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日本のワイナリー

ぼんじゅーる農園醸造所

bonjour-noen / 創業 2021年
産地
長野県東御市
訪問
見学ツアー・試飲・ショップ
代表銘柄
鞍掛 ピノ・ノワール(赤)・祢津 ピノ・ノワール(赤)
どんなワイナリー?

ぼんじゅーる農園醸造所(Domaine A. et Y. Minowa)は、長野県東御市祢津にある、自園のぶどうだけでワインを造る小さな醸造所です。農園主は医師でJSA認定ソムリエの蓑輪康さん。2008年に佐久市で開園し、2011年に畑を東御市へ移して、2021年に自園の醸造所を開きました。畑は東御市北部の鞍掛・祢津地区の南向き斜面にあり、ピノ・ノワールを中心に約3ha。直売所への来店と、有料の畑・醸造所ガイド付きツアーは予約制で、9月上旬〜11月上旬は収穫と仕込みのため休みます。

この記事の目次

祢津の斜面にある、医師のドメーヌ

ぼんじゅーる農園醸造所は、長野県東御市祢津240番地3にある醸造所です。公式サイトの概要によれば、事業全体の名前が「ぼんじゅーる農園」、直売所が「ぼんじゅーる農園直売所(Salon du Domaine)」、醸造所が「ぼんじゅーる農園醸造所(Domaine A. et Y. Minowa)」。個人事業で、専従者は3名、ほかに1名が加わる、ごく小さな造り手です。

東御市には、ヴィラデストワイナリーやリュードヴァン、アルカンヴィーニュ、ドメーヌ・ナカジマなどが集まっています。そのなかで、ぼんじゅーる農園は「自園のぶどうだけでワインを造る」ことを掲げ、満足のいくぶどうが穫れるまで醸造所を持たずにきた造り手です。

京都の医学部から、長野の畑へ

農園主の蓑輪康さんは、公式サイトの略歴によれば1969年、神奈川県厚木市生まれ。1993年に京都大学医学部を卒業して医師になりました。肩書きには医師のほか、JSA認定ソムリエ、WSET Level 3が並びます。1996年ごろにワインに目覚め、2001〜2003年にヨーロッパの銘醸地を歴訪。2004年には趣味でピノ・ノワールを育て始めました。

2008年、長野県へ移り住み、佐久市でぼんじゅーる農園を開きます。2009年に畑を約0.2haに広げ、2010年に東御市にも畑を持ち、2011年に畑を佐久市から東御市へ移しました(栽培面積は約0.6ha)。2013年にリュードヴァンへの委託醸造を始め、2014年にワインの販売を開始。2017年にファンクラブをつくり、醸造所の準備に入りました。

2021年、自園の醸造所へ

公式サイトの挨拶によれば、「自園のぶどうだけでワインを造る醸造所(ドメーヌ)を目指す」という考えから、本当に満足のいくぶどうが穫れるまで醸造所の設立を控えてきたといいます。2021年3月に上田税務署から果実酒製造免許を受け、同じ年の春に醸造所を開業、直売所も移しました。

その後の歩みは、毎年ひとつずつ名前が増えていくように進みます。2022年に自園元詰めの『鞍掛』『祢津』を初めて出し、2023年に地域限定の『ぼん・ど・たーぶる』、2024年に『出場』を出して『鞍掛』『祢津』の輸出を始めました。2025年には『御堂』とスパークリングの『ミノワ』が加わり、栽培面積は約3.2haになっています。将来は事業の法人化と、畑を自ら所有することを目標に掲げています。

鞍掛と祢津、約3haの南向き斜面

畑は東御市北部の鞍掛(くらかけ)・祢津(ねつ)地区にあります。公式サイトによれば、なだらかな南向きの斜面で、日当たりと水はけに恵まれた土地。浅間烏帽子火山群の噴火や地殻の動きでできた地質は区画ごとに異なり、その違いをワインに映すことを大切にしています。

育てている品種は6つ。ピノ・ノワール、ガメ、ピノ・ムニエ、シャルドネ、アリゴテ、ピノ・ブランで、作付面積は約3haです。フランスのブルゴーニュ、ボージョレ、シャンパーニュで育つ品種に絞った顔ぶれです。

栽培では、蔓ひげを取り除き、病気の枝を焼くといった手作業の防除を徹底し、化学肥料や農薬に頼る量を最小限にしているといいます。病気を避けるための早摘みはせず、ぶどうの凝縮度を上げることを優先しています。

『鞍掛』『祢津』『出場』『御堂』、地名を刻んだ一本

銘柄の名前は、どれも畑のある地区の地籍から取られています。2025年ヴィンテージは11銘柄。ピノ・ノワール(赤)、シャルドネ、アリゴテは鞍掛と祢津のぶどうを分けて仕込み、別々の銘柄にしています。同じ品種で二つの地区を飲み比べられるのが、この造り手の面白さです。

