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銘醸ワイン図鑑

マデイラ

Madeira / Vinho Madeira / ポルトガル・大西洋のマデイラ島

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産地
ポルトガル・大西洋のマデイラ島
スタイル
熱と時間で育てる、辛口から甘口までの酒精強化ワイン
主な品種
ティンタ・ネグラ・セルシアル
黒い壁の前の木の台に、赤い縁取りの木樽が二段に積まれ、鏡板には白い文字で造り手の名と、ヴェルデーリョ・マルヴァジア・ボアル・セルシアルの品種名と年号が記されている
黒い壁の前の木の台に、赤い縁取りの木樽が二段に積まれ、鏡板には白い文字で造り手の名と、ヴェルデーリョ・マルヴァジア・ボアル・セルシアルの品種名と年号が記されている / Photo: “Blandy's Wine Lodge - Funchal 01” by H. Zell, CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)
このページの要点

マデイラ(Madeira/ポルトガル語でVinho Madeira)は、ポルトガル本土から約1,100km、大西洋に浮かぶマデイラ島で造られる酒精強化ワインです。発酵の途中または後にアルコール度数96%のぶどう由来のアルコールを加え、仕上がりの度数は17〜22%。最大の特徴は熟成のさせ方で、タンクを50℃以下で3か月以上温める「エストゥファジェン」か、蔵の暖かい上階で樽のまま2年以上寝かせる「カンテイロ」のどちらかを経て、香ばしく、しかも酸の鮮やかなワインになります。品種名を名乗る場合、セルシアルは辛口、ヴェルデーリョは中辛口、ボアルは中甘口、マルヴァジアは甘口と規則で決まっています。生産と品質の管理は、州の公的機関IVBAM(マデイラ・ワイン刺繍工芸院)が担います。

この記事の目次

第91講「シードルとフルーツワイン完全編」の最後で予告したとおり、今回の銘醸図鑑はポルトガル領の島に渡ります。大西洋のマデイラです。熱と時間をかけて育てるこの酒は、食後の小さなグラスに注ぐと、焦がしたナッツとカラメルの香りに続いて、思いがけないほど鮮やかな酸が立ち上がります。

酒精強化ワインの仕組みは第15講「酒精強化ワイン完全編」で、本土のポルトガルワインは第21講「ポルトガル完全編」で扱いました。同じ酒精強化の銘醸として、ポートとシェリーの図鑑もあります。ここでは島の畑、熱を使う熟成、ラベルの読み方、そして造り手の顔ぶれをたどります。

断崖の段々畑と、棚仕立ての島

マデイラ島はリスボンのはるか南西、本土から約1,100km、アフリカの海岸から約600kmの大西洋に浮かぶ火山の島です。島の最高峰ピコ・ルイヴォは標高1,861m。海からいきなり山がそそり立つような地形で、畑は石垣で支えた細い段々畑「ポイオス」に刻まれています。IVBAMによれば、島の面積は732km²、ぶどう畑は約403ha(マデイラ・ワイン・カンパニーは約490haとしており、資料で数字に幅があります)。

  • 土──火山由来で、多くは玄武岩質。土は酸性です
  • 水──山の高いところで集めた水を、「レヴァダ」と呼ばれる総延長約2,150kmの水路で畑まで引いてきます
  • 仕立て──伝統は「ラタダ」と呼ばれる棚仕立て。ぶどうを頭上に水平に這わせ、湿気による病気を防ぎます。かつては棚の下で野菜を育てるのが当たり前でした。20世紀に入って、なだらかな斜面には垣根仕立てが広がりました
  • 収穫──8月半ばから10月半ばまで。急な地形と小さな区画のため、いまもすべて手摘みです

北岸は大西洋の風を受けて涼しく湿り、南岸は暖かく日が当たります。酸の高い白ぶどうは北岸や標高の高い畑へ、甘口向きのぶどうは南岸の低い畑へ、という住み分けが、品種ごとの性格をつくっています。

