特級畑(グラン・クリュ) ラヴノーのレ・クロは、シャブリの7つの特級クリマのうち最大のレ・クロに、3区画で約0.5ヘクタールを持つドメーヌ・フランソワ・ラヴノーの白です。発酵はタンクで行い、樽で熟成させますが、新樽はセラー全体で年に6〜12樽ほどしか使いません。ゆっくり熟成する力強い白として知られます。
この記事の目次
どんなワインか
ラヴノーのレ・クロは、ブルゴーニュ北部シャブリのドメーヌ・フランソワ・ラヴノーが、特級クリマ「レ・クロ」から造る白ワインです。ドメーヌの公式サイトは確認できなかったため、ここでは英Decanter誌の生産者紹介(2024年)とブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の資料をもとに紹介します。
Decanterによると、フランソワ・ラヴノーは1948年にドメーヌを設立し、1960年代に一族で初めて自分の元で瓶詰めを始めました。息子のジャン=マリーとベルナールを経て、2020年からはベルナールの娘イザベルとジャン=マリーの息子マキシムが全面的に引き継いでいます。同誌は、ラヴノーの評価は特級の力強さと長命さにかかっていて、多くの人がレ・クロを最も偉大なワインと考えている、と書いています。
畑と造り
BIVBによると、シャブリの特級はセラン川の右岸、標高100〜250メートルの斜面に帯のように連なり、7つのクリマに分かれます。レ・クロはそのうち最大で、2022年の生産面積は25.79ヘクタール。シトー会のポンティニー修道院が最初に拓いた、シャブリの畑の原点とも言われます。土壌は、小さな牡蠣の化石を含むキンメリッジ階の泥灰土と石灰岩です。
ラヴノーはレ・クロに3区画、計約0.5ヘクタールを持ちます。区画は斜面の中ほどから森に近い上部まで真南を向き、植樹は25%が1963年、50%が1976年、25%が1989年。畑はマキシムが中心となり、すべて手作業で、短く剪定して収量を抑えています。
醸造では、ぶどうを軽く破砕してゆっくり圧搾し、一晩おいて清澄させてから、アルコール発酵とマロラクティック発酵をタンクで行います。その後、樽に移して熟成。かつては110リットルのフイエットを使っていましたが、近年は500リットルの樽が増えています。樽の香りは嫌われ、新樽はセラー全体で年に6〜12樽ほどです。
飲み頃と楽しみ方
BIVBはシャブリ・グラン・クリュの熟成力を10〜15年、時にそれ以上としています。Decanterの筆者は、25年を経ても熟成をほとんど感じさせないボトルを飲んだことがあると書いており、ゆっくり時間をかけて開くワインです。供出温度の目安は12〜14℃前後。BIVBはフォアグラやオマール、ザリガニなどとの組み合わせを勧めています。産地の全体像は銘醸図鑑:シャブリ・グラン・クリュでどうぞ。
※所有面積・造りは取材時点の情報です。資料によって数字が異なることがあります。
フランソワ・ラヴノー シャブリ・グラン・クリュ レ・クロの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
フランソワ・ラヴノー シャブリ・グラン・クリュ レ・クロの
ワイン情報
| 名称 | フランソワ・ラヴノー シャブリ・グラン・クリュ レ・クロDomaine François Raveneau Chablis Grand Cru Les Clos |
| 生産者 | ドメーヌ・フランソワ・ラヴノー |
| 位置づけ | 特級畑(グラン・クリュ) |
| 種類 | 白 |
| 国・地域 | フランス/ブルゴーニュ/シャブリ |
| 原産地呼称 | AOCシャブリ・グラン・クリュ(クリマ:レ・クロ) |
| 格付け | グラン・クリュ(特級) |
| 主な品種 | シャルドネ |
| 所有面積 | レ・クロに3区画、計約0.5ha。斜面の中ほどから森に近い上部まで、真南向き(Decanter、2024年) |
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| 植樹 | 25%が1963年、50%が1976年、25%が1989年の植樹(Decanter、2024年) |
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| 醸造と熟成 | 軽く破砕してゆっくり圧搾し、一晩清澄。アルコール発酵とマロラクティック発酵はタンクで行い、その後に樽へ。近年は500L樽が増え、かつては110Lのフイエットを使用。新樽はセラー全体で年6〜12樽ほど(Decanter) |
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| ドメーヌ | 1948年にフランソワ・ラヴノーが設立。2020年から孫のイザベルとマキシムが全面的に引き継ぐ(Decanter) |
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| 特級レ・クロ | ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の2022年の生産面積は25.79haで、7つの特級クリマのうち最大。シトー会ポンティニー修道院が最初に拓いた畑とも言われる |
| 飲み頃の温度 | 12〜14℃前後(BIVBがシャブリ・グラン・クリュに示す目安) |
| グラス | 中ぶり〜大ぶりの白ワイン用グラス |
| 飲み頃の目安 | BIVBはシャブリ・グラン・クリュの熟成力を10〜15年、時にそれ以上としている。Decanterは、ラヴノーのレ・クロはとてもゆっくり熟成すると書いている |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
シャブリなのに樽を使うのですか?
はい。Decanterによると、ラヴノーは発酵をタンクで行い、マロラクティック発酵を終えてから樽に移して熟成させます。ただし樽の香りが出ることを嫌い、新樽はセラー全体で年に6〜12樽ほどしか使いません。かつてはシャブリ伝統の小さな樽フイエットを使っていましたが、2013年に新しいセラーができてからは500リットルの樽が増えているそうです。
レ・クロはどんな畑ですか?
シャブリの特級は1つのアペラシオンで、7つのクリマ(区画名)に分かれます。ブルゴーニュワイン委員会によると、レ・クロはそのうち最大の25.79ヘクタール(2022年)で、シトー会のポンティニー修道院が最初に拓いた、シャブリの畑の原点とも言われます。Decanterは、特級のなかでも最も力強いことが多いクリマだと書いています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部