代表銘柄 ヴァン・ド・コンスタンスは、南アフリカのクライン・コンスタンシアがミュスカ・ド・フロンティニャンだけで造る自然な甘口です。発酵は自然に止まると公式は説明しています。2021年は3週間で25回に分けて収穫し、残糖は1リットルあたり173.5g、樽と大樽で計34か月熟成しました。
- ミュスカ・ド・フロンティニャン
- 自然な甘口
- 収穫は何度も摘み分け
- 500Lの樽と大樽
- 500mlボトル
この記事の目次
どんなワインか
食後に小さなグラスで一杯、歴史の話を添えて開ける甘口です。ヴァン・ド・コンスタンスは、ケープ半島のコンスタンシアベルグの斜面で、クライン・コンスタンシアが造ります。
公式によると、1685年にケープ総督シモン・ファン・デル・ステルがこの地を選び、1712年に彼が亡くなると土地が分割され、その一区画がクライン・コンスタンシアになりました。18〜19世紀のコンスタンシアの甘口は欧州の宮廷で珍重されたと伝えられ、蔵の年表にはジェーン・オースティンやナポレオンの名が並びます。一度途絶えた後、1980年にダギー・ヨーステが蔵を買い、醸造家ロス・ガワーらと立て直しました。蔵は「1990年によみがえった」と記しています。いまの醸造家マシュー・デイは2012年からの担当で、蔵の復興後3人目です。
畑と造り
畑は標高70〜343mの斜面で、土は風化した花崗岩です。フォルス湾の風が冷やし、全146haの敷地には22haの原生林が残ります。
ぶどうはミュスカ・ド・フロンティニャンだけ。この銘柄の要は、同じ畑を何度も摘み分けることです。2021年の資料では、酸の高い早い段階から、干しぶどうのように甘くなった最後の摘み取りまで、3週間で25回に分けました。各回を別に仕込み、多くは約2週間、果皮と接触させます。その後、糖と酸とアルコールの釣り合いを見て組み合わせ、発酵は自然に止まります。
熟成は2021年で、新樽50%の500Lの樽で18か月、大樽でさらに16か月です。2021年の残糖は1リットルあたり173.5g、度数は14.0%でした。公式は2021年について、杏やセビリア・オレンジのマーマレードの香りを挙げ、塩味を伴う酸が甘さと釣り合う、やや辛口寄りの仕立てと説明しています。
飲み頃と楽しみ方
公式の資料は12〜14℃を理想の温度とし、発売から数十年、世代を超えて熟成できると説明しています。瓶は500mlと1.5Lです。節目の年に買って、次の節目まで寝かせる贈り物にも向く一本です。
甘口の産地をたどるならシャトー・ディケムやディズノコー トカイ・アスー 6プットニョシュが比較の相手になります。南アフリカの全体像は第23講 南アフリカ完全編でまとめています。
※甘口の始まりは、公式の年表が1692年、別の箇所が1685年と記しており、載せていません。復興の年は、公式の年表の見出しに1900年、本文に1980年以降、別の箇所に1990年とあるため、確認できる表記だけを書きました。現代の最初のヴィンテージの1986年は蔵全体の記述で、ヴァン・ド・コンスタンスの初年かどうかは確認できていません。熟成は2020年の資料が1.5年+1.5年、2019年が18か月+18か月です。生産本数は公式の資料で確認できませんでした。銘柄専用サイト vindeconstance.com は年齢確認があるため使っていません。公式の点数と受賞の記述は載せていません。
クライン・コンスタンシア ヴァン・ド・コンスタンスの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
クライン・コンスタンシア ヴァン・ド・コンスタンスの
ヴィンテージ
| 2021 | 公式は、涼しく収穫が例年より最大2週間遅れ、雨も熱波もなかった年と説明。酸が高く、やや辛口寄りの仕立てとしている |
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| 2020 | 公式は、雨の少なさと風で粒が小さく凝縮し、収量が減った年と説明。通常は2か月かかることもある収穫が3週間で終わった |
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| 2019 | 公式は、5年の干ばつがやや和らぎ、涼しく風の強い年で粒が小さくなったと説明。2月末から3月末に26回摘み分けた |
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クライン・コンスタンシア ヴァン・ド・コンスタンスの
クライン・コンスタンシア ヴァン・ド・コンスタンスのワイン情報
| 名称 | クライン・コンスタンシア ヴァン・ド・コンスタンスKlein Constantia Vin de Constance |
| 生産者 | クライン・コンスタンシア |
| 位置づけ | 代表銘柄 |
| 種類 | 白(甘口) |
| 国・地域 | 南アフリカ/ウェスタン・ケープ/コンスタンシア |
| 原産地呼称 | コンスタンシア |
| 主な品種 | ミュスカ・ド・フロンティニャン |
| 畑 | コンスタンシアベルグの斜面、全146ha、標高70〜343m。風化した花崗岩の土で、フォルス湾の風が冷やす。敷地の中心に22haの原生林グロートボスが残る(公式) |
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| 品種と収穫 | ミュスカ・ド・フロンティニャン。2021年は3月9日〜30日に25回、2020年は3週間で19回、2019年は26回に分けて収穫(公式の資料) |
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| 造り | 各回を分けて仕込み、多くは約2週間果皮に接触させる。糖、酸、アルコールの釣り合いを見て組み合わせ、発酵は自然に止まる。2021年は新樽50%の500Lのハンガリー産・フランス産の樽で18か月、大樽で16か月(公式の資料) |
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| 分析値 | 2021年:度数14.0%、残糖173.5g/L、酸6.3g/L。2020年:13.5%、172g/L、6.3g/L。2019年:13.89%、166g/L、6.1g/L(公式の資料) |
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| 容量 | 500mlと1.5L(公式の販売ページ) |
| 飲み頃の温度 | 12〜14℃(公式の資料) |
| グラス | 小ぶりの白ワイン用グラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は、発売から数十年、世代を超えて熟成できると説明している |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
クライン・コンスタンシア ヴァン・ド・コンスタンスのよくある質問
クレイン・コンスタンシアと同じ銘柄ですか?
同じです。Klein Constantia の読み方が分かれ、国内の販売店ではクライン・コンスタンシア、クレイン・コンスタンシアの両方の表記が見られます。銘柄名もヴァン・ド・コンスタンス、ヴァン・ドゥ・コンスタンスと揺れがあります。
開けたら、どのくらいの温度で飲みますか?
蔵の2021年と2020年の資料は、12〜14℃を理想の温度としています。公式は、残糖とアルコールの力で瓶のまま数十年、世代を超えて熟成できると説明していますが、開栓後の保存については公式の資料で確認できませんでした。
出典・確認日
8件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-11-07 / 編集: Vinotier編集部