  • 赤 ── 『鞍掛 ピノ・ノワール(赤)』『祢津 ピノ・ノワール(赤)』『出場 ガメ』『御堂 ルージュ』
  • 白 ── 『鞍掛 シャルドネ』『祢津 シャルドネ』『鞍掛 アリゴテ』『祢津 アリゴテ』『祢津 ピノ・ブラン』『鞍掛 ピノ・ノワール(白)』『御堂 ブラン』
  • 泡 ── 『ミノワ レ・クリュ ブリュット』『ミノワ ブラン・ド・ノワール ブリュット』(ノンヴィンテージ)
  • 日常の一本 ── 『ぼん・ど・たーぶる』(しろ・あか・ろぜ)

ガメはピノ・ノワールと同じく伝統的な醸しで仕込み、ピノ・ブランと白のピノ・ノワールは酸と果実味を残して香りよく仕上げているといいます。『御堂』は、新しく開かれた御堂地区の畑のぶどうを混醸したもので、2025年の『御堂 ルージュ』が初ヴィンテージです。

2025年の収穫は9月9日〜10月10日。夏の猛暑が3年続いたものの、9月の安定した天気に合わせて例年より約10日早く収穫し、健全な果実が穫れたと公式サイトは振り返っています。目指すのは「日常的な食事に合わせやすいワイン」。週末の夕食に、和食を囲んで開ける一本として選ぶのが、造り手の考えに近い飲み方かもしれません。

予約して訪ねる直売所と、ガイド付きツアー

醸造所には直売所が併設され、公式サイトによれば来店は予約制です。ぶどう畑・醸造所のガイド付きツアー(有料)も受け付けています。申し込みは公式の予約フォームから、来店は利用日の2日前まで、ツアーは5日前まで。返信が届いた時点で予約が確定します。ファンクラブ会員と取扱酒販店は無料で案内し、メールで個別に予約を受けています。

9月上旬〜11月上旬は収穫と仕込みのため休みます。ツアーの料金と所要時間、直売所の営業時間は公式サイトでは確認できませんでした。長野県上田地域振興局のワインガイド(2023年1月31日時点)では「試飲:可(有料)」「見学:不可」と載っていましたが、いまはツアーを受け付けていて、試飲についての案内は公式サイトにありません。訪ねる前に、予約フォームと公式サイトで最新の案内を確かめてください。

看板の立つ畑と、市内の取扱店

公式サイトのアクセスのページでは、畑の一部を緯度経度と立て看板で公開しています。第3(ピノ・ノワール、シャルドネ、アリゴテなど)、第4・第5(ピノ・ノワールなど)、第11(シャルドネなど)、第16(ガメなど)の各畑に、農園のロゴ「丸にぼん」の小さな看板が立っています。案内のスタッフはいませんが、近くに来たら立ち寄れます。周りは農家の「職場」なので、他の農家の畑には入らず、2t以上の車は農道に入れないこと、駐車や長居をしないことが求められています。

ワインは公式のウェブショップのほか、東御市内ではTOMI WINE CHAPEL(東御ワインチャペル)、とうみワイン&ビアミュージアム、ワインテラス御堂、アトリエ・ド・フロマージュ 森のチーズテラスショップ、関酒店で扱っています。ワインを飲むなら、運転する人を決めておくか、タクシーを使ってください。千曲川ワインバレーの全体像は産地:長野と第72講 長野完全編、ワイナリーを訪ねるときの心得は第51講 ワイナリー訪問でまとめています。

ぼんじゅーる農園醸造所のよくある質問

ぼんじゅーる農園醸造所はどんなワイナリー?
長野県東御市祢津240番地3にある、自園のぶどうだけでワインを造る醸造所です。農園主は医師でJSA認定ソムリエの蓑輪康さん。2008年に佐久市で開園し、2011年に畑を東御市へ移し、2013年からの委託醸造を経て2021年に自園の醸造所を開きました。畑は鞍掛・祢津地区の南向き斜面にあり、ピノ・ノワール、ガメ、ピノ・ムニエ、シャルドネ、アリゴテ、ピノ・ブランを約3haで育てています。
見学や買い物はできる?予約は要る?
公式サイトによれば、直売所への来店と、ぶどう畑・醸造所のガイド付きツアー(有料)はどちらも予約制です。公式の予約フォームから、来店は2日前まで、ツアーは5日前までに申し込み、返信で予約が確定します。9月上旬〜11月上旬は収穫・仕込みのため休みます。ツアーの料金と直売所の営業時間、現在の試飲の条件は公式サイトでは確認できませんでした。
ワインはどこで買える?
公式のウェブショップ「ぼんじゅーる農園直売所」と取扱酒販店で買えます。東御市内では、TOMI WINE CHAPEL(東御ワインチャペル)、とうみワイン&ビアミュージアム、ワインテラス御堂、アトリエ・ド・フロマージュ 森のチーズテラスショップ、関酒店が取扱店として公式サイトに載っています。銘柄によっては完売しているものもあります。

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最終更新: 2026-11-01 / 編集: Vinotier編集部