グラン・ヴァン シャトー・ディッサンは、マルゴーの1855年メドック格付け第3級シャトーです。堀と塔を残す城館のまわりに、1644年に築かれた石垣で囲まれた畑が広がり、その古い樹からグラン・ヴァンが造られます。1945年からクルーズ家が所有し、樽(半分が新樽)で16〜18か月熟成、年に約10万本が生まれます。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・ディッサンは、ボルドー左岸メドック地区のマルゴーにある、1855年メドック格付け第3級シャトーのグラン・ヴァンです。城館はいまも堀と塔、大きな門を残し、まわりの畑は1644年に築かれた石垣で囲まれています。グラン・ヴァンはこの石垣の内側の古い樹から造られます。
歴史は長く、12世紀には「ラ・モット・カントナック」という領地でした。1575年から5代続いたエスノー家が名を縮めて「イッサン」とし、いまの名前が生まれます。公式サイトは、1787年にのちの米国大統領トマス・ジェファーソンが選んだボルドーの銘柄に入っていたこと、19世紀末にはオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフが好んだことを紹介しています。両大戦の間に荒れたシャトーを立て直したのが、1945年から所有するクルーズ家です。ライオネル・クルーズ氏が城館を修復して畑を植え直し、1998年からは息子のエマニュエル・クルーズ氏が畑と醸造に投資を重ねました。2012年には、サン=テステフやポイヤックにもシャトーを持つロレンツェッティ夫妻が加わっています。
畑と造り
畑は全体で68ha。マルゴーの区画は砂利の丘と高さ15mほどの沖積の丘にあり、水はけのよさが樹に深く根を張らせます。平均樹齢は35年で、多くは1945年以降にクルーズ家が植え直したものです。収穫は手摘みで、選果のあと重力で37基のステンレス槽に入れ、区画ごとに18〜24日かけて醸します。ブレンドは1〜2月、コンサルタントのエリック・ボワスノ氏らが決め、樽(半分が新樽)で熟成させます。2025年はカベルネ・ソーヴィニヨン64%、メルロー30%に、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルドを2%ずつ合わせました。
飲み頃と楽しみ方
公式は、マルゴーらしい香りとしなやかさ、エレガンスを持ち、長く熟成するワインと説明しています。若い年はデキャンタで空気に触れさせて。同じマルゴーのシャトー・マルゴーやパルメと並べ、村の個性を比べるのも楽しい一本です。セカンドワインに「ブラゾン・ディッサン」があります。
※品種構成・熟成条件・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・ディッサンの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・ディッサンの
ヴィンテージ
| 2025 | クルーズ家がディッサンに来て80年の記念のヴィンテージ。カベルネ・ソーヴィニヨン64%・メルロー30%・カベルネ・フラン2%・マルベック2%・プティ・ヴェルド2%。メルローは9月11〜17日、カベルネ・ソーヴィニヨンは9月17〜23日に収穫。新樽50%、アルコール13.73%(公式の技術資料) |
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シャトー・ディッサンの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・ディッサンChâteau d’Issan |
| 生産者 | シャトー・ディッサン(クルーズ家・ロレンツェッティ家) |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/メドック |
| 原産地呼称 | AOCマルゴー |
| 格付け | 1855年メドック格付け 第3級 |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルド |
| 畑 | 全体で68ha、うちAOCマルゴーは公式の畑のページで55ha(2025年の技術資料などでは52ha)。砂利の丘と高さ15mの沖積の丘で、水はけがよい。平均樹齢35年(公式) |
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| 植栽 | 畑のページではカベルネ・ソーヴィニヨン65%・メルロー35%。グラン・ヴァンには年によりカベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルドも少量入る(公式) |
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| 醸造と熟成 | 70〜200hlの温度管理つきステンレス槽37基で区画ごとに仕込み、醸しは18〜24日。樽(半分が新樽)で熟成し、期間はワインのページで16〜18か月、醸造ページで18か月。3か月ごとにろうそくの明かりで澱引き(公式) |
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| 所有 | 1945年からクルーズ家。1998年からエマニュエル・クルーズ氏が畑と醸造に投資。2012年にフランソワーズ・ロレンツェッティ氏とジャッキー・ロレンツェッティ氏が加わった(公式) |
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| 生産量 | グラン・ヴァンは年に約10万本(公式) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は長く熟成する力を持つワインと説明し、2025年は若いうちから魅力があるとしている。具体的な年数は示していない |
| 価格帯の目安 | 3,000〜1万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「ディッサン」という名前の由来は?
公式サイトによると、12世紀には「ラ・モット・カントナック」と呼ばれる領地でした。1575年から5代にわたって所有したエスノー家が、自分たちの名を縮めて「イッサン(Issan)」とし、シャトー・ディッサン(d’Issan)が生まれました。
城館の扉の上に刻まれたラテン語は何ですか?
「Regum mensis aris que deorum(王の食卓に、神々の祭壇に)」という標語です。公式サイトによると、19世紀末にディッサンを好んだオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフが言い表したもので、城館の扉の上の石に刻まれています。
出典・確認日
6件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-28 / 編集: Vinotier編集部