単一畑 クロ・サン・ティレールは、マルイユ・シュル・アイ村にあるビルカール・サルモンのメゾンの隣、わずか1ヘクタールの囲い畑のピノ・ノワールだけで造るブラン・ド・ノワールです。公式によると、ぶどうは1964年に植えられ、最初のキュヴェは1995年の収穫から生まれました。生産は毎年3,500〜7,500本ほどで、1本ずつ番号が付けられます。
- 1haの囲い畑
- ブラン・ド・ノワール
- オーク樽醸造
- 長い熟成
- 希少
この記事の目次
どんなワインか
クロ・サン・ティレールは、1818年創業のビルカール・サルモンが、本拠地マルイユ・シュル・アイ村のメゾンの隣にある小さな畑から造るシャンパーニュです。品種はピノ・ノワールだけで、黒ぶどうから白いシャンパーニュを造る「ブラン・ド・ノワール」にあたります。名前は村の教会の守護聖人、聖ティレールにちなみます。
公式は、この1ヘクタールの「クロ」が、一続きの区画で囲まれ、醸造設備も敷地内にそろうという厳しい条件を満たしていると説明しています。生産は毎年3,500〜7,500本以下で、ボトルには1本ずつ番号が付きます。
畑と造り
6代目フランソワ・ロラン=ビルカールの言葉として、公式はこの畑の成り立ちを紹介しています。1950年代、祖母がメゾンの隣の土地をぶどうや花、果樹のある庭として整え、その土地の力に気づいた一家が1964年にピノ・ノワールを植えました。小さなブルゴーニュ樽で白ワインに仕込む試みを重ね、1995年の収穫が最初のキュヴェになりました。
醸造は全量オーク樽で行い、澱抜き後に加えるドザージュ(糖分)はごく少なくしています。単一品種の個性を素直に表すためと公式は説明しています。畑では数年前から馬による耕作を取り入れ、土をやわらかく保ち、生物の多様性を高めているとされます。熟成はとても長く、公式によれば2008年は澱とともに194か月(約16年)でした。2009年は資料によって162か月と177か月の表記があり、ドザージュも2g/Lと1.9g/Lで差があります。
飲み頃と楽しみ方
公式は12〜14℃という、シャンパーニュとしてはやや高めの「セラーの温度」での提供を勧めています。長い熟成を経た厚みのあるワインなので、細いフルートより大ぶりなグラスが向きます。熟成のポテンシャルは10年以上とされています。
同じ村には、フィリポナの急斜面の単一畑クロ・デ・ゴワセもあります。ピノ・ノワールの小さな囲い畑という点では、クリュッグ クロ・ダンボネとも比べてみたくなる一本です。
※2009年の熟成期間とドザージュは公式のページと技術資料で数字が異なるため、両方を記載しました。畑の格付け(プルミエ・クリュなど)は公式資料で確認できなかったため記載していません。価格は時期やヴィンテージにより大きく変わります。
ビルカール・サルモン クロ・サン・ティレールの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ビルカール・サルモン クロ・サン・ティレールの
ヴィンテージ
| 2009 | 公式資料で4,500本。熟成は資料により162か月または177か月、ドザージュは2g/Lまたは1.9g/L(ページと技術資料で差がある) |
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| 2008 | 公式ページで4,000本。澱とともに194か月熟成、ドザージュ2.5g/L |
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ビルカール・サルモン クロ・サン・ティレールの
ワイン情報
| 名称 | ビルカール・サルモン クロ・サン・ティレールBillecart-Salmon Le Clos Saint-Hilaire |
| 生産者 | ビルカール・サルモン |
| 位置づけ | 単一畑 |
| 種類 | スパークリング |
| 国・地域 | フランス/シャンパーニュ/ヴァレ・ド・ラ・マルヌ(マルイユ・シュル・アイ) |
| 原産地呼称 | AOCシャンパーニュ |
| 主な品種 | ピノ・ノワール |
| メゾン | 1818年、ニコラ・フランソワ・ビルカールとエリザベート・サルモンの結婚を機にマルイユ・シュル・アイで創業(公式) |
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| 畑 | メゾンの隣にある1haの囲い畑。一続きの区画で、醸造設備も敷地内にそろう(公式) |
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| 植樹と初ヴィンテージ | 1950年代は庭園として使われ、1964年にピノ・ノワールを植樹。最初のキュヴェは1995年の収穫(公式) |
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| 醸造 | ピノ・ノワールのみを全量オーク樽で醸造。ドザージュはごく少量(公式) |
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| 生産量 | 毎年3,500〜7,500本以下で、1本ずつ番号入り(公式) |
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| 名前の由来 | マルイユ・シュル・アイ村の教会の守護聖人、聖ティレール(公式) |
| 飲み頃の温度 | 12〜14℃(公式は「セラーの温度」での提供を勧めている) |
| グラス | 白ワイン用の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は熟成のポテンシャルを「10年以上」としている。出荷時点ですでに長い熟成を経ている |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ブラン・ド・ノワールとは何ですか?
黒ぶどう(ここではピノ・ノワール)だけから造る白いシャンパーニュのことです。果汁に皮の色が移らないよう搾るため、色は白ワインと同じ黄金色になります。クロ・サン・ティレールは、1ヘクタールの畑のピノ・ノワールだけを使い、全量をオーク樽で醸造しています。
どのくらい造られていますか?
公式によると、毎年3,500〜7,500本以下で、1本ずつ番号が付けられています。年ごとの本数は、2009年が4,500本、2008年が4,000本と公式に紹介されています。1ヘクタールの畑から造られるため、流通量はとても限られます。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-18 / 編集: Vinotier編集部