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ワインガイド Vinotier マイリスト
日本のワイナリー

伊那ワイン工房

ina-wine-kobo / 創業 2014年
産地
長野県伊那市
訪問
試飲・ショップ
代表銘柄
美篶(キャンベル・ナイアガラ・ナガノパープル)・ヒノキメルロー
どんなワイナリー?

伊那ワイン工房は、長野県伊那市美篶(みすず)にある、夫婦二人で営む小さなワイナリーです。運営は有限会社ムラタで、代表で醸造も担う村田純氏が2014年9月10日に果実酒の製造免許を受けて開業しました。国道361号沿いの、かつて病院だった建物が醸造所兼売店。農家が育てたぶどうやりんごを小さなロットで仕込み、地元のキャンベルで造る「美篶」シリーズや、伊那産ヒノキの桶を使った「ヒノキメルロー」などを造っています。売店では毎日4種類の無料試飲が用意されています。

この記事の目次

伊那谷の「小さい小さい」ワイン工房

伊那ワイン工房は、長野県伊那市美篶5795にあるワイナリーです。公式サイトのキャッチコピーは「伊那谷で夫婦二人の小さなワイナリー」。代表兼醸造係の村田純氏は、ごあいさつで「小さい小さい施設ですので『ワイン工房』と名前を付けました」と書いています。運営は有限会社ムラタです。

公式ブログの「おかげさまで 本日10周年」(2024年9月10日)によれば、平成26年(2014年)9月10日に果実酒の製造免許を受けて開業しました。最初のオリジナルワイン「op.1 2014ナイアガラ辛口」は2014年12月に発売されています。伊那市が国に出した「信州伊那ワイン・シードル特区」の計画書でも、市内のワイン醸造事業者は1社と記され、伊那市で数少ない造り手のひとつです。

醸造所兼売店は、国道361号沿いにあるかつて病院だった建物です。2026年8月には「ワイン工房開業以来初の外装工事」をしたと告知されました。高遠方面へ向かう道沿いで、この道をさらに進むと桜で知られる高遠城址公園があります。

通し番号「op.」と、小さなロットのワイン

伊那ワイン工房のオリジナルワインには、「op.1」「op.2」……という通し番号が付けられてきました。公式サイトによれば、音楽の作品番号(opus)と同じ気持ちを込め、ひとつのロットずつ大切に造りたいという思いからです。数百本単位の少量生産でも、ひとつの番号を付けて発売してきたとあります。

商品案内に並ぶop.1〜op.21(2014〜2017年発売)を見ると、ナイアガラの辛口・やや甘口、赤の「ROUGE」、シャルドネ(樽熟成を含む)、ケルナーの辛口、山葡萄のワイン、「富士の雫」、紅玉のりんごワインとシードル、ゴールデンシードルなど、ぶどうとりんごの両方が並びます。2017年発売分は375mlのハーフボトルが中心で、価格は1,000〜1,500円(税別)でした。

原料は農家が育てたぶどうやりんごが中心で、公式サイトの商品案内も「農家の方が大切に育てた葡萄をていねいに仕込みました」と書いています。2023年6月のブログには、村田氏が2日がかりでぶどう畑の手入れをした様子もつづられています。2024年のブログでは、8月2日にワイン専用ぶどうのシャルドネが持ち込まれて仕込みが始まったと書かれ、2025年は8月5日から11月7日までの長い仕込み期間だったと振り返っています。公式サイトのアクセスページは、委託ワイン(果実を預かって醸造する仕事)を考えている人に工房を見て検討してほしいと呼びかけています。

地元の名を伝える「美篶」と「ヒノキメルロー」

近年の看板が、産地限定ワイン「美篶(みすず)」です。美篶は工房のある地区の名前で、万葉集に由来する「信濃の国」の枕詞でもありますが、読める人は多くありません。村田氏自身も「この地に来るまでは、正直読めませんでした」と書いており、地名を知ってもらおうと、ふりがな付きのラベルで2022年に発売しました。

最初の「美篶」は、美篶地区の農家が育てたキャンベルぶどう100%。美篶で育ち、美篶で醸したワインで、「日本ワイン」の表示ルールにより地名を名乗れると説明されています。親しみのあるぶどうの香りとほどよい甘さで、よく冷やして夏に飲むのがおすすめとのこと。2025年夏のお知らせでは、キャンベル、ナイアガラ、ナガノパープルの3種類のシリーズになっています。市内の酒店と工房の売店で、数量限定で売られてきました。