赤道を越えた樽──「ヴィーニョ・ダ・ローダ」

IVBAMによれば、島が見つかったのは1419年。入植が始まってから25年後には、もうワインの輸出の記録があるといいます。17世紀の英国は、海外の英国植民地へのヨーロッパ産品の輸出を制限しましたが、マデイラはその対象から外されました。このためマデイラは北米と西インド諸島で好まれる酒になり、1776年の米国の独立も、マデイラの乾杯で祝われたと公式機関は紹介しています。

積み出された樽は、熱帯を通る長い航海のあいだ、船倉で高い温度にさらされました。ヨーロッパに戻ってきた樽のワインは、出航前よりも味わいが良くなっていた。この往復の航海から生まれたワインが「ヴィーニョ・ダ・ローダ(往復したワイン)」と呼ばれた、というのが島に伝わる話です。航海の熱を島の蔵で再現しようとしたことが、のちの加熱熟成につながった、と多くの造り手が伝承として語ります。IVBAMは、加熱熟成のエストゥファジェンが18世紀に導入され、マデイラの性格を決定づけたと説明しています。

19世紀には苦難が続きました。1852年にうどんこ病(オイディウム)が島に広がり、1872年にはフィロキセラが到達します。多くの商社が島を去り、残った家が古いワインの在庫を買い集めて生き延びました。ブランディやコサート・ゴードンなど、いまに残る名門の歴史には、この時代の記憶が刻まれています。航海と酒精強化の歴史は第43講「ワインの歴史完全編」でも取り上げています。

緑に覆われた急な山の斜面に、石垣で区切られた細い段々畑が何段も重なり、低い棚にぶどうの樹が這っている
マデイラ島の急斜面に石垣で築かれた段々畑(ポイオス)と、低い棚のぶどう / Photo: “Madeira em Abril de 2011 IMG 1574 (5661371093)” by jad99 from Graz, Austria, CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)

熱で熟成させる、二つの方法

マデイラは、発酵の途中か後に度数96%のぶどう由来のアルコールを加えて造ります。どの時点で発酵を止めるかで、辛口から甘口までの甘さが決まります。そのあと、州の規則(2015年の州令)が定める二つの熟成のどちらかを経ます。

  • エストゥファジェン──ステンレスのタンクに入れ、温水を通した管で温めます。規則は50℃以下で3か月以上。IVBAMの説明では実際には45〜50℃で、加熱の後に90日以上室温で落ち着かせます。瓶詰めできるのは、収穫の翌々年の10月31日以降です。主にブレンドのマデイラに使われる方法です
  • カンテイロ──樽を蔵の上階、夏に温度の上がる場所に置き、室温のまま2年以上寝かせます。名前は、樽を載せる木の台「カンテイロ」から。瓶詰めは、収穫の翌年1月1日から数えて3年以上たってからです。上質なワインに使われ、樽の中でゆっくり酸素に触れることで、複雑な香りが生まれます

どちらも、ふつうのワインなら「傷み」とされる熱と酸化(用語「酸化」)を、あえて味わいに変える方法です。仕上がりのアルコールは規則で17〜22%。この造りのおかげで、マデイラは開けてからも長くもち、瓶の中では100年を超えて生き続けるといわれます。ブランディは2020年、1920年に収穫したブアルを、樽とガラスの大瓶で約100年熟成させた一本として世に出したと報じられています。

品種と甘さ、ラベルの読み方

IVBAMによれば、いま主に使われる品種はセルシアル、ヴェルデーリョ、ボアル、マルヴァジア、テランテス、そして黒ぶどうのティンタ・ネグラです。品種名を名乗る場合、ラベルに書けるのは推奨品種のうち1品種だけで、甘さの範囲も決まっています。

品種規則で決まる甘さIVBAMの説明
セルシアル辛口(極辛口も可)本土では「エスガナ・カン」とも。酸と渋みが際立つ。北岸や、南岸の標高600m前後まで
ヴェルデーリョ中辛口セルシアルより少しふくよかで、酸は穏やか。標高400m前後
ボアル(ブアル)中甘口ほどよいコクと豊かさ。酸と甘さの釣り合いが持ち味。標高100〜300m
マルヴァジア(マルムジー)甘口島で最初に植えられたとされる。マデイラの中で最も豊かでとろりとした甘口
テランテス中辛口または中甘口希少品種。早く熟し、南岸に多い

