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日本のワイナリー

スリーピークス(THREE PEAKS)

three-peaks / 創業 2016年
産地
岩手県大船渡市
訪問
見学ツアー・試飲・ショップ
代表銘柄
大船渡シャルドネ・海街ワイン
どんなワイナリー?

スリーピークス(THREE PEAKS)は、岩手県大船渡市大船渡町の復興市街地「キャッセン大船渡」にある造り手です。運営は株式会社スリーピークス(2016年3月30日設立、代表取締役 及川武宏)。活動は2013年5月に始まり、2018年5月に自社の醸造所が完成しました。大船渡市猪川町の畑のぶどうと、陸前高田市米崎で借りて育てるりんごから、ワイン・シードル・アップルワインを造っています。醸造所にはショップがあり、見学は要予約です。

この記事の目次

三陸の海街に生まれたワイナリー

スリーピークス(THREE PEAKS)は、岩手県大船渡市の造り手です。醸造所とショップがあるのは、東日本大震災のあと海沿いにつくられた復興市街地「キャッセン大船渡」の8街区。所在地は大船渡町字茶屋前99です。自らを「海街ワイナリー」と呼び、2022年の取材記事(Terroir.media)では、大船渡駅から歩いて約3分の場所と紹介されています。

運営は株式会社スリーピークスで、公式サイトの会社概要によれば2016年3月30日設立、代表取締役は及川武宏さんです。掲げる言葉は「三陸に100年続く新しい文化を創造する」。社名は、大船渡のある三陸に由来すると、2019〜2020年のクラウドファンディング(CAMPFIRE)で説明されていました。

及川武宏さんと、2013年からの歩み

CAMPFIREのプロジェクトページに載る及川さんのプロフィールをたどると、ワイナリーまでの道のりが見えてきます。及川さんは大船渡生まれ。高校を出て町を離れ、ワーキングホリデーで渡ったニュージーランドのぶどう畑で働いたことが、ワイナリーを思い立つきっかけになりました。2011年の震災のあとは、被災地の子どもを支える財団で働き、2014年1月に家族とともに大船渡へ戻っています。

活動の始まりは、日本ワイナリー協会の会員紹介などによれば2013年5月。同じページの年表では、2013年に隣の陸前高田市でりんご園を借りて栽培を引き継ぎ、2014年に大船渡市猪川町で土地を借りて、シャルドネとソーヴィニヨン・ブランを約600本植えました。この畑が「猪川町ヴィンヤード」です。自社の醸造所ができるまでの2014〜2016年は、山梨県勝沼の親族が育てたぶどうを使い、委託醸造でワインを造っていたといいます。

そして2018年5月、キャッセン大船渡に醸造所が完成しました。翌2019年4月には、大船渡で育てたぶどうで造る初めての白ワイン『CHARDONNAY 2018』を発売し、完売しています。2019年12月からのクラウドファンディングでは、大船渡の耕作放棄地にぶどうを植える資金を募り、136人から125万2,000円が集まりました。

酒販店「物語酒店」の造り手紹介によれば、スリーピークスは両親と夫妻、幼い子ども3人の家族7人で営むワイナリーです。りんごのシリーズ『りんご屋まち子』の「まち子」は、りんご園を担う及川さんのお母さんの名前から取られています。

猪川町のぶどうと、米崎のりんご

ぶどうの柱は、猪川町のシャルドネとソーヴィニヨン・ブランです。2022年の記事によれば、2021年はぶどうの収穫が400〜500kgと過去最多になり、植えてから7〜8年目のソーヴィニヨン・ブランが初めて十分な量に達しました。ほかにメルロー、キャンベル・アーリー、ナイアガラも仕込んでいます。自社の畑だけでは量が足りないため、山形県など東北各地のぶどうも買い入れていると、記事や2026年の発表で説明されています。

りんごは、陸前高田市米崎の借りた園から。物語酒店の紹介では、米崎は三陸でいちばん古いりんごの産地とされ、園には樹齢60年を超える木もあるそうです。古い木は実が小さく数も減りますが、味が凝縮するとして、摘果や葉摘みを控えて育てています。ぶどうが実をつけるまでは、このりんごとジュースを売って事業を支えてきました。

