代表銘柄 ザ・リザーブ カベルネ・ソーヴィニヨン ト・カロン・ヴィンヤード は、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーの頂点に立つ赤です。オークヴィルの名畑ト・カロン(トゥ・カロン)のカベルネを中心に、少量のカベルネ・フランやプティ・ヴェルドを加え、ほぼ新樽のフレンチオークで20ヶ月前後 熟成させます。2011年ヴィンテージから、この畑の単一畑ワインになりました。
カベルネ主体 黒系果実 黒鉛やハーブのニュアンス 長期熟成型 この記事の目次 どんなワインか 畑と造り リザーブの歩み 飲み頃と楽しみ方 味わいの目安 ワイン情報 よくある質問 出典・確認日 どんなワインか
ザ・リザーブ カベルネ・ソーヴィニヨン ト・カロン・ヴィンヤード は、ロバート・モンダヴィ・ワイナリー のラインナップの頂点に置かれる赤です。生産者ページで紹介した「ザ・リザーブ トゥ・カロン カベルネ・ソーヴィニヨン」と同じワインで、ト・カロンとトゥ・カロンは英語の To Kalon をカタカナにしたときの表記の揺れです。
ワイナリーはト・カロンを、古代ギリシャ語で「美しいもの」を意味する名を持つ、世界でも指折りの「グラン・クリュ」級の畑だと紹介しています。その畑のカベルネ・ソーヴィニヨン を主体に、少量のカベルネ・フランとプティ・ヴェルドを加えるのが近年の構成です。
味わいは、黒系果実の凝縮感に、黒鉛やハーブの風味が重なる、力強くも気品のあるスタイルと評されます。公式のテイスティングノートでは、2021年は黒い果実やダークチョコレート、ドライハーブにバニラやスミレの香り、黒すぐりやブラックベリーの風味と黒鉛の余韻を持つ、エレガントでふくよかなワインと紹介されています。2022年は、若いうちから凝縮感があり、タンニンがしっかりしていると記されています。
畑と造り
ト・カロンは、ナパ・ヴァレーのオークヴィル 西部のベンチランド(山すそに広がるなだらかな台地)にあります。公式は、水はけがよく肥沃すぎない土壌と、よく日の当たる立地を、この畑の強みとして挙げています。2021年と2022年は、カベルネ・ソーヴィニヨンを畑の中の5つのロット から選んで使っています。2018年の資料では、区画ごとに別々に発酵・熟成させ、試飲を重ねて最終的なブレンドを決めると説明されています。
品種構成は年によって変わります。2021年はカベルネ・ソーヴィニヨン94%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド3% 、2022年は86%、7%、7%でした。熟成は、2021年がフレンチオーク樽で20ヶ月・新樽100% 、2022年が21ヶ月・新樽98%で、その後さらに瓶で約1年寝かせています。2022年の果皮との接触は32日間と長めで、収穫は9月10日から23日にかけて手摘みで行われました。
リザーブの歩み
リザーブの名を冠したカベルネの始まりは1971年ヴィンテージ とされます。The World of Fine Wine誌の記事によれば、1968年と1969年の「アンファインド(無清澄)」、1970年の「アンフィルタード(無濾過)」のカベルネがその前身でした。創業以来、ト・カロンはリザーブの主な供給源でしたが、長いあいだラベルに畑の名はありませんでした。
転機は2013年、創業者ロバート・モンダヴィの生誕100年の年です。ワイナリーはト・カロンでの式典で、2011年ヴィンテージからリザーブ・カベルネをト・カロンの単一畑ワインにする と発表しました(Decanter誌)。それまでは、ト・カロンのカベルネを主体に15%ほどのカベルネ・フランやプティ・ヴェルドを加えたブレンドだったと伝えられます。畑の歴史や名称をめぐる経緯は、生産者ページ で紹介しています。
飲み頃と楽しみ方
新樽の比率が高く、若いうちは果実もタンニンも力強いワインです。若いヴィンテージを開けるなら、早めに抜栓するかデキャンタで空気に触れさせると香りが開きやすくなります。温度は16〜18℃前後、ボルドー型の大ぶりのグラスが目安です。牛肉のグリルやローストなど、しっかりした肉料理と合わせるのが定番です。
批評家の評価では長期熟成に向くとされ、セラーで寝かせて熟成の変化を見届ける楽しみもあります(第29講 ヴィンテージと熟成完全編 )。同じト・カロンに区画を持つオーパス・ワンと比べてみると、畑と造り手の関係が立体的に見えてきます。ナパという産地の全体像は第12講 カリフォルニア完全編 で押さえられます。