ティンタ・ネグラは18世紀に島に入ったとされる黒ぶどうで、辛口から甘口まですべての甘さに仕立てられます。IVBAMによれば、マデイラ全体の生産の80〜85%を占めます。品種名のない銘柄には、甘さの表示(Seco/Meio Seco/Meio Doce/Doce)が義務づけられています。

マルヴァジアには二つの系統があります。IVBAMによれば、マルヴァジア・カンディダは島で最初に植えられた品種でクレタ島の出とされ、南岸の海沿いから標高200mまでに多く見られます。18世紀にイエズス会の神父たちが造ったマルヴァジア・カンディダのマデイラは「マデイラの王」と称えられた、と公式機関は紹介しています。北岸の標高150〜350mにはマルヴァジア・デ・サン・ジョルジェが植わり、こちらも甘口になります。希少なテランテスには「テランテスのぶどうは食べるな、人にもやるな、神はワインのためにそれを造った」という島のことわざが残ります。

熟成の表示は次のとおりです。

  • 年数表示──5年・10年・15年・20年・30年・40年・50年・50年超。IVBAMの試飲委員会がその年数らしい品質と認めたものに付けられます。5年は「リザーヴ」、10年は「スペシャル・リザーヴ」「オールド・リザーヴ」、15年は「エクストラ・リザーヴ」とも表示できます。年数表示のない基本のブレンドは、3年以上の熟成を意味するとIVBAMは説明しています
  • コリェイタ──単一年のワインで、樽で5年以上続けて熟成させたもの
  • フラスケイラ(ガラフェイラ)──推奨品種を名乗る単一年のワインで、カンテイロ方式により20年以上続けて樽熟成させ、とくに優れた品質と認められたもの。収穫年と瓶詰めの年を表示します
  • ソレラ──単一年・単一品種のワインを5年以上寝かせたあと、毎年10%以内を抜いて同じ品種の若いワインを足す方式。足せるのは10回までです
  • レインウォーター──淡い色から金色までの、軽めで中辛口寄りのスタイル。表示できる年数は10年までです

島の番人、IVBAM

マデイラの品質を見張るのは、州の公的機関IVBAMです。前身のマデイラ・ワイン院(IVM)は1979年、国の機関の出先を引き継いで設けられ、のちに刺繍と工芸の機関と統合されて、いまの名になりました。ワインと並んで、島の名産である刺繍と工芸も同じ機関が受け持っています。

IVBAMの役割は、畑と醸造所の監視、分析、そして認証です。

  • 熟成の届け出──エストゥファジェンもカンテイロも、始める5営業日前までに届け出が必要です。IVBAMはサンプルを採り、容器に封をし、加熱タンクの温度が規則どおりかを確かめることができます
  • 試飲委員会──分析だけでなく、試飲委員会が官能審査を行います。年数表示やフラスケイラの認定は、この委員会がその品質を認めて初めて名乗れます
  • 帳簿──すべてのマデイラは、種類ごとに出入りと在庫を記録する帳簿で管理されます。原則として樽のままの販売(バルク売り)は禁じられ、瓶詰めして出荷されます

数十年前の収穫年を名乗るボトルが信頼されるのは、この記録の積み重ねがあるからです。

選び方と、注ぐ場面

最初の一本なら、品種名の入った5年か10年から。ブランディのマルムジー5年は国内で4,000円台から見つかり、甘口マデイラの香ばしさと酸の釣り合いがよくわかります。10年になると、ナッツやドライフルーツの香りが深まります。辛口のセルシアルを冷やして食前に、甘口のマルムジーを食後に。同じ造り手の両端を並べると、一つの島のワインの幅が見えてきます。

特別な夜の一本には、コリェイタやフラスケイラを。生まれ年や記念の年の収穫年を探すのも、マデイラならではの楽しみです。ブランディのマルムジー1996(2025年瓶詰め)は、ポルトガルの小売で200ユーロ台。開けてからも長くもつので、数人で少しずつ、何度かに分けて味わえます(「ブランディ マルムジー フラスケイラ」)。

