グラン・ヴァン シャトー・ジスクールは、マルゴー・アペラシオンの1855年メドック格付け第3級シャトーが造るグラン・ヴァンです。ガロンヌ川が運んだ深い砂利の丘から、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に造られます。公式の技術資料によると、近年は新樽50%で17か月熟成されています。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・ジスクールは、ボルドー左岸メドック地区のマルゴー・アペラシオンにある、1855年メドック格付け第3級シャトーのグラン・ヴァンです。公式サイトは「大きな個性を持つワイン」と紹介し、エレガントで骨格がしっかりしていて、年を重ねて育つワインと説明しています。
公式の年表によると、歴史は1552年、ボルドーの織物商ピエール・ド・ロームがこの地を手に入れ、荒れ地にぶどうを植えたことに始まります。1847年からのペスカトール家が品質に大きく投資し、1855年に第3級に格付けされました。1875年にはエドゥアール・クリューズが庭園や「シュザンヌ農場」を整えます。第二次世界大戦後の1952年にニコラ・タリが立て直し、1995年からはオランダ出身のエリック・アルバダ・ジェルジェルスマ氏が畑と醸造棟を再編しました。2018年からは3人の子が引き継いでいます。
畑と造り
畑は、第四紀にガロンヌ川が運んだ砂利の丘にあります。公式は性格の異なる3つの丘を挙げています。ほぼ砂利質で暖かくカベルネ・ソーヴィニヨンに向くグラン・プジョー(標高21m)、砂の多いやや冷涼なベル・エール(12m)、両者を合わせ持つ台地のカントロード(17m)です。根は10mほどの深さまで伸び、乾いた時期にも地中の水を吸い上げるといいます。
収穫は区画の中でも樹齢ごとに分け、若い樹から先に摘み、何度も畑を回って古い樹を完熟で摘みます。最も古い区画は1923年の植樹です。手と光学選果機で選んだぶどうを、コンクリート槽とステンレス槽で28℃・35日間かけて醸します。熟成はフランス産オーク樽で17か月、新樽は50%。2024年はカベルネ・ソーヴィニヨン60%・メルロー31%・カベルネ・フラン6%・プティ・ヴェルド3%でした。
飲み頃と楽しみ方
公式は具体的な飲み頃の年数を示していないので、若い年は早めにデキャンタに移すのが無難です。2023年について公式は、カベルネ・ソーヴィニヨンが長い余韻と「ジスクールらしい塩味を帯びた後味」をもたらしたと記しています。同じマルゴーの第2級ラスコンブや第3級パルメと比べてみるのもおすすめです。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・ジスクールの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・ジスクールの
ヴィンテージ
| 2024 | カベルネ・ソーヴィニヨン60%・メルロー31%・カベルネ・フラン6%・プティ・ヴェルド3%。収穫は9月19日〜10月11日。新樽50%で17か月熟成(公式の技術資料) |
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| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン71%・メルロー23%・カベルネ・フラン6%。収穫は9月5日〜10月6日。公式はカベルネ・ソーヴィニヨンがこの年の主役だったと記している(公式の技術資料) |
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シャトー・ジスクールの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・ジスクールChâteau Giscours |
| 生産者 | シャトー・ジスクール(アルバダ・ジェルジェルスマ家) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/メドック |
| 原産地呼称 | AOCマルゴー |
| 格付け | 1855年メドック格付け 第3級 |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド |
| 畑 | 生産面積95ha(2023・2024年の技術資料)。最も古い区画は1923年の植樹 |
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| 土壌 | 第四紀にガロンヌ川が運んだ深い砂利。グラン・プジョー(標高21m)、ベル・エール(12m)、カントロード(17m)の3つの丘で性格が異なる |
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| 醸造 | 区画の中でも樹齢ごとに分けて収穫。手と光学選果機で選別し、コンクリート槽とステンレス槽で28℃・35日間の醸し。マロラクティック発酵は槽で行う |
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| 熟成 | フランス産オーク樽で17か月、新樽50%(2010〜2024年。2000〜2009年は12〜15か月) |
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| 所有と運営 | 1995年からアルバダ・ジェルジェルスマ家。2018年からデニス、デルク、ヴァレリーの3人が引き継ぐ。総支配人はアレクサンダー・ファン・ベーク氏 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は年を重ねて育つワインとしているが、具体的な飲み頃の年数は示していない。若い年はデキャンタで空気に触れさせるのが無難 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ラベルに人魚が描かれているのはなぜですか?
公式の年表によると、人魚(シレーヌ)は1900年にジスクールのラベルに初めて登場し、いまではシャトーの象徴になっています。セカンドワインの「ラ・シレーヌ・ド・ジスクール」の名前も、この人魚にちなんでいます。
ほかにどんなワインがありますか?
公式サイトには、グラン・ヴァンのほかに、セカンドワインの「ラ・シレーヌ・ド・ジスクール」、オー=メドックの区画から造る「オー=メドック・ジスクール」、ロゼの「ル・ロゼ×ジスクール」が載っています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-14 / 編集: Vinotier編集部