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クロス・エラスムス

Clos Erasmus (Clos i Terrasses) / クロス・イ・テラセス(ダフネ・グロリアン)
グラン・ヴァン

クロス・エラスムスは、プリオラートのグラタジョプスでダフネ・グロリアンが造る赤です。1989年、ルネ・バルビエやアルバロ・パラシオスらと始めた「新しいプリオラート」の5つの銘柄の一つとして生まれました。ガルナッチャ主体にシラーを加え、生産は年に3千本余りとごく少量です。

  • 凝縮感
  • 少量生産
  • なめらかな質感
  • 力強い
この記事の目次

どんなワインか

クロス・エラスムスは、スペイン・カタルーニャのプリオラートにあるクロス・イ・テラセスの赤ワインです。造り手のダフネ・グロリアンはパリ生まれで、スイス系ドイツ人の家系です。米国の輸入元によると、パリで法律を学びながら英国のマスター・オブ・ワイン、キット・スティーブンスの事務所で働くうちにワインに目覚め、ルネ・バルビエとアルバロ・パラシオスに誘われてプリオラートを訪れました。1988年、グラタジョプス村近くの森に囲まれた17段の段々畑を買います。

1989年、彼女はバルビエ、パラシオスらと畑と資金を持ち寄り、5つのラベルで新しいプリオラートのワインを世に出しました。その一つがクロス・エラスムスです。名前は、『痴愚神礼讃』を書いた人文学者エラスムスにちなみます。同じ仲間のアルバロ・パラシオス レルミタとともに、産地の再興を象徴する一本として語られます。

なお、生産者の公式サイトは確認できませんでした。このページの数字は、DOQプリオラートの統制委員会と米国の輸入元の資料にもとづきます。

畑と造り

ぶどうはエスカレス、アウバゲス、ソカラッツの3つの畑から選ばれます。最初に買ったエスカレスは1.7ヘクタールの北向きの段々畑で、ゆっくり熟すガルナッチャを育てています。上部の段は2019年にシラーからガルナッチャへ植え替えられました。土壌は片岩で、標高は375〜450メートルです。2004年から栽培責任者にエステル・ニンを迎え、ビオディナミに切り替えています。

畑ごとに自生酵母でオークの木桶で発酵させ、約1か月かもしたあと、228リットルのフランス産樽12樽(新樽5、2回目7)で17か月熟成させます。毎年1月に樽を一つずつ試飲して最終的な組み合わせを決め、生産は3千本余り。残りはセカンドの「ラウレル」に回ります。

飲み頃と楽しみ方

生産者の公式な飲み頃の案内は確認できませんでしたが、長期熟成型とされます。産地の全体像は銘醸図鑑:プリオラートで学べます。

※畑の構成や熟成の方法はヴィンテージによって異なります。数字は輸入元などの資料にもとづくため、最新の情報は販売元でもご確認ください。

クロス・エラスムスの

味わいの目安

ボディ
軽やか重厚
酸味
穏やか生き生き
タンニン
柔らかしっかり
甘辛
辛口甘口

公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。

クロス・エラスムスの

ワイン情報

名称クロス・エラスムスClos Erasmus (Clos i Terrasses)
生産者クロス・イ・テラセス(ダフネ・グロリアン)
位置づけグラン・ヴァン
種類赤
国・地域スペイン/カタルーニャ/プリオラート(グラタジョプス)
原産地呼称DOQプリオラート
主な品種ガルナッチャ(ガルナッチャ・ネグラ)、シラー
造り手パリ生まれでスイス系ドイツ人の家系のダフネ・グロリアン。2004年から栽培責任者エステル・ニンを迎えビオディナミへ(輸入元)
始まり1988年にグラタジョプス近くの17段の段々畑を購入(輸入元)。統制委員会の資料は、1989年にバルビエ、パラシオスらのチームに加わったとしている
畑エスカレス(1.7ha、17段の段々畑、北向き、ガルナッチャ)、アウバゲス、ソカラッツの3か所から選ぶ。土壌は片岩(リコレリャ)、標高375〜450m、樹齢25〜36年(輸入元)
醸造と熟成手摘み、自生酵母でオークの木桶で発酵し約1か月かもす。228Lのフランス産樽12樽(新樽5・2回目7)で17か月。選ばれなかった樽はセカンドの「ラウレル」へ(輸入元)
生産量約3,200本(統制委員会)。輸入元は毎年3,000〜3,500本としている
名前『痴愚神礼讃』を書いた16世紀の人文学者エラスムスにちなむ(輸入元)
飲み頃の温度16〜18℃前後(一般的なフルボディの赤の目安)
グラスブルゴーニュ型かボルドー型の大ぶりなグラス
飲み頃の目安長期熟成型とされ、若いヴィンテージは数年以上寝かせるのが一般的な目安(生産者の公式な案内は確認できず)
価格帯の目安10万円〜

品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。

よくある質問

「新しいプリオラート」の5つの銘柄とは?
米国の輸入元は、1989年にルネ・バルビエ、アルバロ・パラシオス、カルレス・パストラナ、ジュゼップ・リュイス・ペレス、ダフネ・グロリアンの5人が畑と資金を持ち寄り、クロス・モガドール、クロス・ドフィ、クロス・マルティネ、クロス・デ・ロバック、クロス・エラスムスの5つのラベルで世に出したと紹介しています。最初は同じワインを5つの名前で出したとされます。
セカンドワインはありますか?
あります。「ラウレル」で、名前はダフネ(月桂樹)の英語名にちなみます。輸入元によると、クロス・エラスムスに選ばれなかった樽や若い樹の畑のぶどうがラウレルになります。DOQプリオラートの統制委員会の資料では、ラウレルの生産は約2万本です。

出典・確認日

生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。

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最終更新: 2026-10-22 / 編集: Vinotier編集部