グラン・ヴァン シャトー・ラスコンブは、マルゴー・アペラシオンの1855年メドック格付け第2級シャトーが造るグラン・ヴァンです。2022年に米国のローレンス家が取得し、グラン・ヴァンは歴史的な砂利の区画から、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に造る方針に改められました。公式は2024年の熟成の目安を25〜30年としています。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・ラスコンブは、ボルドー左岸メドック地区のマルゴー・アペラシオンにある、1855年メドック格付け第2級シャトーのグラン・ヴァンです。公式サイトは、砂利の土壌で育つカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした、古典的なマルゴーのスタイルに立ち返るワインと紹介しています。
業界誌Decanter Chinaの紹介によると、1625年生まれのアントワーヌ・ド・ラスコンブがこの領地の実質的な創始者とされ、ラスコンブ家はフランス革命の直後まで所有していました。1952年には米国のワイン著述家アレクシス・リシーヌが買い、その後も英国や米国、フランスの企業へと所有者が移っています。公式サイトによると、2022年にゲイロン・ローレンス・ジュニア氏が取得し、シャトーは再び家族経営に戻りました。醸造責任者兼CEOには、トスカーナの名門で17年の経験を持つアクセル・ハインツ氏が就いています。
畑と造り
公式サイトによると、グラン・ヴァンは砂利の丘に広がる歴史的な区画から造られます。丘の標高は約20mで、アペラシオンでも高い地点の一つ。痩せた砂利の土壌のため、根は深く伸びるといいます。区画名として「レ・レジ」「レ・ドゥマン」「キュルトン」「テルフォール」が挙げられています。河口側に向かうと砂利の層は薄くなり、石灰岩が顔を出します。2022年には青い粘土の層が見つかり、メルローの新しいワイン「ラ・コート・ラスコンブ」が生まれました。
2023年からは醸造も見直され、果皮を浸すように穏やかに抽出する「浸出(インフュージョン)」の手法に変わりました。醸しの期間は区画ごとに毎日の試飲で決め、20〜30日です。熟成は主に樽で、新樽の比率はワインごとに調整し、一部は大樽とアンフォラも使います。2024年はカベルネ・ソーヴィニヨン65%・メルロー30%・カベルネ・フランとプティ・ヴェルド5%の構成でした。
飲み頃と楽しみ方
公式は2024年の飲み頃を2030〜2040年、2023年を2030〜2045年としています。若いうちに開けるなら、早めにデキャンタに移すのが無難です。同じマルゴーの第2級ブラーヌ・カントナックや第3級ジスクールと比べると、アペラシオンの幅が見えてきます。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・ラスコンブの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・ラスコンブの
ヴィンテージ
| 2024 | カベルネ・ソーヴィニヨン65%・メルロー30%・カベルネ・フランとプティ・ヴェルド5%。収穫は9月23日〜10月9日、収量38hl/ha。公式の熟成の目安は25〜30年、飲み頃は2030〜2040年(公式の技術資料とワインページ) |
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| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン60%・メルロー37%・プティ・ヴェルドとカベルネ・フラン3%。収穫は9月7日〜10月9日、収量35hl/ha。公式の熟成の目安は30〜35年、飲み頃は2030〜2045年(公式の技術資料とワインページ) |
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シャトー・ラスコンブの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・ラスコンブChâteau Lascombes |
| 生産者 | シャトー・ラスコンブ(ローレンス家) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/メドック |
| 原産地呼称 | AOCマルゴー |
| 格付け | 1855年メドック格付け 第2級 |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド |
| 畑 | 砂利の丘で、標高は約20m。アペラシオンでも高い地点の一つ。歴史的な区画として「レ・レジ」「レ・ドゥマン」「キュルトン」「テルフォール」を挙げる |
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| 醸造 | 2023年から、浸出(インフュージョン)による穏やかな抽出に変更。醸しは区画ごとに試飲で決めて20〜30日。手摘みで複数回に分けて収穫 |
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| 熟成 | 主に樽。新樽の比率はワインごとに調整し、一部は大樽(フードル)とアンフォラで熟成(2023・2024年) |
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| 所有と運営 | 2022年からゲイロン・ローレンス・ジュニア氏のローレンス家が所有。醸造責任者兼CEOはアクセル・ハインツ氏 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は2024年の飲み頃を2030〜2040年、2023年を2030〜2045年としている。若いうちに開けるならデキャンタで空気に触れさせるのが無難 |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
2022年に何が変わったのですか?
公式サイトによると、2022年にゲイロン・ローレンス・ジュニア氏が取得し、ローレンス家の所有になりました。グラン・ヴァンを歴史的な砂利の区画に立ち返らせ、2023年からは醸造も「浸出」による穏やかな抽出に改めています。一族はナパ・ヴァレーにもワイナリーを持っています。
ほかにどんなワインがありますか?
公式サイトには、セカンドワインの「シュヴァリエ・ド・ラスコンブ」と、2022年に見つかった青い粘土の層を表現するメルローのワイン「ラ・コート・ラスコンブ」が載っています。オー=メドックの「オー=メドック・ラスコンブ」も2019〜2022年のものが掲載されています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-14 / 編集: Vinotier編集部