単一畑 クロ・デ・ゴワセは、マルイユ・シュル・アイ村でマルヌ運河を見下ろす最大45度の南向き急斜面の畑から造られる、フィリポナの単一畑シャンパーニュです。公式によると畑は約5.83ヘクタールで、1935年にピエール・フィリポナが取得しました。ピノ・ノワール主体で、木樽での醸造とマロラクティック発酵を行わない仕込みが特徴とされます。
- 急斜面の単一畑
- ピノ・ノワール主体
- 樽醸造
- ワインらしい厚み
この記事の目次
どんなワインか
クロ・デ・ゴワセは、マルイユ・シュル・アイ村に本拠を置くフィリポナが、一つの畑のぶどうだけで造るシャンパーニュです。畑はマルヌ運河を見下ろす南向きの斜面にあり、傾斜は35〜45度に達します。公式は、これほど広い面積でこれほど急な斜面はシャンパーニュでほかにない、と説明しています。日当たりがよく、白亜(チョーク)が地表近くまで現れる土地です。
畑を手に入れたのは、1935年のピエール・フィリポナです。フィロキセラや第一次世界大戦、大恐慌を経て、ほとんど放棄されていた畑でした。公式は、これが地方で初めての「単一畑のキュヴェ」だったとしています。技術資料では、石垣に囲まれた「クロ」のなかでも最も古く、最も急な畑とも紹介されています。
畑と造り
畑の面積は約5.83ヘクタール、14の区画に分かれています。品種はピノ・ノワールが主体で、シャルドネが加わります。比率は年ごとに変わり、技術資料では2016年がピノ・ノワール68%、2015年が78%でした。
醸造は主に木樽で行い、マロラクティック発酵(酸をまろやかにする発酵)はしません。メゾンは、自然な酸を残すことで、この畑の力強さとの釣り合いをとると説明しています。ドザージュ(仕上げの糖分)は少なめのエクストラ・ブリュットです。熟成年数とドザージュは資料によって少し違い、紹介ページは9〜11年・4g/L、2015年と2016年の技術資料は瓶内8年・4.25g/Lと記しています。
飲み頃と楽しみ方
公式によると、十分に熟成してから出荷され、涼しく暗い場所ならさらに数十年保存できます。「すばらしいシャンパーニュである前に、すばらしいワイン」という言葉どおり、魚やオマール海老など味のしっかりした料理に合わせることを勧め、カラフェに移すと良くなることが多いとも書いています。冷やしすぎず、大ぶりのグラスで注ぐのが向いています。
同じ村には、ビルカール・サルモンの単一畑クロ・サン・ティレールもあります。広い急斜面と小さな囲い畑、二つのピノ・ノワールを比べると村の個性が見えてきます。
※最初のヴィンテージの年、畑の格付け(プルミエ・クリュなど)は公式資料で確認できなかったため記載していません。熟成年数とドザージュは公式の資料間で差があります。価格は時期やヴィンテージにより大きく変わります。
フィリポナ クロ・デ・ゴワセの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
フィリポナ クロ・デ・ゴワセの
ヴィンテージ
| 2016 | ピノ・ノワール68%・シャルドネ32%。春の霜と記録的な雨のあと、8月の好天で持ち直した年。9月19日〜10月3日に収穫。ボトル22,568本(技術資料) |
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| 2015 | ピノ・ノワール78%・シャルドネ22%。数十年で最も乾いた夏で、9月初めの雨が成熟を助けた年。ボトル18,285本(技術資料) |
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フィリポナ クロ・デ・ゴワセの
ワイン情報
| 名称 | フィリポナ クロ・デ・ゴワセPhilipponnat Clos des Goisses |
| 生産者 | フィリポナ |
| 位置づけ | 単一畑 |
| 種類 | スパークリング |
| 国・地域 | フランス/シャンパーニュ/ヴァレ・ド・ラ・マルヌ(マルイユ・シュル・アイ) |
| 原産地呼称 | AOCシャンパーニュ |
| 主な品種 | ピノ・ノワール、シャルドネ |
| 畑 | マルイユ・シュル・アイ村、マルヌ運河を見下ろす南向きの斜面。約5.83ha・14区画。傾斜は35〜45度(公式) |
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| 取得 | 1935年、ピエール・フィリポナが取得。フィロキセラ、第一次世界大戦、大恐慌を経てほぼ放棄されていた畑だった(公式) |
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| 名前の由来 | 土地の言葉で「Gois」はとても急な斜面を意味する(2015年の技術資料) |
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| 醸造 | 主に木樽で醸造し、マロラクティック発酵は行わない。2016年は100%木樽、2015年は一部木樽(技術資料) |
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| 熟成とドザージュ | 技術資料(2015・2016年)では瓶内で8年、ドザージュ4.25g/L。紹介ページは熟成9〜11年・4g/Lと記しており、資料により差がある |
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| 生産 | 1988年以降は毎年造られ、量は畑の理論上の生産量の半分を超えることはまれ(公式) |
| 飲み頃の温度 | 10〜12℃前後(一般的な熟成型シャンパーニュの目安) |
| グラス | 白ワイン用の大ぶりなグラス。公式はカラフェに移すと良くなることが多いとしている |
| 飲み頃の目安 | 公式は、熟成を経てから出荷され、さらに数十年保存できるとしている |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「クロ・デ・ゴワセ」という名前にはどんな意味がありますか?
「クロ」は囲まれた畑のことで、2015年の技術資料によると「Gois」は土地の言葉でとても急な斜面を意味します。畑の傾斜は最大45度に達し、公式はこれほど広い面積でこれほどの傾斜をもつ畑はシャンパーニュでほかにないと説明しています。名前そのものが畑の姿を表しているといえます。
毎年造られますか?
公式のラインナップのページによると、1988年以降は毎年造られています。ただし量は畑の理論上の生産量の半分を超えることはまれで、本数も年によって変わります。技術資料では2016年がボトル22,568本、2015年が18,285本でした。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-18 / 編集: Vinotier編集部