IVBAMは、辛口は食前酒に、中辛口は前菜やスープに、中甘口はチーズに、甘口は菓子やチョコレート、食後のコーヒーに合わせることを勧めています(ペアリング「チーズ」、「チョコレート」)。甘口ワイン全体の中での位置づけは、第19講「甘口ワイン完全編」でまとめています。

次回は産地講座に戻り、第92講「東海完全編」をお届けします。愛知・岐阜・三重・静岡の、まだ多くは知られていないワイナリーと畑をたどります。

主要生産者と作風

※各ドメーヌの作風は一般的な評価に基づく傾向です。キュヴェやヴィンテージにより表情は変わります。

1811年、創業家が今も率いる家

ブランディ

Blandy's(Madeira Wine Company)

公式資料によれば、創業者ジョン・ブランディは1808年初めに療養を兼ねて島に渡り、1811年に兄弟とともにワインの積み出しを始めました。1852年のうどんこ病の大打撃のさなか、チャールズ・ブランディが島の古いワインの在庫を買い集め、家の土台を守ったと伝えられます。1925年に生産者の連合体(のちのマデイラ・ワイン・カンパニー)に加わり、1989年にポートのシミントン家と提携、2011年に再び経営の主導権を取り戻しました。マデイラの交易を始めた家のうち、創業の会社を今も一族で所有・経営しているのはブランディだけ、と公式は説明します。2024年に6代目マイケル・ブランディが退き、いまは7代目クリス・ブランディが率い、醸造はフランシスコ・アルブケルケ。北岸の自社畑キンタ・デ・サン・ジョルジェ(4.2ha)ではセルシアル、ヴェルデーリョ、マルヴァジア・デ・サン・ジョルジェを育てています。単一年の一本は「ブランディ マルムジー フラスケイラ」のページにまとめています。

1745年、最古の積み出し商

コサート・ゴードン

Cossart Gordon

公式サイトによれば、スコットランドの若者フランシス・ニュートンが1745年9月12日に島に着いて興した会社で、マデイラの交易で最も古い会社とされます。1758年に同じスコットランド出身のトマス・ゴードンが加わり、1808年にユグノーの家系のアイルランド人ウィリアム・コサートが参加して、のちに現在の名になりました。北米植民地との取引で名を上げ、1850年ごろには「島の収穫の半分」を積み出していたと伝えられます。マデイラ研究の定本とされる『Madeira the Island Vineyard』を書いたノエル・コサートはこの家の人です。第二次世界大戦後にマデイラ・ワイン・カンパニーに加わり、いまはブランディ家のもとで、とくにボアルで知られます。2026年、米国独立宣言から250年を記念して「セルシアル1976」を出しました。

1946年、家族の名を冠した熟成酒

バルベイト

Vinhos Barbeito

公式サイトによれば、1946年にマリオ・バルベイト・デ・ヴァスコンセロスが創業。当時すでに30を超える輸出業者があった中での出発でした。1985年に彼が亡くなると、娘のマヌエラ・デ・ヴァスコンセロスが経営を継ぎます。2003年からは一族のリカルド・ディオゴ・ヴァスコンセロス・デ・フレイタスが経営を率い、1999年からはIVBAMの公式テイスティング委員も務めています。歴史学を学んだ人で、熟成酒には「ヴォ・ヴェラ(ヴェラおばあさん)」「マエ・マヌエラ(母マヌエラ)」など家族の名を付けた銘柄があります。単一樽で瓶詰めする「シングル・カスク」や、ティンタ・ネグラの熟成酒にも取り組んでいます。

1850年、カマラ・デ・ロボスの家

エンリケス&エンリケス

Henriques & Henriques

公式サイトによれば、起源は1850年、島の南岸カマラ・デ・ロボスに古くから住む家の出のジョアン・ゴンサルヴェス・エンリケスが始めた事業です。1912年に彼が亡くなると、2人の息子が組んで「エンリケス&エンリケス」の名が生まれ、1913年に会社となって1925年から輸出を始めました。公式は「マデイラ生まれの会社として最も古い」と自らを紹介しています。自社畑はキンタ・グランデの10.3haで、ここに醸造所もあり、ヴェルデーリョが植わります。プレセスには希少品種テランテスの区画(1.3ha)を持っています。

