グラン・ヴァン シャトー・ブラネール・デュクリュは、サン=ジュリアンの1855年メドック格付け第4級シャトーが造るグラン・ヴァンです。1988年からマロトー家が所有し、60haの畑のぶどうを、メドックでいち早く取り入れた重力式の醸造所で区画ごとに仕込みます。熟成は18か月以上で、樽は毎年60%を新しくしています。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・ブラネール・デュクリュは、ボルドー左岸メドック地区のサン=ジュリアン村にある、1855年メドック格付け第4級シャトーのグラン・ヴァンです。シャトーは1855年の格付けに選ばれた61のワインの一つであることを紹介しています。
公式サイトによると、歴史の始まりは1680年。ジャン=バティスト・ブラネールがベイシュヴェルの領地の一部を買い取りました。子孫のデュ・リュック家が1824年に城館を建て、その後は親族のギュスターヴ・デュクリュの一族が1919年まで所有しました。1988年にパトリック・マロトー氏の一家が取得し、2017年からは息子のフランソワ=グザヴィエ・マロトー氏が経営を担っています。
畑と造り
畑は60ヘクタールで、サン=ジュリアンのアペラシオンの南側に東西に広がり、約15の小さなテロワールに分かれています。土壌はガロンヌ川が運んだ砂利と小石の小高い丘で、メルローは粘土の層に植えられています。植栽はカベルネ・ソーヴィニヨン65%・メルロー28%・プティ・ヴェルド4%・カベルネ・フラン3%、平均樹齢は35年です。環境面では、2017年からHVE(環境価値重視)レベル3、2020年からISO 14001の認証を受けています。
醸造の特徴は重力式の醸造所です。1991年にいち早く導入し、2022年の収穫からは65基の吊り下げ式発酵槽を備えた新しい醸造所で、区画ごとに分けて仕込んでいます。収穫は手摘みで選果台で選別し、醸しは最長3週間ほど。熟成はオーク樽で18か月以上、樽は毎年60%を新しくします。2023年のブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨン61%・メルロー30%・カベルネ・フラン5.5%・プティ・ヴェルド3.5%でした。
飲み頃と楽しみ方
公式は飲み頃の年数を示していないので、若い年を開けるなら早めにデキャンタに移すのが無難です。同じ村のデュクリュ・ボーカイユとは名前が似ていますが、別のシャトーです。公式のヴィンテージ一覧には「デュリュック」というもう一つのワインも並んでいます。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・ブラネール・デュクリュの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・ブラネール・デュクリュの
ヴィンテージ
| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン61%・メルロー30%・カベルネ・フラン5.5%・プティ・ヴェルド3.5%。収穫は9月12日〜10月4日、収量53hl/ha、アルコール13.1%(公式の技術資料) |
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シャトー・ブラネール・デュクリュの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・ブラネール・デュクリュChâteau Branaire-Ducru |
| 生産者 | シャトー・ブラネール・デュクリュ(マロトー家) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/メドック |
| 原産地呼称 | AOCサン=ジュリアン |
| 格付け | 1855年メドック格付け 第4級 |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド |
| 畑 | 60ha。アペラシオン南部に東西に広がり、約15の小さなテロワールに分かれる。平均樹齢35年 |
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| 植栽 | カベルネ・ソーヴィニヨン65%・メルロー28%・プティ・ヴェルド4%・カベルネ・フラン3% |
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| 醸造 | 1991年に重力式の醸造所を導入。2022年の収穫から、65基の吊り下げ式発酵槽を備えた完全重力式の新醸造所を使い、発酵槽は計75基に |
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| 熟成 | オーク樽で18か月以上。樽は毎年60%を更新 |
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| 所有 | 1988年にパトリック・マロトー氏の一家が取得。2017年から息子のフランソワ=グザヴィエ・マロトー氏が経営 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型とされる。公式は具体的な飲み頃の年数を示していないため、若い年はデキャンタで空気に触れさせるのが無難 |
| 価格帯の目安 | 約8千〜1.4万円(ヴィンテージ・店舗で変動) |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
名前の「ブラネール」と「デュクリュ」はどこから来たのですか?
公式サイトによると、1680年にジャン=バティスト・ブラネールがベイシュヴェルの領地の一部を買ったのが、このシャトーの最初の記録です。その後、子孫のデュ・リュック家が1824年に城館を建て、領地は親族のギュスターヴ・デュクリュに受け継がれて、1919年までその一族のものでした。この2つの家の名前が、いまのシャトー名に残っているとされます。
「重力式の醸造所」とは何ですか?
ぶどうやワインをポンプで押し上げず、高いところから低いところへ自然に流して移す仕組みの醸造所です。ブラネール・デュクリュは1991年にこの方式を取り入れ、さらに2022年の収穫から、65基の吊り下げ式の発酵槽を備えた完全重力式の新しい醸造所を使っています。公式は、これだけの数の吊り下げ式発酵槽を持つ醸造所はメドックで初めてと説明しています。新醸造所の披露は2024年でした。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-13 / 編集: Vinotier編集部