フラッグシップ(キュヴェ三澤シリーズ) キュヴェ三澤は、グレイスワインが「フラッグシップ」と位置づけるシリーズの赤で、山梨県北杜市明野町の自社畑「三澤農場」の最上のロットだけを組み合わせて造られます。品種構成は毎年変わり、メルロー主体の年もあればカベルネ・フラン主体の年もあります。天候に恵まれない年は造られません。
- ボルドー品種のブレンド
- 年ごとに変わる主役
- 標高700m
- 無清澄・無濾過
この記事の目次
どんなワインか
キュヴェ三澤は、グレイスワイン(中央葡萄酒)が自社畑「三澤農場」で育てたボルドー品種から造る赤です。公式のワインリストは「キュヴェ三澤」シリーズをGRACE WINEのフラッグシップとし、三澤農場産のワインの中でも最高のクオリティのものだけを厳選したシリーズと説明しています。
このワインの大きな特徴は、決まったレシピがないことです。三澤農場では瓶詰め直前まで品種ごと、収穫ロットごとに分けて貯蔵し、その年の最上の組み合わせを探ります。2017年はメルロ主体、2015年はカベルネソーヴィニヨン主体、2018年はカベルネフラン90%と、主役の品種が年によって入れ替わります。
畑と造り
三澤農場は山梨県北杜市明野町の標高700mにあり、土壌は粘土火山灰です。公式の畑紹介によると、周囲の山々に雨雲が遮られて日照時間が長く、高地の冷涼な気候とあいまって、骨格となる酸と凝縮した果実の均衡が生まれるとされます。2018年は剪定やヴェレゾン前の収量制限で収穫量が例年より3割ほど少なくなる一方、フレッシュな酸を保ったまま糖度が23度を超えた、と記されています。
造りは丁寧です。収穫したぶどうはすぐにワイナリーへ運ばれ、二段階の選果を経て自然醗酵。圧搾時のプレスランは使わず、タンクから自然に落ちる部分を集めて樽に入れます。フレンチオーク樽で貯蔵したのち、清澄も濾過もせずに瓶詰めされます。樽での期間は公式内でも15か月、18か月、18〜20か月と書き方が分かれており、年によって異なるとみるのが自然でしょう。
天候に恵まれない年は造りません。2016年はキュヴェ三澤にふさわしくないと判断され、セカンドワインに格下げされました。
飲み頃と楽しみ方
品種構成が毎年変わるため、同じ「キュヴェ三澤」でも年ごとに性格が違います。メルロ主体の年は果実の厚み、カベルネフラン主体の年はしなやかさが出やすいと考えると、選ぶ手がかりになります。カベルネ・フランの性格は品種:カベルネ・フランで紹介しています。
若いヴィンテージは、抜栓して少し時間をおくか、デキャンタに移すと開きやすくなります。同じ蔵の白の看板は三澤甲州です。並べて飲むと、同じ畑から生まれる赤と白の違いがよく分かります。
※品種構成・貯蔵期間・生産の有無はヴィンテージにより変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
キュヴェ三澤(赤)の
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
キュヴェ三澤(赤)の
ヴィンテージ
| 2022 | メルロ56%・プティヴェルド25%・カベルネフラン19%。8月中旬に始まり、明野の最後の収穫が11月2週目までかかった長い醸造期の年 |
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| 2018 | カベルネフラン90%・プティヴェルド10%。バレルテイスティングで最も心を引きつけたカベルネフランの3樽を軸にした、と醸造家が説明 |
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| 2015 | カベルネソーヴィニヨン55%・プティヴェルド28%・メルロ17%。カベルネソーヴィニヨンがこれまでで最も熟した年とされる |
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キュヴェ三澤(赤)の
ワイン情報
| 名称 | キュヴェ三澤(赤)Cuvée Misawa |
| 生産者 | グレイスワイン(中央葡萄酒) |
| 位置づけ | フラッグシップ(キュヴェ三澤シリーズ) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | 日本/山梨/北杜市明野町 |
| 原産地呼称 | 山梨県北杜市明野町 三澤農場(自社畑) |
| 主な品種 | メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン |
| 畑 | 山梨県北杜市明野町の三澤農場。標高700m、粘土火山灰土壌 |
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| 品種構成(現行の例) | 2022年はメルロ56%・プティヴェルド25%・カベルネフラン19%(年によって大きく変わる) |
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| 醸造 | 二段階の選果のあと自然醗酵。品種・ロットごとに分けてフレンチオーク樽で貯蔵し、清澄・濾過をせずに瓶詰め |
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| 樽での貯蔵期間 | 公式内で「15か月」(2022年の説明)「18ヶ月」(基本データ)「18〜20か月」(醸造家のメッセージ)と記載が分かれる |
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| 造らない年 | 2016年は「キュヴェ三澤を生むことが叶わない年」と判断し、セカンドワインに格下げ |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 品種構成で性格が変わるため年ごとに異なる。若い年は抜栓して時間をおくと開きやすい |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
キュヴェ三澤はどんな品種で造られますか?
三澤農場のメルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンから、その年に最も良かったロットを組み合わせます。公式の記載では、2022年がメルロ主体、2018年がカベルネフラン90%、2017年がメルロ主体、2015年がカベルネソーヴィニヨン主体と、主役となる品種が年ごとに入れ替わっています。
毎年造られていますか?
いいえ。公式は、天候が優れなかった年には生産しないとしています。実際に2016年は「キュヴェ三澤を生むことが叶わない年」と判断され、セカンドワインに格下げされました。醸造家は、妥協を許さないワインだと説明しています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
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最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部