1850年、古い年号の書庫

ペレイラ・ドリヴェイラ

Pereira D'Oliveira(D'Oliveiras)

1850年、ジョアン・ペレイラ・ドリヴェイラが創業したとされる家族経営の造り手です。フンシャルの旧市街に試飲と販売の場を構え、その建物は17世紀にさかのぼると紹介されています。年間の生産はおよそ15万Lと小さいとされ、長く樽で寝かせたコリェイタやフラスケイラを、瓶詰めの年を添えて少しずつ出す造り手とされます。古い年号のボトルが並ぶ棚は、マデイラの「書庫」のように語られます。

1870年からの大きな造り手

ジュスティーノス

Justino's Madeira

公式サイトは「1870年からマデイラを造る」と掲げています。業界の資料によれば、1981年にシグフレド・ダ・コスタ・カンポスが会社を買って立て直し、1993年にフランスの酒類大手ラ・マルティニケーズが資本参加。1994年にフンシャル中心部からカニッソの新しい醸造所に移りました。いまはラ・マルティニケーズの傘下で、若いブレンドから長熟の一本まで幅広く手がけ、島で最大級の造り手とされます。

1877年、製粉所だった蔵

H・M・ボルジェス

H. M. Borges

公式サイトによれば、1877年にエンリケ・メネゼス・ボルジェスが創業。島のワインを選んで熟成させることから始めました。最初はフンシャル中心部の市場近くにあり、1924年にもとは穀物の製粉所だった現在の建物に移って、生産と輸出を手がける会社になりました。建物は当時の姿を残したまま、ワインの蔵に使われています。いまは4代目の家族が率いています。

1814年、島最初のビール醸造所も

マイルズ

Miles Madeira

マデイラ・ワイン・カンパニーの資料によれば、前身の会社は1814年に島で設立されました。1856年にヘンリー・プライス・マイルズが一家で島に渡り、12歳から見習いとして積んだ経験をもとに事業を継ぎます。1872年には島で最初のビール醸造所「アトランティック・ブルワリー」も興しました。第二次世界大戦後、孫のセシル・マイルズのもとでマデイラ・ワインの連合体に加わり、いまもひとつの蔵がマイルズのヴィンテージと古いブレンドの熟成だけに使われています。

よくある質問

開けたマデイラはどのくらいもちますか?
マデイラは熟成の段階ですでに熱と空気に触れているため、ほかのワインよりずっと長くもちます。ブランディは公式の銘柄ページで、瓶詰めした古いヴィンテージについて「開けてからも数か月もつ」と説明しています。保管はポートと違い、ボトルを立てて、光を避けた涼しい場所に置くのが基本とされます。ただし若い銘柄ほど香りの変化は早いので、少しずつ飲み進めて様子を見てください。
甘口か辛口かは、ラベルのどこで分かりますか?
品種名があれば、それで分かります。規則では、セルシアルは辛口(または極辛口)、ヴェルデーリョは中辛口、ボアルは中甘口、マルヴァジアは甘口に限られます。品種名のない銘柄には、甘さの表示が義務づけられています。ポルトガル語なら「Seco(辛口)」「Meio Seco(中辛口)」「Meio Doce(中甘口)」「Doce(甘口)」、英語では順に「Dry」「Medium Dry」「Medium Rich(Medium Sweet)」「Rich(Sweet)」と書かれることが多いです。
「フラスケイラ」と「コリェイタ」は何が違いますか?
どちらも単一年のマデイラですが、熟成の長さと造り方の条件が違います。コリェイタは、樽で5年以上続けて熟成させた単一年のワインです。フラスケイラ(ガラフェイラとも)は、推奨品種を名乗り、カンテイロ方式で20年以上続けて樽熟成させ、とくに優れた品質と認められたものだけが名乗れます。どちらもラベルに収穫年と瓶詰めの年が入ります。

最終更新: 2026-10-29 / 編集: Vinotier編集部