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日本のワイナリー

セイル・ザ・シップ・ワイナリー(Sail the Ship Winery)

sail-the-ship / 創業 2016年
産地
長野県上田市
代表銘柄
Mr. Feelgood(白)・Mr. Feelgood(赤)
どんなワイナリー?

セイル・ザ・シップ・ワイナリー(Sail the Ship Winery)は、長野県上田市でぶどうを育て、ワインを造る小さな造り手です。運営は合同会社Sail the Ship Winery(運営統括責任者 田口航さん)。公式サイトによれば、2016年に上田市富士山(ふじやま)の東山の小高い丘に1本ずつ苗を植えて畑を始め、除草剤や化学合成農薬は使わない栽培を続けています。代表銘柄は自園のぶどうだけで造る「Mr. Feelgood」。見学や試飲の受け入れは公式サイトで案内されておらず、訪問できるかどうかは確認できませんでした。

この記事の目次

上田市・東山の丘で始まった畑

セイル・ザ・シップ・ワイナリー(Sail the Ship Winery)は、長野県上田市でぶどうを育て、ワインを造る小さな造り手です。公式サイトの特定商取引法の表記によれば、販売業者は合同会社Sail the Ship Winery、運営統括責任者は田口航さん、酒類販売場は上田市御嶽堂1150-5です。畑は上田市富士山上居守沢1960-13にあり、公式サイトでは「畑のみ」と書き添えられています。

公式サイトは、上田市を日本有数の日照時間を誇る土地と紹介しています。2016年、心地よい風が吹き抜ける東山の小高い丘に、ぶどうを1本ずつ手で植えて畑を始めました。土や虫、微生物を大切にし、除草剤や化学合成農薬は使わないこと、人がコントロールできない自然に寄り添い、ときに委ねることを掲げています。

2020年の雑誌「Pen」のウェブ記事によれば、自社で管理する畑は3.1haで、植え付けは2016年の春。化学肥料も使わず、耕すのも植え付け前の一度だけとされていました。白4品種、赤6品種を育てていると紹介されています。

商社勤務からワインの造り手へ

2022年5月の「Business Insider Japan」の記事は、田口さんの歩みを詳しく伝えています。千葉県出身で、専門商社で自動車用鋼材の営業をしていた田口さんは、2010年3月に会社を辞め、2011年5月に京都府のワイナリーに入りました(Penの記事では天橋立ワイナリー)。2015年4月からは長野県で、信州うえだファームと千曲川ワインアカデミーの研修生として学び、2016年に独立したとされます。屋号は、自身の名前の「航」と、好きなビートルズの曲にちなむそうです。

同じ記事によれば、最初のワインの出荷は2018年で、自前の醸造所を持たずに他のワイナリーへ仕込みを頼む委託醸造でした。2年目には雨不足などで約1,500本の苗が枯れる苦労もあったといいます。2021年の収穫は約5,500kgで、同年12月に発売した約2,800本はほぼ完売し、オンラインで売り出した残りも1日で売り切れたと報じられました。記事の時点では、2023年に自前の醸造施設をつくる計画とされていましたが、その後に完成したかどうかは公式サイトでは確認できませんでした。公式サイトの製品ページでは、2022年のワインの醸造所として「南向」「紫藝」の名前が記されています。

代表銘柄「Mr. Feelgood」と自然な造り

代表銘柄は「Mr. Feelgood(ミスター・フィールグッド)」です。公式サイトによれば、上田市富士山産の自園ぶどう100%で、発酵はぶどうについた自然酵母に任せ、何も添加しません。Penの記事では、補酸や補糖をせず、破砕から瓶詰めまで亜硫酸を加えず、ろ過もしない造りと紹介されていました。いわゆる自然派ワインの考え方に近い造り手といえそうです。

公式サイトの製品ページには、2022年のワインが載っています(いずれも750ml、税込)。

  • Mr. Feelgood(白)2022 ── シャルドネ65%、プティ・マンサン21%、ロモランタン7%、シュナン・ブラン5%、ルーサンヌ2%。古樽で発酵・熟成。2,860円。
  • Mr. Feelgood(赤)2022 ── カベルネ・フラン32%、カベルネ・ソーヴィニヨン23%、シラー21%、ムールヴェードル11%、メルロー10%、サンジョヴェーゼ3%。2,860円。
  • utage(ウタゲ)2022 ── ソーヴィニヨン・ブラン100%。4,180円。
  • keshiki(ケシキ)2022 ── カベルネ・フラン100%。数年の熟成を見込んだ赤とされます。4,180円。
  • Anchor(アンカー) ── カベルネ・フラン78%、カベルネ・ソーヴィニヨン22%。樽で16か月熟成。5,500円(ページ内でヴィンテージの表記が2021年と2022年で食い違っています)。

在庫や価格は変わることがあるため、購入前に公式サイトで確かめてください。

訪ねる前に

公式サイトには、見学・試飲・直売の案内や営業時間の記載がありません。ワインは公式サイトの製品ページから注文する形です。長野県上田地域振興局の「上田地域のお酒情報」(2026年10月更新)は、セイル・ザ・シップ・ワイナリーを上田市のワイナリーとして載せていますが、見学を受け付けていないワイナリーもあるため訪問前に確認するよう呼びかけています。畑を訪ねたい場合も、事前に公式サイトの問い合わせページから連絡するのが礼儀です。

上田と東御のワイナリー

上田市には、丸子地区にあるシャトー・メルシャン 椀子ワイナリーがあり、隣の東御市にはリュードヴァンやヴィラデストワイナリーなど、千曲川沿いに小さなワイナリーが集まっています。長野の産地の全体像は産地:長野と第72講 長野完全編、ワイナリーを訪ねるときの心得は第51講 ワイナリー訪問で整理しています。

よくある質問

セイル・ザ・シップ・ワイナリーはどんな造り手?
長野県上田市でぶどうを育て、ワインを造る田口航さんの小さな造り手です。公式サイトによれば、2016年に上田市富士山の東山の丘で畑を始め、除草剤や化学合成農薬を使わずにぶどうを育てています。2022年の経済メディアの記事では、商社勤務から京都府のワイナリーでの勤務、長野県での研修を経て2016年に独立したと紹介されています。名前は「航」という名前と、好きなビートルズの曲にちなむそうです。
ワイナリーを訪ねて試飲できる?
公式サイトには見学・試飲・直売の案内や営業時間の記載がなく、受け入れているかどうかは確認できませんでした。公式サイトの所在地は「畑のみ」と明記されています。長野県上田地域振興局も、見学を受け付けていないワイナリーがあるため訪問前に確認するよう呼びかけています。訪ねたい場合は、事前に公式サイトの問い合わせページから連絡してください。
どんなワインがある?どこで買える?
公式サイトの製品ページには、白と赤の「Mr. Feelgood」(2022年、各2,860円・税込)、ソーヴィニヨン・ブランの「utage」、カベルネ・フランの「keshiki」(各4,180円)、カベルネ・フラン主体の「Anchor」(5,500円)が載っています。注文は公式サイトの製品ページから受け付けています。在庫や価格は変わることがあるため、最新の情報は公式サイトで確かめてください。

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最終更新: 2026-10-25 / 編集: Vinotier編集部