代表銘柄(特級クロ・ド・ラ・ロッシュの古木キュヴェ) クロ・ド・ラ・ロッシュ キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュは、1872年からこの畑に区画を持つドメーヌ・ポンソの看板ワインです。公式の記載では3.2ヘクタール・樹齢約65年の樹から年約1万本を造り、新樽を使わず平均20年ほどの古樽で18か月熟成させます。公式は「力強さとエレガンス」を併せ持つ長期熟成型のワインと説明しています。
この記事の目次
どんなワインか
クロ・ド・ラ・ロッシュ キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュは、モレ・サン・ドニ村のドメーヌ・ポンソが造る特級の古木キュヴェです。公式の沿革によると、1872年にディジョンの名家出身のウィリアム・ポンソがクロ・デ・モン・リュイザンとクロ・ド・ラ・ロッシュの区画を買ったのがドメーヌの始まりです。1920年に後を継いだイポリット・ポンソはクロ・ド・ラ・ロッシュの区画を買い足し、1921年からドメーヌでの瓶詰めを始めました。公式は、1934年のクロ・ド・ラ・ロッシュがアメリカで最初に試飲されたヴィンテージだと書いています。
公式は、このワインを「力強さとエレガンス」を併せ持ち、複雑で均整がとれ、骨格がありながらタンニンはとても絹のようだと説明し、長期熟成型(vin de garde)としています。
畑と造り
公式の銘柄ページでは、区画は3.2ヘクタール。3分の2が本来のクロ・ド・ラ・ロッシュのクリマ、3分の1が斜面下のモン・リュイザンにあります。樹齢は約65年、1ヘクタールに11,000株を植えたコルドン仕立てで、目標収量は30hl/ha、生産量は平均約1万本です。
造りは除梗のうえ、温度管理した木製の槽で野生酵母により発酵。熟成はフランス産オークの樽で18か月、新樽は使わず、樽の平均使用年数は約20年とあります。なお公式の「畑からワインへ」のページでは、赤の熟成期間を16〜24か月としており、銘柄ページの18か月とは幅の示し方が異なります。
体制について、公式の沿革は2017年に家族の出資者に支えられた新しい経営陣が引き継いだと書くのみで、人名は挙げていません。英国のBurgundy Report(2018年)によると、同年にローラン・ポンソがドメーヌを離れ、姉妹のローズ=マリー・ポンソが唯一の経営者に、醸造はアレクサンドル・アベルが担うようになりました。ドメーヌは引き続きポンソ家が所有しています。
飲み頃と楽しみ方
ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)が示す供出温度は、若いうちが12〜13℃、熟成したものが15〜16℃。同じ畑のデュジャックと並べると、新樽を使わない古樽熟成と、全房を好み新樽を多めに使う造りの違いが見えてきます。
※体制の変化以前と以後で造りの細部が異なる可能性があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
ドメーヌ・ポンソ クロ・ド・ラ・ロッシュ ヴィエイユ・ヴィーニュの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ドメーヌ・ポンソ クロ・ド・ラ・ロッシュ ヴィエイユ・ヴィーニュの
ワイン情報
| 名称 | ドメーヌ・ポンソ クロ・ド・ラ・ロッシュ ヴィエイユ・ヴィーニュDomaine Ponsot Clos de la Roche Grand Cru Cuvée Vieilles Vignes |
| 生産者 | ドメーヌ・ポンソ |
| 位置づけ | 代表銘柄(特級クロ・ド・ラ・ロッシュの古木キュヴェ) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ(モレ・サン・ドニ村) |
| 原産地呼称 | AOCクロ・ド・ラ・ロッシュ |
| 格付け | グラン・クリュ(特級) |
| 主な品種 | ピノ・ノワール |
| 区画 | 3.2ha。3分の2は本来のクロ・ド・ラ・ロッシュのクリマ、3分の1は斜面下のモン・リュイザン(ポンソ公式) |
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| 樹 | 樹齢約65年、1haあたり11,000株、コルドン仕立て(公式) |
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| 土壌 | 石灰岩の崖錐を含む痩せた粘土質の土。基盤はプレモーとコンブランシアンの細かい石灰岩(公式) |
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| 収量と生産量 | 目標収量30hl/ha、平均約10,000本(公式) |
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| 造りと熟成 | 除梗し、温度管理した木製の槽で野生酵母により発酵。フランス産オークの樽で18か月、新樽なし(樽の平均使用年数は約20年)(公式) |
| 飲み頃の温度 | 若いうちは12〜13℃、熟成したものは15〜16℃(BIVBがモレ・サン・ドニの特級に示す目安) |
| グラス | ブルゴーニュ型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は長期熟成型(vin de garde)としている。若いヴィンテージは数年以上寝かせてからが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「ヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)」はどのくらいの樹齢ですか?
ポンソの公式の銘柄ページでは、このキュヴェの樹は樹齢約65年と記されています。ヴィエイユ・ヴィーニュという言葉に法律上の決まった樹齢はなく、基準は造り手ごとに異なります。ポンソの沿革によると、ドメーヌはクロ・ド・ラ・ロッシュの樹を中心に古くからピノ・ノワールの選抜を続けてきました。
近年、ドメーヌの体制は変わりましたか?
公式の沿革は、2017年に家族の出資者に支えられた新しい経営陣が引き継ぎ、1872年からの価値観を守っていると書いていますが、人名は挙げていません。英国のブルゴーニュ専門サイトBurgundy Report(2018年)によると、同年にローラン・ポンソがドメーヌを離れ、姉妹のローズ=マリー・ポンソが唯一の経営者となり、醸造はアレクサンドル・アベルが担っています。ドメーヌは引き続きポンソ家の所有とされています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-16 / 編集: Vinotier編集部