代表銘柄 ジャック・セロス シュブスタンスは、アヴィーズの造り手ジャック・セロスが、1986年に始めたソレラ式の熟成で仕込むシャルドネのブラン・ド・ブランです。毎年ワインの一部を抜き取って瓶詰めし、減った分を新しい年のワインで補うため、複数の年が重なった味わいになるとされます。最初は「オリジーヌ」の名で出され、のちに現在の名へ改められました。
この記事の目次
どんなワインか
ジャック・セロス シュブスタンスは、コート・デ・ブランのアヴィーズ村に拠点を置く造り手ジャック・セロスのシャルドネだけのシャンパーニュ(ブラン・ド・ブラン)です。最大の特徴は、スペインのシェリーで知られる「ソレラ」の考え方を取り入れていることです。
Wine Spectator によると、アンセルム・セロスは規制機関の許可を得るまで6年をかけ、1986年にソレラ式の仕込みを始めました。1986〜1990年のワインによる最初のソレラは1996年に「オリジーヌ」の名で出され、まもなく「シュブスタンス」に改められたとされます。単一年を表に出す多くの高級シャンパーニュとは逆に、年を重ねること自体を個性にした一本といえます。
畑と造り
公式サイトによると、ドメーヌはアヴィーズの家族経営で、アンセルムの両親が1964年に初めて自家醸造を行い、約10年後にアンセルムが加わりました。現在は息子のギヨームも2012年から携わっています。畑は全体で8.3ヘクタール・54区画あり、そのうちシャルドネ7.3ヘクタールはおもにアヴィーズにあります。公式は醸造について「何も加えてはならない」という考えを掲げています。
シュブスタンスの原料について、Wine Spectator と iDealwine はアヴィーズの2区画のぶどうと紹介しています。毎年約22%を抜き取って瓶詰めし、同じ畑の新しい年のワインで補うため、瓶には1986年以降の多くの年が少しずつ含まれることになります。なお、ドメーヌ公式サイトではシュブスタンスそのものの説明を確認できなかったため、この章のソレラに関する内容は第三者の資料に基づいています。
飲み頃と楽しみ方
複数の年が重なっているため、出荷の時点ですでに熟成感のあるタイプとされます。冷やしすぎず、白ワイン用の大ぶりなグラスで、抜栓後の変化をゆっくり見ながら楽しむのが向いています。
同じコート・デ・ブランのシャルドネでも、一つの畑と一つの年にこだわるクリュッグ クロ・デュ・メニルと比べると、「年を重ねる」と「年を切り出す」という正反対の考え方が見えてきます。
※生産量、ドザージュ、現在の原料区画は公式資料で確認できなかったため記載していません。価格は時期や出荷ロットにより大きく変わります。
ジャック・セロス シュブスタンスの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ジャック・セロス シュブスタンスの
ワイン情報
| 名称 | ジャック・セロス シュブスタンスJacques Selosse Substance |
| 生産者 | ジャック・セロス |
| 位置づけ | 代表銘柄 |
| 種類 | スパークリング |
| 国・地域 | フランス/シャンパーニュ/コート・デ・ブラン(アヴィーズ) |
| 原産地呼称 | AOCシャンパーニュ |
| 格付け | グラン・クリュ(アヴィーズ村) |
| 主な品種 | シャルドネ |
| 造り手 | アヴィーズの家族経営のドメーヌ。アンセルムの両親が1964年に初めて自家醸造し、約10年後にアンセルムが参加。息子ギヨームは2012年から(公式) |
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| 畑(ドメーヌ全体) | 8.3ha・54区画。シャルドネ7.3haはおもにアヴィーズ、ほかにクラマン、オジェ、ル・メニル・シュル・オジェ(公式) |
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| ソレラの開始 | 1986年。規制機関の許可を得るまで6年かかったと本人が語っている(Wine Spectator) |
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| 仕組み | 毎年約22%を抜き取って瓶詰めし、同じ畑の新しい年のワインで補う(Wine Spectator) |
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| 名前の由来 | 1986〜1990年のワインによる最初のソレラは1996年に「オリジーヌ」として出され、まもなく「シュブスタンス」に改名(Wine Spectator) |
| 飲み頃の温度 | 10〜12℃ほど。冷やしすぎないほうが香りが開きやすい(一般的な目安) |
| グラス | 細いフルートより、白ワイン用の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 複数の年が重なったワインで、出荷時点で熟成感がある。抜栓後、時間とともに変化を見ながら楽しめる(一般的な目安) |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ソレラとはどんな方法ですか?
もともとシェリーで知られる熟成の方法で、ワインをためておき、毎年その一部を抜き取って瓶詰めし、減った分を新しい年のワインで補います。Wine Spectator によると、シュブスタンスでは毎年約22%を抜き取り、同じ畑の新しいワインで補っています。1986年から続けているため、瓶の中には多くの年のワインが少しずつ含まれることになります。
ヴィンテージ表記はありますか?
複数の年を重ねるソレラ式のため、単一年の表記はありません。同じ名前でも出荷(澱抜き)の時期によって中身の年の構成が少しずつ変わるので、デゴルジュマン(澱抜き)の時期を確かめて選ぶ愛好家もいます。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-17 / 編集: Vinotier編集部