グラン・ヴァン シャトー・グラン・ピュイ・ラコストは、ポイヤックの1855年メドック格付け第5級シャトーが造るグラン・ヴァンです。畑はカベルネ・ソーヴィニヨンが75%を占め、1978年からボリー家が営んでいます。公式は、本来の力を見せるまでに8〜10年かかる長期熟成型のワインと説明しています。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・グラン・ピュイ・ラコストは、ボルドー左岸メドック地区ポイヤック村の、1855年メドック格付け第5級シャトーが造るグラン・ヴァンです。公式サイトは「メドックで最も古い領地の一つ」と紹介しており、1737年には「グラン・ピュイ」の土地に最初の建物が建てられていました。最初に記録に残る所有者は、ボルドー高等法院の評定官ド・ギローだそうです。
1855年、ピエール=フレデリック・ラコストが城館を今の姿に建て直し、同じ年に格付けに入りました。1932年にレイモン・デュパンが所有者となり、1978年、後継ぎのいなかった彼がジャン=ウジェーヌ・ボリーを買い手に選んで、ボリー家の時代が始まります。息子のフランソワ=グザヴィエ・ボリー氏は翌1979年に妻と城館に移り住み、領地の立て直しを進めました。
畑と造り
公式サイトによると、領地は90ヘクタールで、そのうち64ヘクタールにぶどうが植わっています。植栽はカベルネ・ソーヴィニヨン75%・メルロー20%・カベルネ・フラン5%。1ヘクタールあたり1万本の密植で、平均樹齢は38年です。土壌は、ガロンヌ川がピレネーから運んだ小石を含む深い砂利が、砂と粘土の上に重なっています。
醸造所には温度管理できる槽が43基あり、8〜10日かけて発酵させた後、10日ほど醸してからマロラクティック発酵へ進みます。熟成は目の細かいフランス産オーク樽で16〜18か月。城館のページでは新樽は3分の2とされ、2023年のページでは新樽75%と書かれています。2023年のブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨン77%・メルロー23%でした。
飲み頃と楽しみ方
公式は、グラン・ピュイ・ラコストを長期熟成型のワインとし、本来の力を見せるまでに8〜10年かかると説明しています。若い年を開けるならデキャンタを使い、熟成した年はそのままゆっくり楽しむのがよいでしょう。1982年からは、若いうちから飲みやすいセカンドワイン「ラコスト・ボリー」も造られています。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・グラン・ピュイ・ラコストの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・グラン・ピュイ・ラコストの
ヴィンテージ
| 2023 | カベルネ・ソーヴィニヨン77%・メルロー23%。収穫は9月11日〜28日、すべて手摘みで二重の選果。新樽75%(公式の年ごとのページ) |
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シャトー・グラン・ピュイ・ラコストの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・グラン・ピュイ・ラコストChâteau Grand-Puy-Lacoste |
| 生産者 | シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト(ボリー家) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/メドック |
| 原産地呼称 | AOCポイヤック |
| 格付け | 1855年メドック格付け 第5級 |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン |
| 畑 | 領地90haのうち64haにぶどう。平均樹齢38年、1haあたり1万本の密植。砂と粘土の上に深い砂利が重なる土壌 |
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| 植栽 | カベルネ・ソーヴィニヨン75%・メルロー20%・カベルネ・フラン5% |
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| 醸造 | 温度管理できる槽が43基。8〜10日の発酵の後、約10日の醸し |
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| 熟成 | 目の細かいフランス産オーク樽で16〜18か月。城館のページでは新樽3分の2・残りは1年使用の樽、2023年の資料では新樽75% |
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| セカンドワイン | 「ラコスト・ボリー」(1982年から) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は、本来の力を見せるまでに8〜10年かかる長期熟成型のワインとしている |
| 価格帯の目安 | 約1万〜1.6万円(新しいヴィンテージ。年や店で変動) |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「グラン・ピュイ・ラコスト」という名前の由来は?
公式サイトによると、領地は中世の終わりから婚姻を通じて一つの家系に受け継がれ、名前も「グラン・ピュイ・サン・ギロン」などと変わってきました。19世紀にマリー=ジャンヌ・ド・サン・ギロンがフランソワ・ラコストと結婚したことで「ラコスト」の名が加わりました。1855年にはピエール=フレデリック・ラコストが城館を建て直しています。
ボリー家はいつから営んでいるのですか?
1978年からです。1932年から所有していたレイモン・デュパンが、後継ぎがいなかったことから、ジャン=ウジェーヌ・ボリーを買い手に選びました。取得後は息子のフランソワ=グザヴィエ・ボリー氏が畑と醸造所の立て直しを率い、現在は子どもたちのエムリーヌ氏、ピエール=アントワーヌ氏らも共同所有者として加わっています。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-13 / 編集: Vinotier編集部