、近隣の人と会員向けに1日だけのオープンデイを開いていました。訪ねる前に、公式サイトや問い合わせフォームで最新の案内を確かめてください。

畑と関わりたい人のための入口が、会員制の「Veraison Note Club」です。3万円コース(有効期限3年)では、3年間の年末に厳選したワインが届き、会員はワインを5%引きで買えます。希望すれば収穫などの作業体験ができ、作業体験をした人は会員用の宿泊施設「前山亭」(2022年7月開設)に泊まれます。ヴェレゾンノートが出るワインイベントで会員と伝えると、1杯が無料になります。収穫期には公式サイトやInstagramで手伝いを募ることもあり、8時30分から16時まで畑で働く本気の収穫だと書かれています。

ワインは公式のオンラインショップのほか、上田サントミューゼの「ワインを楽しむ会」や諏訪の「SUWA-RING 長野ワイン祭り」など、県内のイベントで手に取れます。上田の大きな造り手を知るならシャトー・メルシャン 椀子ワイナリー、同じ上田の小さな造り手ならセイル・ザ・シップ・ワイナリーも。長野の産地の全体像は産地:長野と第72講 長野完全編でまとめています。

ヴェレゾンノート(Veraison-Note)のよくある質問

ヴェレゾンノートはどんなワイナリー?
長野県上田市の塩田平・東山地区に畑を持つ造り手で、運営は東山ワイン研究所合同会社です。公式サイトによれば、2014年にぶどう栽培を始め、2018年秋に最初のヴィンテージ『Experience2017』を出しました。2023年8月末に上田市富士山1960-8に醸造所が完成し、9月1日に醸造免許を受けて自家醸造を始めています。長く熟成できる赤ワインを目指し、ネッビオーロとカベルネ・ソーヴィニヨンを中心に育てています。
見学や試飲はできる?
公式サイトによれば、醸造所は一般公開していません。公式サイトの「Winery Tour」は、畑と醸造所を360°動画や3Dで見るバーチャルツアーです。2024年5月5日には近隣の人と会員向けに1日だけのオープンデイを開いていました。畑に入りたい人には、会員制の「Veraison Note Club」で収穫などの作業体験が用意されています。
ワインはどこで買える?
公式のオンラインショップが中心です。2026年3月の『Nebbiolo 2023』の案内では、ネットとワイナリーでの販売が基本と書かれていました。上田サントミューゼの「ワインを楽しむ会」や「SUWA-RING 長野ワイン祭り」など、県内のワインイベントにも出店しています。本数の少ない銘柄が多く、出てすぐ完売することもあります。

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最終更新: 2026-11-01 / 編集: Vinotier編集部