手を加えすぎない造り

2022年の記事で語られている造りの方針は、ぶどうとりんごそのものの個性を生かし、手を加えすぎないこと。清澄剤やろ過助剤は使わず、補糖もしません。メルローはマロラクティック発酵を経てウッドチップとともに熟成させ、甘口に仕立てられることの多いナイアガラを辛口で造っています。泡ものは瓶内二次発酵です。

公式サイトは、農家から預かった果実でワインやシードル、ジュースを造る委託製造も事業の柱に挙げ、実績としてミシュランガイド掲載店やG7広島サミットでの採用を記しています。醸造の計算に使うiPhone・iPad向けアプリ「TANK YOU」(買い切り1,500円)を自社で出しているのも、小さな造り手としては珍しい取り組みです。

『海街ワイン』『REGALO』『りんご屋まち子』

公式サイトに並ぶシリーズは3つです。

  • 海街ワイン── パウチ入りのワイン。2026年7月24日に新しいパッケージで発売され、190mlでシャルドネ(白)とメルロー(赤)の2種、希望小売価格は税抜800円。三陸の海の青をまとったデザインで、旅先や列車の中、アウトドアに持ち出す一本として打ち出しています。
  • REGALO・CARTAなど── 瓶のワイン。大船渡のぶどうで造るワインもこのシリーズです。2022年の記事では『REGALO 2021 ナイアガラ 白』(辛口)や『REGALO キャンベル ロゼ』が紹介されていました。仙台国税局の製造者一覧では『大船渡シャルドネ』が代表銘柄に挙がっています。
  • りんご屋まち子── りんごジュース、シードル、アップルワイン。公式サイトでは乾杯向けのドライシードルを看板にしています。

2026年の発表によれば、JR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」やミシュランガイド掲載店でも扱われています。シードルやアップルワインの位置づけは第91講 シードルとフルーツワイン完全編で整理しています。

訪ねる前に、開店日を確かめる

醸造所にはショップがあります。仙台国税局の製造者一覧(令和7年11月1日現在)では酒蔵見学は要予約、売店あり。日本ワイナリー協会の会員紹介には有料試飲ありと書かれています。

ショップの開店日と時間は、公式オンラインショップの予定表と公式SNSで告知されます。旅行サイトなどに載る営業日・時間は資料によって食い違っているので、出かける前に最新の予定を確かめてください。公式サイトによれば、電話は畑に出ていてつながらないことがあり、問い合わせフォームの利用を勧めています。

BRT大船渡駅から歩ける街なかなので、試飲をするなら鉄道とBRTで訪ねるのが気楽です。岩手の産地の全体像は産地:岩手と第80講 岩手完全編、東北の造り手は第90講 東北完全編にまとめています。訪問の心得は第51講 ワイナリー訪問完全編へ。

スリーピークス(THREE PEAKS)のよくある質問

スリーピークスはどんなワイナリー?
岩手県大船渡市の復興市街地「キャッセン大船渡」に醸造所を構える造り手です。運営は株式会社スリーピークス(2016年3月30日設立、代表取締役 及川武宏)。活動は2013年5月に始まり、2018年5月に醸造所が完成しました。大船渡市猪川町の畑のぶどうと、陸前高田市米崎で借りて育てるりんごから、ワイン、シードル、アップルワインを造っています。公式サイトは「三陸に100年続く新しい文化を創造する」を掲げています。
見学や試飲はできる?
醸造所にショップがあります。仙台国税局の製造者一覧(令和7年11月1日現在)では酒蔵見学は要予約、売店あり、日本ワイナリー協会の会員紹介では有料試飲ありです。ショップの開店日は公式オンラインショップの予定表と公式SNSで告知されるので、訪ねる前に確かめてください。BRT大船渡駅から歩いて数分の街なかにあります。
どんな銘柄がある?
パウチ入りの『海街ワイン』、瓶の『REGALO』『CARTA』などのワイン、りんごのシリーズ『りんご屋まち子』(ジュース、シードル、アップルワイン)があります。2026年7月24日発売の新しい『海街ワイン』は190mlのパウチで、シャルドネ(白)とメルロー(赤)の2種、希望小売価格は税抜800円です。仙台国税局の一覧では『大船渡シャルドネ』が代表銘柄に挙がっています。

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最終更新: 2026-11-03 / 編集: Vinotier編集部