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シャトー・デュクリュ・ボーカイユ

Château Ducru-Beaucaillou / シャトー・デュクリュ・ボーカイユ(ボリー家)

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グラン・ヴァン

シャトー・デュクリュ・ボーカイユは、サン=ジュリアンの1855年メドック格付け第2級シャトーが造るグラン・ヴァンです。名前は畑を覆う「美しい小石(ボー・カイユ)」に由来します。選別を年々厳しくし、グラン・ヴァンに回す量は2002年の1万6千ケースから近年は約8千ケースへ半減、新樽100%で18か月熟成されます。

  • シルキーなタンニン
  • 果実味
  • なめらか
  • 長期熟成型
この記事の目次

どんなワインか

シャトー・デュクリュ・ボーカイユは、ボルドー左岸メドック地区のサン=ジュリアン村にある、1855年メドック格付け第2級シャトーのグラン・ヴァンです。ジロンド河口を見下ろす城館は、ヴィクトリア様式の2つの塔で知られます。公式サイトは、このワインのなめらかで果実味のある口当たりと、よく溶け込んだシルクのようなタンニン、長い余韻を挙げています。

歴史は1720年5月30日、ジャック・ド・ベルジュロンと畑の相続人マリー・ドゥジャンの結婚から始まります。1797年に商人ベルトラン・デュクリュが取得して名前に「デュクリュ」が加わり、1855年の格付けで第2級に選ばれました。1866年にはジョンストン家の所有となり、1870年にジョンストン家が作ったラベルは、300年目の2020年ヴィンテージで記念ラベルが作られるまで変わらなかったそうです。1942年からはボリー家が受け継ぎ、現在はブルーノ=ウジェーヌ・ボリー氏が率いています。

畑と造り

名前の由来は**「美しい小石」**。公式サイトによると、畑は約200万年前に古代のガロンヌ川が運んだ「ギュンツ期の砂利」に覆われ、養分の乏しいこの土壌こそが品質を支えるとしています。すぐそばには面積635km²のジロンド河口があり、1日4回の潮の動きが冬の寒さや夏の暑さをやわらげ、ひょうの通り道もそらすと説明されています。

公式サイトでは品種構成を確認できませんでしたが、一般にはカベルネ・ソーヴィニヨンが主体でメルローを組み合わせるとされます。造りの特徴は選別の厳しさで、グラン・ヴァンに回す量は2002年の1万6千ケースから、近年は約8千ケースにまで絞られました。区画ごとに60〜80hlの小さな円錐形のステンレス槽で醸造し、ブレンドは0.3%未満の単位まで調整します。熟成はフランス産オークの新樽100%で18か月です。2016年にISO 14001、2017年からはHVE3の認証も得ています。

飲み頃と楽しみ方

長期熟成型のワインで、公式は具体的な飲み頃の年数を示していません。若いヴィンテージを開けるなら、早めにデキャンタに移して空気に触れさせるとよいでしょう。同じサン=ジュリアンのレオヴィル・ラス・カーズなどと飲み比べると、村の中での個性の違いが見えてきます。熟成の考え方は第29講 ヴィンテージと熟成完全編もあわせてどうぞ。

※品種構成・生産量・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

シャトー・デュクリュ・ボーカイユの

味わいの目安

ボディ
軽やか重厚
酸味
穏やか生き生き
タンニン
柔らかしっかり
甘辛
辛口甘口

公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。

シャトー・デュクリュ・ボーカイユの

ワイン情報

名称シャトー・デュクリュ・ボーカイユChâteau Ducru-Beaucaillou
生産者シャトー・デュクリュ・ボーカイユ(ボリー家)
位置づけグラン・ヴァン
種類赤
国・地域フランス/ボルドー/メドック
原産地呼称AOCサン=ジュリアン
格付け1855年メドック格付け 第2級
主な品種カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー
土壌約200万年前に古代のガロンヌ川が運んだ「ギュンツ期の砂利」(石英の小石)。養分の乏しい土壌
熟成フランス産オークの新樽100%で18か月
グラン・ヴァンの量2002年の1万6千ケースから、近年は約8千ケースへ絞り込み
歴史1720年5月30日の結婚を起点とする。1797年にベルトラン・デュクリュが取得、1866年にジョンストン家、1942年からボリー家
環境認証2016年にISO 14001、2017年からHVE3(環境価値重視の最高段階)
飲み頃の温度16〜18℃前後(一般的な目安)
グラスボルドー型の大ぶりなグラス
飲み頃の目安長期熟成型とされる。公式は具体的な飲み頃の年数を示していないため、若い年はデキャンタで空気に触れさせるのが無難
価格帯の目安約3万円〜(ヴィンテージで変動)

品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。

よくある質問

名前の「ボーカイユ」とはどういう意味ですか?
フランス語の「beaux cailloux(美しい小石)」に由来します。公式サイトによると、畑には約200万年前に古代のガロンヌ川が運んだ石英の小石が積もり、ピレネー山脈から来た碧玉や火打石なども見つかるそうです。昼に温まった小石が夜にぶどうへ熱を返し、成熟を助けると説明されています。「デュクリュ」は1797年に取得したベルトラン・デュクリュの名です。
ほかにどんなワインを造っていますか?
公式サイトには、グラン・ヴァンのほかに「ラ・クロワ・デュクリュ・ボーカイユ」と「ル・プティ・デュクリュ・ド・デュクリュ・ボーカイユ」が載っています。どちらも同じチームが手がけるワインで、グラン・ヴァンより手に取りやすい価格帯で流通しています。

出典・確認日

生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。

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最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部