グラン・ヴァン シャトー・モンローズは、サン=テステフの1855年メドック格付け第2級シャトーが造るグラン・ヴァンです。1815年に生まれ、わずか40年で格付けに選ばれた「最も若い第2級」と公式は紹介しています。ジロンド河口に面した一続きの95haの畑のうち、最初にぶどうが植えられた「テラス4」の個性を映すワインで、力強さと精密さで語られます。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・モンローズは、ボルドー左岸メドック地区のサン=テステフ村にある、1855年メドック格付け第2級シャトーのグラン・ヴァンです。公式の技術資料は、このワインを「際立つ力強さと精密さ」を備えたワインと紹介しています。長い熟成を経て真価を見せるタイプとして語られることの多い一本です。
公式サイトによると、1815年、エティエンヌ・テオドール・デュムーランがヒースの茂る丘を切り開いてこの畑を興しました。1855年の格付けでは、生まれてわずか40年ほどで第2級に選ばれ、公式はモンローズを「格付けで最も若い第2級」と表現しています。現在のサイトでは、マルタン・ブイグ氏とメリッサ・ブイグ氏が所有者として紹介されています。
畑と造り
敷地は130ヘクタールで、そのうちぶどう畑は95ヘクタール。ジロンド河口に面した一続きの畑で、115の区画に分かれます。植栽はカベルネ・ソーヴィニヨン63%・メルロー31%・カベルネ・フラン4%・プティ・ヴェルド2%です。畑のほかに、森や草地、池など35ヘクタールの自然地も守られています。
公式サイトは、ジロンド川が粘土や砂利、砂を積み上げてできたメドックの6つの段丘のうち、モンローズの畑が「テラス3」と「テラス4」にまたがると説明しています。グラン・ヴァンの中心は、1815年に最初のぶどうが植えられたテラス4。鉄分の層を含む粘土質の基盤の上に砂礫が重なる土地で、水が適度に制限されることがカベルネ・ソーヴィニヨンの成熟に向くとしています。
2023年の技術資料では、ブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨン75%・メルロー21%・カベルネ・フラン4%。区画をさらに細かく分けて醸造し、フランス産オーク樽で18か月(新樽60%)熟成しています。栽培は有機で、土を耕さず、生け垣を再生し、羊を放つなど、環境再生型の農業に取り組んでいます。
飲み頃と楽しみ方
力強いタンニンを持つ長期熟成型のワインで、若いうちはかたく感じられることがあります。公式は飲み頃の年数を示していないので、若い年を開けるなら早めにデキャンタに移すのがおすすめです。同じサン=テステフのコス・デストゥルネルと比べると、村の中での個性の違いが見えてきます。公式サイトには「テラス・ド・シャトー・モンローズ」「ラ・ダム・ド・モンローズ」などのワインも載っています。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・モンローズの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・モンローズの
ヴィンテージ
| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン75%・メルロー21%・カベルネ・フラン4%。熟成18か月・新樽60%(公式の技術資料) |
|---|
| 2022 | カベルネ・ソーヴィニヨン66%・メルロー25%・カベルネ・フラン8%・プティ・ヴェルド1%。4度の熱波があった非常に暑く乾いた夏で、収穫は早かった |
|---|
シャトー・モンローズの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・モンローズChâteau Montrose |
| 生産者 | シャトー・モンローズ(ブイグ家) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/メドック |
| 原産地呼称 | AOCサン=テステフ |
| 格付け | 1855年メドック格付け 第2級 |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド |
| 畑 | 敷地130ha、うちぶどう畑95ha(一続きの畑)、115区画。ほかに森や草地、池など35haの自然地 |
|---|
| 植栽 | カベルネ・ソーヴィニヨン63%・メルロー31%・カベルネ・フラン4%・プティ・ヴェルド2% |
|---|
| 土壌 | メドックの「テラス3」と「テラス4」にまたがる。グラン・ヴァンの中心のテラス4は、鉄分の層を含む粘土質の基盤の上の砂礫 |
|---|
| 熟成 | フランス産オーク樽で18か月、新樽60%(2022・2023年の技術資料) |
|---|
| 栽培 | 有機栽培。土を耕さない環境再生型の土壌管理 |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型とされ、若いうちはタンニンがかたく感じられることがある。公式は具体的な飲み頃の年数を示していない |
| 価格帯の目安 | 約3万円〜(ヴィンテージで変動) |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「モンローズ」という名前の由来は?
公式サイトによると、ぶどう畑ができる前の18世紀、いまシャトーが建つ丘はヒースに覆われていて、花の季節には斜面がバラ色に染まりました。河口を行き来する平底船の船乗りたちがこの丘を「モン・ローズ(バラ色の丘)」と呼び、1815年に領地が生まれたときにその名がつけられたそうです。
「テラス4」とは何ですか?
ジロンド川が粘土や砂利、砂を積み上げてできた、メドックの6つの段丘(テラス)のうちの一つです。モンローズの畑は「テラス3」と「テラス4」にまたがり、公式はテラス4を1815年に最初のぶどうが植えられた「原点の場所」で、カベルネ・ソーヴィニヨンの約束の地と表現しています。グラン・ヴァンはこのテラス4の個性を映すワインと位置づけられています。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部