単一畑 スペルスは、バルバレスコの名門ガヤが、1988年にバローロのセッラルンガ・ダルバで手に入れた畑から造る赤です。名前はピエモンテの方言で「郷愁」。ガヤが初めてバルバレスコの外に踏み出したワインで、2013年ヴィンテージから再びバローロを名乗っています。
この記事の目次
どんなワインか
スペルスは、バルバレスコ村に本拠を置くガヤが、バローロのセッラルンガ・ダルバで造る単一畑の赤ワインです。米国の輸入元Wilson Danielsの資料によると、これはガヤがバルバレスコの外に踏み出した最初の一歩で、アンジェロ・ガヤと父ジョヴァンニにとって大切な計画でした。
Wikipediaによると、ガヤはかつてセッラルンガのぶどうを買ってバローロを造っていましたが、1961年に自社の畑のぶどうだけを使うと決めてやめました。名前の「スペルス」は方言で「郷愁」。ジョヴァンニがセッラルンガで過ごした子ども時代の記憶にちなむと輸入元は説明しています。
なお、ガヤの公式サイトは所在地と連絡先だけの簡素なもので、畑や造りの資料は公開されていません。このページの情報は、米国の輸入元の資料と百科事典で確認できた範囲にとどめています。
畑と造り
輸入元の2022年の資料によると、ガヤ家は1988年にセッラルンガの優れた場所で12ヘクタールの畑を買い、そのうち7ヘクタールの単一畑をスペルスと名づけました。土壌は締まった粘土と石灰質です。初ヴィンテージは1988年。Wikipediaは、1988年の取得を28ヘクタールと書いており、資料によって面積の数え方が異なります。
品種はネッビオーロ。2022年の資料では、発酵・醸しと樽での熟成が30か月と記されています。
ラベルの呼称には変遷があります。Wikipediaによると、1996年ヴィンテージからランゲ・ネッビオーロとして出され、2013年ヴィンテージからバローロDOCGに戻りました。同じ時期、ガヤはバルバレスコの単一畑ワインもバルベーラを最大15%まで加えられるようランゲの呼称に移し、2013年ヴィンテージからネッビオーロ100%に戻しています(Wine Spectator)。スペルスのランゲ時代の品種構成は、生産者側の資料では確認できませんでした。現在の輸入元資料では、ネッビオーロ100%です。
飲み頃と楽しみ方
セッラルンガのバローロらしい厳格な骨格を持つ長期熟成型のワインとされ、若いヴィンテージは長く寝かせてから開けるのが一般的です。バローロ全体の仕組みはバローロ、北イタリアの中での位置づけは第48講 北イタリア完全編で学べます。
※熟成の期間や表示は時期により変わることがあります。価格も変動します。
ガヤ スペルスの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ガヤ スペルスの
ヴィンテージ
| 2022 | 米国輸入元の資料によると、ランゲでは前例のない干ばつの年。バローロ側の雨量は前年11月から収穫までで400mm弱。資料は、当初は過小評価されながら瓶熟で真価を見せた2003年に似た年としている |
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ガヤ スペルスの
ワイン情報
| 名称 | ガヤ スペルスGaja Sperss |
| 生産者 | ガヤ |
| 位置づけ | 単一畑 |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | イタリア/ピエモンテ/ランゲ・バローロ(セッラルンガ・ダルバ) |
| 原産地呼称 | バローロDOCG(2013年ヴィンテージから。1996年ヴィンテージから一時ランゲDOC) |
| 主な品種 | ネッビオーロ |
| 畑 | セッラルンガ・ダルバ。1988年に購入した12haのうち、7haの単一畑をスペルスと名づけた。土壌は締まった粘土と石灰質(米国輸入元の2022年の資料) |
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| 初ヴィンテージ | 1988年(米国輸入元の資料) |
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| 名前 | ピエモンテの方言で「郷愁」。セッラルンガで過ごした子ども時代を懐かしむジョヴァンニ・ガヤ(アンジェロの父)の思いから(米国輸入元の資料) |
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| 表示の変遷 | 1996年ヴィンテージからランゲ・ネッビオーロとして出され、2013年ヴィンテージからバローロDOCGに戻った(Wikipedia) |
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| 造り | 発酵・醸しと樽での熟成30か月(2022年の資料) |
| 飲み頃の温度 | 17〜18℃前後 |
| グラス | ブルゴーニュ型など口のすぼまった大ぶりのグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型とされる。若いヴィンテージは長く寝かせてからが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ラベルに「ランゲ」と書かれたスペルスがあるのはなぜですか?
Wikipediaによると、スペルスは1996年ヴィンテージからランゲ・ネッビオーロとして出され、2013年ヴィンテージからバローロDOCGに戻りました。同じ1996年ヴィンテージから、ガヤはバルバレスコの単一畑ワインもバルベーラを加えられるようランゲの呼称に移しています(Wine Spectator)。スペルスにバルベーラを加えていたかどうかは、生産者側の資料では確認できませんでした。
「スペルス」という名前の由来は?
米国輸入元の資料によると、ピエモンテの方言で「郷愁」を意味します。アンジェロ・ガヤの父ジョヴァンニが、子ども時代を過ごしたセッラルンガへの思いを込めた名前です。Wikipediaは、ガヤが1961年まではセッラルンガのぶどうを買ってバローロを造っていたと紹介しており、バローロに戻りたいという思いも重ねられています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
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最終更新: 2026-10-20 / 編集: Vinotier編集部