単一畑 ヴェーレナー・ゾンネンウーア リースリング シュペートレーゼは、中流モーゼルの名門J.J.プリュムが、ヴェーレン村の急斜面の畑「ゾンネンウーア(日時計)」のリースリングで造るやや甘口の白です。自然発酵と遅めの瓶詰めを守り、アルコール度数は7〜8%前後と低く、長い熟成で語られる一本です。
この記事の目次
どんなワインか
ヴェーレナー・ゾンネンウーア リースリング シュペートレーゼは、中流モーゼルのヴェーレン村にあるヨハン・ヨゼフ・プリュム(J.J.プリュム)の代表的な一本です。ドイツの取扱業者の生産者情報によると、プリュム家は12世紀からヴェーレンに根を下ろし、1911年に相続による分割を経てヨハン・ヨゼフ・プリュムが今の蔵を設立しました。現在はマンフレート・プリュム博士と、娘のカタリーナ・プリュム博士が率いています。
なお、蔵の公式サイトは所在地と試飲の予約方法を示すだけで、ワインの技術資料は公開していません。このページの数字は、ドイツワイン・インスティトゥートとドイツ・英国の取扱業者の資料にもとづきます。モーゼルの造り手の中での位置づけは銘醸図鑑:エゴン・ミュラーの生産者紹介でも触れています。
畑と造り
畑の名「ゾンネンウーア」は日時計の意味です。ドイツワイン・インスティトゥートによると、1842年に畑の持ち主ヨドクス・プリュムが斜面に日時計を建て、1900年ごろから畑がその名で呼ばれるようになりました。土壌は風化したデボン紀の粘板岩で、ぶどうはリースリングだけです。
セラーでは自然発酵を基本に、介入を最小限に抑え、瓶詰めは遅めにします。英国の販売元は、収穫がほかより遅く11月末までかかることもあり、とても冷たいセラーで長く発酵させてから瓶詰めすると紹介しています。果実の甘さが残るスタイルで、アルコール度数は低く、2021年は7%、2024年は8.0%でした。
所有する畑の面積は資料によって約14.5haから約22haまで幅があり、ここでは断定を避けます。
飲み頃と楽しみ方
英国の販売元は、2021年ヴィンテージの飲み頃を「現在〜2035年」としています。カビネットやシュペートレーゼは若いうちから中期の熟成まで楽しめ、アウスレーゼはさらに長く寝かせられる、とも紹介しています。
よく冷やして、甘さと酸の釣り合いをゆっくり確かめたいワインです。ザールのエゴン・ミュラー シャルツホーフベルガーと比べると、同じモーゼルのシュペートレーゼでも土地による違いがよく見えてきます。ドイツワインの格付けと産地は第11講 ドイツ完全編で学べます。
※アルコール度数・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は取扱業者でご確認ください。
J.J.プリュム ヴェーレナー・ゾンネンウーア リースリング シュペートレーゼの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
J.J.プリュム ヴェーレナー・ゾンネンウーア リースリング シュペートレーゼの
ワイン情報
| 名称 | J.J.プリュム ヴェーレナー・ゾンネンウーア リースリング シュペートレーゼJoh. Jos. Prüm Wehlener Sonnenuhr Riesling Spätlese |
| 生産者 | ヨハン・ヨゼフ・プリュム(J.J.プリュム) |
| 位置づけ | 単一畑 |
| 種類 | 甘口 |
| 国・地域 | ドイツ/モーゼル/ミッテルモーゼル(ヴェーレン) |
| 原産地呼称 | モーゼル(プレディカーツヴァイン・シュペートレーゼ) |
| 主な品種 | リースリング |
| 畑の名 | 1842年、畑の持ち主ヨドクス・プリュムがヴェーレンの斜面に日時計を建てた。畑は1900年ごろからこの日時計にちなんで「ヴェーレナー・ゾンネンウーア」と呼ばれる |
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| 土壌 | 風化したデボン紀の粘板岩 |
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| 醸造 | 自然発酵(スポンタン発酵)で介入を抑え、瓶詰めは遅め。英国の販売元は、とても冷たいセラーで長く発酵させると説明 |
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| アルコール度数の例 | 2021年は7%(英国の販売元)、2024年は8.0%(ドイツの取扱業者の商品資料) |
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| 所有面積 | 資料によって約14.5haから約22haまで幅がある(英国の販売元は14.5ha、ドイツの取扱業者は約22ha) |
| 飲み頃の温度 | 8〜10℃前後(一般的な甘口リースリングの目安) |
| グラス | 白ワイン用の中ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 英国の販売元は2021年ヴィンテージの飲み頃を「現在〜2035年」としている。カビネットやシュペートレーゼは若いうちから中期の熟成まで楽しめる、とも紹介している |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「ゾンネンウーア」とはどういう意味ですか?
ドイツ語で「日時計」のことです。ドイツワイン・インスティトゥートによると、1842年に畑の持ち主ヨドクス・プリュムがヴェーレンの斜面に日時計を建て、畑は1900年ごろからこの日時計にちなむ名で呼ばれるようになりました。日時計はその土地の太陽の時刻を示すため、1893年に義務化された標準時とは約32分ずれています。
どのくらい甘いのですか?
果実の甘さが残る、やや甘口のスタイルです。英国の販売元は2021年を「やや甘口(Medium sweet)」に分類し、アルコール度数は7%でした。取扱業者の紹介では、甘さと酸、鉱物的な印象の釣り合いがこの畑の持ち味とされています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部