もうひとつの個性派が「ヒノキメルロー」です。2016年12月、伊那市の森林資源を活かす企画として、伊那産ヒノキで作ったワイン桶が工房に届きました。木の香りがワインに強く移りすぎないよう、漆を3回塗った桶だとされます。「伊那市のブドウを伊那市の木材で伊那市の蔵で醸す」というコンセプトで、メルローをこの桶で短期間貯蔵したのち瓶で熟成させます。2021年に紹介された「ヒノキメルロー 2018」(720ml・2,860円税込)は2017年に続く2度目のロットで、外国産のオーク樽(樽熟成)とは違う発見がある、と書かれています。おすすめの料理は、南信州で日常的に食べられている生の羊肉の焼肉です。

このほか、伊那市の山葡萄ワイン「山紫(やまむらさき)」、ヴィンテージメルロー、ケルナー(辛口白)、夏りんごのワイン、山葡萄のジュースなども案内されています。なお2017年のお知らせでは、「山紫」は伊那市から委託された商品で市内の酒店だけで扱い、工房では売らないとされていました。2025年・2026年のお知らせでは売店の品ぞろえに挙がっているため、取り扱いは変わったようです。

訪ねる前に

売店の営業時間は9:00〜17:00、定休日は水曜・木曜です。ゴールデンウィークとお盆は休まず営業する年があり、2026年はGWの4月29・30日と5月6日、お盆期間も営業すると告知されました。年末年始は休業し、臨時休業も公式サイトで知らせています。夫婦二人のため、まれに短時間不在のことがあるとも書かれています。

売店では毎日4種類の無料試飲が用意されています(ランダムに入れ替え)。運転する人と未成年には提供しません。予約は不要ですが、大人数で訪ねるときは事前に連絡してほしいとのこと(電話0265-98-6728)。工場見学は、2025年8月のお知らせで休止中とされています(アクセスページには「ワイン工房をご覧いただくことができます」という以前の記載も残っています)。

車なら、中央自動車道の伊那ICから国道153号で天竜川方面へ下り、「入船」の交差点から橋を渡って高遠方面(国道361号)へ進みます。公式サイトによれば、カーナビに工房の住所を入れると少し離れた場所に案内されることがあり、道路を挟んだ向かいの「南重建設株式会社」(美篶5799)を目的地にすると確実です。カラフルな看板と電柱看板が目印。最寄り駅からの所要時間と駐車場の有無は、公式サイトでは確認できませんでした。試飲をするなら運転しない手段を考えましょう。訪問の心得は第51講 ワイナリー訪問へ。

伊那谷を南へ

天竜川沿いを南へ下ると、松川町にはりんご農家から生まれたVinVie(ヴァンヴィ)と、1991年設立の信州まし野ワインがあります。長野の産地の全体像は産地:長野と第72講 長野完全編で整理しています。

よくある質問

伊那ワイン工房はどんなワイナリー?
長野県伊那市美篶にある、夫婦二人で営む小さなワイナリーです。運営は有限会社ムラタで、代表兼醸造係の村田純氏が平成26年(2014年)9月10日に果実酒の製造免許を受けて始めました。公式サイトは「小さい小さい施設ですので『ワイン工房』と名前を付けました」と名前の由来を紹介しています。農家が育てたぶどうやりんごを仕込むほか、果実を持ち込んで自分のワインを造る委託醸造も受けています。
試飲や見学はできる?
売店で毎日4種類の無料試飲が用意されています(運転する人と未成年には提供なし)。予約は不要ですが、大人数のときは事前に連絡してほしいとのことです。工場見学は、2025年8月のお知らせで休止中とされています。営業時間は9:00〜17:00、定休日は水曜・木曜です。
どんなワインがある?
地元美篶で育ったぶどうだけで造る「美篶」シリーズ(キャンベル、ナイアガラ、ナガノパープル)、伊那産ヒノキの桶で短期貯蔵する「ヒノキメルロー」、メルローやケルナー、伊那市の山葡萄ワイン「山紫」、夏りんごのワインなどです。オンラインショップでも買えますが、少量生産のため完売する銘柄も多く、最新の品ぞろえは公式サイトで確認してください。

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最終更新: 2026-10-22 / 編集: Vinotier編集部