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ロイヤル・トカイ エッセンシア

Royal Tokaji Essencia / ロイヤル・トカイ・ワイン・カンパニー
最上位キュヴェ

エッセンシアは、ハンガリー・トカイのロイヤル・トカイが特別な年にだけ造る最上位の甘口です。貴腐で干からびたアスー粒から、搾らずに自重で滴り落ちる果汁だけを集め、何年もかけてゆっくり発酵させます。2016年は糖分が1Lあたり534.6g、アルコールは2%で、公式はクリスタルのスプーンで味わうよう勧めています。

  • 極めて濃い甘さ
  • 鮮烈な酸
  • 低アルコール
  • とろりとした質感
この記事の目次

どんなワインか

エッセンシアは、ハンガリー北東部トカイのロイヤル・トカイ・ワイン・カンパニーが造る、最も濃い甘口ワインです。公式はこれを「その年の最も熟したぶどうの、世界で最も凝縮したエッセンス」と表現しています。

ロイヤル・トカイは、国の管理下にあったトカイのワイン造りが自由になった1990年に、英国のワイン著述家ヒュー・ジョンソンらと地元の栽培家が組んで生まれた会社です。公式によれば、最初のエッセンシアは1993年に造られました。会社の成り立ちや畑については銘醸図鑑:トカイで詳しく紹介しています。

畑と造り

原料は、貴腐(ボトリティス)がついて樹の上で干からびたアスー粒です。公式サイトに掲載された専門誌の記事によると、1,000kgの緑のぶどうから、アスー粒になるのは200kgほど。このアスー粒を容器に入れておくと、果汁が自分の重みで一滴ずつ滴り落ちます。エッセンシアは、この搾らずに集めた果汁だけで造られ、ベースワインは加えません。

果汁はあまりに糖分が高いため、酵母がなかなか働けず、発酵は何年もかかります。2016年は3年以上、1999年は6年かけて、ようやくアルコール2.9%に達しました。2016年の数値は糖分534.6g/L、酸15.54g/L、アルコール2%。高い酸が強烈な甘さを支え、長い余韻を生むと公式は説明しています。

品種については、1999年の資料がフルミント、ハールシュレヴェリュー、ミュスカの貴腐粒を、2009年の資料がフルミントとハールシュレヴェリューを挙げています。

飲み頃と楽しみ方

公式の掲載は1993・1999・2000・2003・2007・2008・2009・2016年の8ヴィンテージだけです。公式は1999年の資料で「200年以上もちうる」としており、熟成のための時間を気にせず、特別な日にごく少量ずつ味わうワインといえます。

楽しみ方として、公式はクリスタルのスプーンで供するよう案内しています。トカイの甘口の段階や、ソーテルヌなどほかの貴腐ワインとの違いは、第19講 甘口ワイン完全編と第30講 ハンガリー&ジョージア完全編で学べます。

※数値はヴィンテージにより異なります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

ロイヤル・トカイ エッセンシアの

味わいの目安

ボディ
軽やか重厚
酸味
穏やか生き生き
甘辛
辛口甘口

公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。

ロイヤル・トカイ エッセンシアの

ヴィンテージ

20169〜10月に収穫した、量は少ないが質の高いアスー粒から。自然発酵に3年以上かかり、2019年12月に瓶詰め。糖分534.6g/L、酸15.54g/L、アルコール2%。
2009糖分581.3g/L、酸11.8g/L、アルコール2%。2017年8月に瓶詰め。
1993ロイヤル・トカイが初めてエッセンシアを造った年。糖分580g/L、酸19.3g/L、アルコール2.5%。2002年3月に瓶詰め。

ロイヤル・トカイ エッセンシアの

ワイン情報

名称ロイヤル・トカイ エッセンシアRoyal Tokaji Essencia
生産者ロイヤル・トカイ・ワイン・カンパニー
位置づけ最上位キュヴェ
種類甘口
国・地域ハンガリー/トカイ(マード村)
原産地呼称トカイ(エッセンシア)
主な品種フルミント、ハールシュレヴェリュー、ミュスカ(シャールガ・ムシュコターイ)
造り方貴腐で干からびたアスー粒を容器に入れ、自重で滴り落ちる果汁だけを使う。搾らず、ベースワインも加えない
糖分・酸・アルコール2016年は糖分534.6g/L・酸15.54g/L・アルコール2%。2009年は糖分581.3g/L・酸11.8g/L・アルコール2%
発酵糖分が高すぎて、ごくゆっくり進む。2016年は3年以上、1999年は6年かけてアルコール2.9%に達した
生産年公式の掲載は1993・1999・2000・2003・2007・2008・2009・2016年の8ヴィンテージ。初めて造られたのは1993年
生産量の例2016年は375mlで約2,300本(公式サイト掲載の専門誌記事)
飲み頃の温度よく冷やして(10℃前後が一般的な目安)
グラスクリスタルのスプーン(公式の案内)。または小ぶりのグラスでごく少量ずつ
飲み頃の目安公式は1999年の資料で「200年以上もちうる」としている。発売時点から楽しめる

品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。

よくある質問

なぜスプーンで飲むのですか?
糖分が1Lあたり500gを超えるほど濃く、ごく少量で十分に味わえるためです。公式はクリスタルのスプーンで供するよう案内しています。公式サイトに掲載された専門誌の記事によれば、海外の一部のレストランではスプーン1杯単位で提供されています。
毎年造られますか?
いいえ。公式の掲載は1993年から2016年までの8ヴィンテージだけです。条件に恵まれた年にしか造られず、2016年も375mlで約2,300本と伝えられています。国内での流通はごく限られ、主要な通販サイトではほとんど見かけません。

出典・確認日

生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。

最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部