代表銘柄(グラン・クリュ) ボノー・デュ・マルトレイのコルトン・シャルルマーニュは、コルトンの丘の西側に一続きで広がる畑から造られる特級の白です。ドメーヌが造るのはこの丘の特級の赤白2種類だけで、白は区画ごとに仕込んだワインを1つのキュヴェにまとめたこの1本です。公式には2013年からDemeter認証のビオディナミで畑を耕し、樽で発酵させたのち、二冬目をタンクで澱とともに過ごさせてから瓶詰めします。
この記事の目次
どんなワインか
ボノー・デュ・マルトレイのコルトン・シャルルマーニュは、コート・ド・ボーヌの北端、コルトンの丘から生まれる特級の白ワインです。ドメーヌは丘の特級だけを造り、白はこのコルトン・シャルルマーニュ1種類、赤はコルトン1種類です。
公式の技術資料は、このワインを、石灰岩や湿った岩を思わせる正確な味わいに塩味の気配があり、ドライフルーツやヘーゼルナッツへと深まっていく、と説明しています。口の中では広がりを見せながらも、きれいな酸がまっすぐに支える、という表現です。
畑と造り
畑はコルトンの丘の西面にあり、ペルナン・ヴェルジュレス村の「アン・シャルルマーニュ」とアロース・コルトン村の「ル・シャルルマーニュ」にまたがって一続きに広がっています。標高は約300メートル。公式サイトは、西向きのため夕日が沈むまで一日中光を受けると説明し、ブルゴーニュでは珍しい向きだとしています(ブルゴーニュワイン委員会〈BIVB〉は、このアペラシオンの多くを南西向きとしています)。
ドメーヌは斜面の上・中・下で3つの微気候と9種類の土壌を確認しています。森の際の上部は砂質の泥灰土で、花や柑橘を思わせる透明感を、丘の中ほどは石灰質のシルトで骨格と質感を、ミネラルの多い下部は力強さを与える、という考え方です。区画ごとに仕込んだワインを合わせることで、この丘の全体像を1本に表すとしています。
栽培は、土の流出という課題をきっかけに、2004年秋にビオディナミの試験を始め、2013年からDemeter認証を受けています。醸造では軽く破砕してから穏やかに圧搾し、清澄後に樽で発酵。区画ごとの樽を最初の澱引きまで見守ったのち、合わせたワインをタンクで澱とともに二冬目まで熟成させ、2か月なじませてから瓶詰めします。セカンドワインは造らず、基準に届かないロットは外します。
飲み頃と楽しみ方
BIVBは、コルトン・シャルルマーニュが若いうちは緑がかった淡い金色で、熟成とともに黄色や琥珀色へ移り、25〜30年を経た年には革やトリュフの香りが現れるとしています。供出温度の目安は12〜14℃前後。フォアグラや甲殻類、白いソースの家禽や仔牛と合わせるのがBIVBのおすすめです。同じコート・ド・ボーヌの白として、コシュ・デュリのムルソーと比べるのも面白いでしょう。
※造りは公式資料(2017年ヴィンテージの技術資料など)に基づきます。年によって変わることがあります。
ボノー・デュ・マルトレイ コルトン・シャルルマーニュの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ボノー・デュ・マルトレイ コルトン・シャルルマーニュの
ヴィンテージ
| 2017 | 公式資料では、春の霜、雨による強いべと病の圧力、夏の高温と乾燥に対応した年。シャルドネは9月1〜5日に収穫 |
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ボノー・デュ・マルトレイ コルトン・シャルルマーニュの
ワイン情報
| 名称 | ボノー・デュ・マルトレイ コルトン・シャルルマーニュDomaine Bonneau du Martray Corton-Charlemagne Grand Cru |
| 生産者 | ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレイ |
| 位置づけ | 代表銘柄(グラン・クリュ) |
| 種類 | 白 |
| 国・地域 | フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ(ペルナン・ヴェルジュレス村・アロース・コルトン村) |
| 原産地呼称 | AOCコルトン・シャルルマーニュ |
| 格付け | グラン・クリュ(特級) |
| 主な品種 | シャルドネ |
| 畑 | コルトンの丘の西面、ペルナン・ヴェルジュレス村の「アン・シャルルマーニュ」とアロース・コルトン村の「ル・シャルルマーニュ」にまたがる一続きの畑。標高は約300m(公式) |
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| 畑の面積 | 公式は示していない。ドメーヌ全体で11ha(Decanter、2017年)、うちシャルドネが約23.5エーカー(約9.5ha)(Wine Spectator、2017年) |
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| 土壌と微気候 | 斜面の上・中・下で3つの微気候と9種類の土壌を確認(公式)。上部はペルナンの砂質泥灰土、中腹は石灰質のシルト、下部は複雑な石灰質の崩積土 |
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| 栽培 | 2004年秋にビオディナミの試験を開始し、2013年からDemeter認証(公式) |
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| 醸造と熟成 | 軽く破砕して穏やかに圧搾、清澄後に樽で発酵。区画別に仕込み、合わせたワインをタンクで澱とともに二冬目まで熟成し、2か月なじませて瓶詰め。セカンドワインは造らず、基準に満たないロットは外す(公式) |
| 飲み頃の温度 | 12〜14℃前後(BIVBがコルトン・シャルルマーニュに示す目安) |
| グラス | 口のすぼまった大ぶりの白ワイン用グラス(ブルゴーニュ型) |
| 飲み頃の目安 | BIVBは、25〜30年熟成した古い年には革やトリュフの香りが現れるとしている。若い年は数年以上寝かせてからが一般的な目安(年による) |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「シャルルマーニュ」の名前の由来は?
フランク王国のカール大帝(シャルルマーニュ)にちなみます。ブルゴーニュワイン委員会と公式サイトによると、大帝は775年にコルトンの丘のぶどう畑をソーリューのサン・タンドッシュ修道院に寄進し、畑はおよそ千年にわたって修道士の手にありました。1791年に革命政府の国有財産売却で競売にかけられ、のちにボノー・デュ・マルトレイ家に伝わります。
誰が所有していますか?
2017年に、米国の実業家スタンリー・クロンキーが多数株を取得しました。英Decanter誌は、約200年にわたる同じ一族の所有に区切りがついたと伝えています。公式サイトも、クロンキーが修道士やボノー・デュ・マルトレイ家、ル・ボー・ド・ラ・モリニエール家に続いて、この畑の歴史を受け継いでいると紹介しています。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部