ロバート・モンダヴィ ト・カロン・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン リザーブの
味わいの目安
ボディ 軽やか 重厚
酸味 穏やか 生き生き
タンニン 柔らか しっかり
甘辛 辛口 甘口 公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ロバート・モンダヴィ ト・カロン・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン リザーブの
ワイン情報 名称 ロバート・モンダヴィ ト・カロン・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン リザーブRobert Mondavi Winery The Reserve Cabernet Sauvignon, To Kalon Vineyard 生産者 ロバート・モンダヴィ・ワイナリー 位置づけ 代表銘柄 種類 赤 国・地域 アメリカ/カリフォルニア/ナパ・ヴァレー(オークヴィル) 原産地呼称 オークヴィル(ナパ・ヴァレー内のAVA) 主な品種 カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド 畑 ト・カロン・ヴィンヤード(オークヴィル西部のベンチランド。水はけがよく肥沃すぎない土壌) 品種構成(近年の例) 2021年はカベルネ・ソーヴィニヨン94%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド3%。2022年は86%・7%・7%(年によって変わる) 熟成 フレンチオーク樽で20ヶ月・新樽100%(2021年)。2022年は21ヶ月・新樽98%のあと瓶で約1年 ぶどうの選別 カベルネ・ソーヴィニヨンはト・カロン内の5つのロットから(2021年・2022年) 単一畑表記 2011年ヴィンテージから(それまではト・カロン主体のブレンド) 米国での公式価格 250ドル(2021年・2022年ヴィンテージ) 飲み頃の温度 16〜18℃前後 グラス ボルドー型の大ぶりのグラス 飲み頃の目安 若いうちはデキャンタで空気に触れさせると開きやすい。長い熟成にも向くと評される 価格帯の目安 約3万円〜(ヴィンテージ・市況で変動)
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問 ト・カロンとトゥ・カロンは同じ畑ですか? 同じ畑です。英語表記の To Kalon(To-Kalon)をカタカナにするときの揺れで、ギリシャ語で「美しいもの」を意味します。本サイトの生産者ページではトゥ・カロンと表記しています。オークヴィルにある歴史的名畑で、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーのほか、オーパス・ワンなども区画を持っています。
いつから「ト・カロン・ヴィンヤード」と名乗っているのですか? ワイナリーは2013年、2011年ヴィンテージからリザーブ・カベルネをト・カロンの単一畑ワインにすると発表しました(Decanter誌)。それまでは、ト・カロンのカベルネを主体に、カベルネ・フランやプティ・ヴェルドを15%ほど加えたブレンドだったと報じられています。リザーブの名を冠したカベルネ自体は1971年ヴィンテージに始まったとされます。
飲み頃はいつですか? 新樽の比率が高く、若いうちは果実もタンニンも力強いため、デキャンタで空気に触れさせると開きやすくなります。批評家の評価では長い熟成にも向くとされ、セラーで寝かせて変化を待つ楽しみもあります。年によって性格が変わるので、ヴィンテージの評判もあわせて確かめてください。
出典・確認日 生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
あわせて読みたい 生産者: ロバート・モンダヴィ・ワイナリー 銘醸図鑑: ナパ・オークヴィル 品種: カベルネ・ソーヴィニヨン 第12講 — カリフォルニア完全編 第29講 — ヴィンテージと熟成完全編 最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部