グラン・ヴァン シャトー・コス・デストゥルネルは、サン=テステフの入口に建つ1855年メドック格付け第2級シャトーのグラン・ヴァンです。インドに着想を得たパゴダ屋根の醸造所で知られ、畑で最も古い平均樹齢55年のぶどうから造られます。近年はカベルネ・ソーヴィニヨン6割前後にメルローを3〜4割合わせ、公式は15〜16℃での提供を勧めています。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・コス・デストゥルネルは、ボルドー左岸メドック地区の北、サン=テステフ村の入口にある、1855年メドック格付け第2級シャトーのグラン・ヴァンです。パゴダ(仏塔)をいただく東洋風の醸造所は、ボルドーでもひときわ目を引く存在です。
公式サイトによると、創設者ルイ・ガスパール・デストゥルネルは1791年にこの地を受け継ぎ、周りの良い区画を買い足して畑を14ヘクタールから45ヘクタールへ広げました。インドへの関心から「サン=テステフのマハラジャ」と呼ばれた人物で、1855年の格付けで第2級が正式に認められる2年前に亡くなっています。2000年からは実業家のミシェル・レイビエ氏が所有しています。
畑と造り
畑は100ヘクタールで、カベルネ・ソーヴィニヨンが3分の2を占め、メルロー、少量のカベルネ・フランとプティ・ヴェルドが植えられています。深い砂利の台地を中心に、東向きと南南西向きの2つの斜面があり、粘土の層が斜めに走ります。2001年の調査では約20種類の土壌が見つかり、メルローは東側の粘土石灰質に、カベルネ・ソーヴィニヨンは水はけのよい台地の高い所に植えるなど、区画ごとに品種を合わせています。
グラン・ヴァンには、畑で最も古い平均樹齢55年のぶどうが使われます。公式の記載では、2025年はカベルネ・ソーヴィニヨン60%・メルロー39%・プティ・ヴェルド1%、2022年はカベルネ・ソーヴィニヨン61%・メルロー37%。2007年と2008年はカベルネが85%だったように、比率は年によって大きく変わります。
醸造では、2003年に円錐台形のステンレス槽を導入し、2008年にはポンプを使わない重力式の醸造所を完成させました。槽の数は84基。その下の樽熟成庫は温度を最高15℃に保っています。
飲み頃と楽しみ方
公式サイトは提供温度を15〜16℃とし、グラスの中で温まるにつれて香りが開くと説明しています。2015年より後の若い年は飲む2時間以上前にデキャンタ、1982〜2015年は2時間前に抜栓するだけ、それより古い年はボトルから注ぐのがよいそうです。保管は12〜15℃、湿度80%前後が目安とされています。メルローの比率が高い年は、早くから豊かさが感じられることもあります。品種の個性はメルローの解説もどうぞ。
※品種構成・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・コス・デストゥルネルの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・コス・デストゥルネルの
ヴィンテージ
| 2025 | カベルネ・ソーヴィニヨン60%・メルロー39%・プティ・ヴェルド1%(公式のワインページ) |
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| 2024 | カベルネ・ソーヴィニヨン60%・メルロー38%・カベルネ・フラン1.5%・プティ・ヴェルド0.5% |
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| 2022 | カベルネ・ソーヴィニヨン61%・メルロー37%・カベルネ・フラン1%・プティ・ヴェルド1% |
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シャトー・コス・デストゥルネルの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・コス・デストゥルネルChâteau Cos d'Estournel |
| 生産者 | シャトー・コス・デストゥルネル(ミシェル・レイビエ) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/メドック |
| 原産地呼称 | AOCサン=テステフ |
| 格付け | 1855年メドック格付け 第2級 |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド |
| 畑 | 100ha。カベルネ・ソーヴィニヨンが3分の2で、ほかにメルロー、少量のカベルネ・フランとプティ・ヴェルド。平均樹齢45年 |
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| グラン・ヴァンのぶどう | 平均樹齢55年の、畑で最も古いぶどう |
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| 土壌 | 深い砂利の台地を中心に、東向きと南南西向きの2つの斜面。斜めに走る粘土の層がある。2001年の調査で約20種類の土壌が見つかった |
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| 醸造 | 2008年に完成した、ポンプを使わない重力式の醸造所。円錐台形のステンレス槽84基(2003年導入) |
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| 所有 | 2000年からミシェル・レイビエ氏 |
| 飲み頃の温度 | 15〜16℃(公式の推奨。グラスの中で温度が上がるにつれ香りが開くとしている) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は、2015年より後の若い年は飲む2時間以上前にデキャンタ、1982〜2015年は2時間前に抜栓だけ、1982年より前はボトルから注ぐことを勧めている |
| 価格帯の目安 | 約3.5万円〜(ヴィンテージで変動) |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「コス」とはどういう意味ですか?
公式サイトによると、古いガスコーニュ語で「小石の丘」を意味する言葉に由来します。シャトーは北メドックの起伏のある土地の中心にあり、深い砂利の台地と、そこから下る2つの斜面に畑が広がっています。この地形がそのまま名前になった、と説明されています。
なぜ醸造所がパゴダのような形なのですか?
創設者ルイ・ガスパール・デストゥルネルがインドに強い関心を持っていたためです。公式サイトによると、彼は新しい市場を求めてアジアに目を向け、1838年にはインドに駐留する英国の将校たちが彼のワインを飲んでいました。その遠い土地への憧れが、パゴダをいただく独特の建築につながったとされます。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部