グラン・ヴァン カスク23は、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズの最上位のカベルネ・ソーヴィニヨンです。公式によると、1974年の収穫でアンドレ・チェリチェフが際立った1ロットを見つけ、別に瓶詰めしたのが始まり。いまはS.L.V.とFAYの2つの自社畑のぶどうを組み合わせて造られます。
この記事の目次
どんなワインか
カスク23は、ナパ・ヴァレーのスタッグス・リープ・ワイン・セラーズが造る最上位のカベルネ・ソーヴィニヨンです。ワイナリーは1970年、S.L.V.の畑を買って始まりました。わずか数年後の1976年、パリスの審判で1973年のS.L.V.カベルネ・ソーヴィニヨンが赤の最高評価を得て、第1級を含むボルドーのシャトーを上回ったことで知られます。
カスク23の歴史は、その翌年にあたる1974年の収穫から始まります。公式によると、ワイナリーは名醸造家アンドレ・チェリチェフの助けを借り、新酒のロットを試飲していきました。その中でS.L.V.の1ロットが際立って美しく個性的だったため、別に瓶詰めすることにしました。名前は、そのワインを熟成させた大きな木樽の番号にちなみます。
畑と造り
いまのカスク23は、S.L.V.とFAYという2つの自社畑のぶどうを組み合わせて造られます。S.L.V.は1970年に植えられたワイナリー最初の畑で、カベルネ・ソーヴィニヨン35エーカーとカベルネ・フラン1.5エーカー。水はけのよい火山性の土壌が主体です。FAYは、栽培家ネイサン・フェイが1961年に拓いた畑で、いまのスタッグス・リープ地区で最初にカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられた場所です。1969年にフェイの自家製ワインを味わったことが、創業者ウォーレン・ウィニアルスキーが隣の土地を買うきっかけになり、1986年にはこの畑も手に入れました。
2023年はカベルネ・ソーヴィニヨン99%とカベルネ・フラン1%で、フランス産の新樽だけで21か月熟成させています。公式の過去の資料によると、カスク23の名は優れた年に限って使われ、1983年は1979年以来のカスク23とされています。
飲み頃と楽しみ方
公式は2023年について熟成の可能性が大きいとしていますが、飲み頃の具体的な年数は示していません。パリスの審判の歴史を知ってから飲むと、ナパのカベルネが世界に認められていく流れが実感できます。背景は第12講と第43講で学べます。
※品種の比率や熟成の期間はヴィンテージによって異なります。最新の情報は生産者の公式サイトでご確認ください。
スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ カスク23の
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ カスク23の
ヴィンテージ
| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン99%・カベルネ・フラン1%。フランス産新樽100%で21か月熟成。アルコール14.0%。公式は、ここ10年余りで最も涼しい生育期のひとつだったとしている。 |
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| 2019 | カベルネ・ソーヴィニヨン100%、熟成21か月(公式の過去ヴィンテージ資料)。 |
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| 1974 | 最初のカスク23。熟成15か月、アルコール12.4%(公式の過去ヴィンテージ資料)。 |
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スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ カスク23の
ワイン情報
| 名称 | スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ カスク23Stag’s Leap Wine Cellars CASK 23 Cabernet Sauvignon |
| 生産者 | スタッグス・リープ・ワイン・セラーズ |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | アメリカ/カリフォルニア/ナパ・ヴァレー(スタッグス・リープ・ディストリクト) |
| 原産地呼称 | ナパ・ヴァレー |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン |
| 始まり | 1974年の収穫。醸造家アンドレ・チェリチェフがS.L.V.の際立った1ロットを見つけ、別に瓶詰めした。熟成させた大きな木樽の番号が名前の由来(公式) |
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| 畑 | S.L.V.(1970年植樹、カベルネ・ソーヴィニヨン35エーカー・カベルネ・フラン1.5エーカー、火山性主体の土壌)とFAY(1961年植樹、スタッグス・リープ地区で最初のカベルネ)(公式) |
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| FAYの取得 | 栽培家ネイサン・フェイが拓いた畑を1986年に購入し、FAYと名付けた(公式) |
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| 造る年 | 毎年ではなく、特に優れた年に限る。1983年は1979年以来の「カスク23」とされた(公式の過去ヴィンテージ資料) |
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| パリスの審判との関係 | 1976年のパリスの審判で赤の最高評価を得たのは1973年のS.L.V.カベルネ・ソーヴィニヨンで、カスク23そのものではない(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(フルボディの赤の一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は2023年について熟成の可能性が大きいとしている。具体的な年数は示していない |
| 価格帯の目安 | 3〜10万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
カスク23はパリスの審判で勝ったワインですか?
いいえ。公式によると、1976年のパリスの審判で赤の最高評価を得たのは1973年のS.L.V.カベルネ・ソーヴィニヨンです。カスク23は翌1974年の収穫から始まった別の銘柄ですが、その勝利をもたらしたS.L.V.の畑のぶどうを使って造られています。
カスク23は毎年造られますか?
公式の過去ヴィンテージ資料では、カスク23の名は優れた年に限って使うとされ、1983年は1979年以来のカスク23だったと書かれています。当初はS.L.V.の畑から造られ、いまはS.L.V.とFAYの2つの畑を組み合わせています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-23 / 編集: Vinotier編集部