グラン・ヴァン シャトー・ブラーヌ・カントナックは、マルゴー・アペラシオンの1855年メドック格付け第2級シャトーが造るグラン・ヴァンです。グラン・ヴァンは、公式が「第4段丘」と呼ぶ砂利の台地の区画から生まれ、近年はカベルネ・ソーヴィニヨンが7割以上を占めます。熟成は新樽100%で18か月と公式は記しています。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・ブラーヌ・カントナックは、ボルドー左岸メドック地区のマルゴー・アペラシオンにある、1855年メドック格付け第2級シャトーのグラン・ヴァンです。公式サイトは、この台地のぶどうから生まれるワインを「シルキーでいて手応えがあり、エレガントでいて力強い」と表現しています。
業界誌Decanter Chinaの紹介によると、名前の由来は、かつてムートンを所有していたブラーヌ男爵エクトールです。1830年代にこの領地を買い、自分の名をつけたとされます。その後いくつかの所有者を経て、1925年からはリュルトン家のものとなりました。1992年にリュシアン・リュルトン氏が10の所有地を10人の子に分け、ブラーヌ・カントナックは息子のアンリ・リュルトン氏が受け継いでいます。
畑と造り
公式サイトがもっとも力を入れて語るのが、シャトー前の台地です。土壌の調査から、ボルドーの名だたる畑に共通する「第4段丘」に、この台地の全面が乗っていると説明しています。表土は砂と大きな砂利、深い層は粘土を10〜20%含む砂利で、雨の多い時期は水をため、乾いた時期は少しずつ水を戻すため、年による差をならしてくれるといいます。台地のカベルネ・ソーヴィニヨンは樹齢60年を超えます。
収穫したぶどうは手作業と光学選果機で選び、重力で槽に入れます。発酵中は空気を送り込んで果帽を崩す方式で、機械的に触れずに穏やかに抽出します。圧搾したワインも3段階に分けて樽で保管し、毎年200を超えるロットから、試飲だけでブレンドを決めています。熟成は新樽100%で18か月。8つの樽工房の28種類の樽と焼き具合を使い分け、樽の香りが前に出すぎないようにしていると公式は説明しています。2024年はカベルネ・ソーヴィニヨン77%・メルロー22%・カベルネ・フラン1%の構成でした。
飲み頃と楽しみ方
公式は2024年・2023年の熟成の目安を25〜30年とし、提供の1時間半〜2時間前にデキャンタに移し、18℃で出すよう勧めています。同じマルゴーの第2級ローザン・セグラや、リュルトン家ゆかりの第3級デスミライユと飲み比べると、アペラシオンの中での違いが見えてきます。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・ブラーヌ・カントナックの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・ブラーヌ・カントナックの
ヴィンテージ
| 2024 | カベルネ・ソーヴィニヨン77%・メルロー22%・カベルネ・フラン1%。収穫は9月17日〜10月8日。新樽100%で18か月熟成。公式の熟成の目安は25〜30年 |
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| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン77%・メルロー20%・カベルネ・フラン、カルメネール、プティ・ヴェルド各1%。収穫は9月4日〜10月2日。新樽100%で18か月熟成。公式の熟成の目安は25〜30年 |
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シャトー・ブラーヌ・カントナックの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・ブラーヌ・カントナックChâteau Brane-Cantenac |
| 生産者 | シャトー・ブラーヌ・カントナック(アンリ・リュルトン) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/メドック |
| 原産地呼称 | AOCマルゴー |
| 格付け | 1855年メドック格付け 第2級 |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、カルメネール |
| 畑 | グラン・ヴァンが生まれる台地は、全面が「第4段丘」(第四紀に川が運んだ4番目の段丘。表土は砂と大きな砂利、下層は粘土を10〜20%含む砂利)にある |
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| 樹齢 | 台地のカベルネ・ソーヴィニヨンは樹齢60年を超える(公式) |
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| 醸造 | 手と光学選果機で選別。重力で槽に入れ、空気を送り込んで果帽を崩す方式で穏やかに抽出。毎年200を超えるロットから試飲だけでブレンドを決める |
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| 熟成 | フランス産オーク樽で18か月、新樽100%(2024年・2023年)。8つの樽工房の28種類の樽と焼き具合を使い分ける |
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| 所有 | 1925年からリュルトン家。1992年からアンリ・リュルトン氏が当主(業界誌の紹介) |
| 飲み頃の温度 | 18℃前後(公式の提供温度) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は2024年・2023年の熟成の目安を25〜30年とし、提供の1時間半〜2時間前にデキャンタに移すよう勧めている |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「ブラーヌ」という名前はどこから来ていますか?
業界誌Decanter Chinaの紹介によると、かつてムートンを所有していたブラーヌ男爵エクトールが1830年代にこの領地(当時はシャトー・ゴルスと呼ばれた)を買い、自分の名をつけたのが始まりとされます。男爵はメドックにカベルネ・ソーヴィニヨンを広めた一人とも伝えられています。
ほかにどんなワインがありますか?
公式サイトには、グラン・ヴァンのほかに「バロン・ド・ブラーヌ」「マルゴー・ド・ブラーヌ」、白の「ブラーヌ・カントナック・ブラン」が載っています。2024年のバロン・ド・ブラーヌはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが半々で、新樽30%で12か月熟成されました。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-14 / 編集: Vinotier編集部