シグネチャー・ワイン(地中海系品種の赤のブレンド) コルメラは、イーベン・サディが率いるザ・サディ・ファミリー・ワインズのシグネチャー・ワインで、スワートランドの土壌と海の影響を受けた気候に合う地中海系の赤の品種を合わせた一本です。2024年はシラー、ムールヴェードル、グルナッシュ、カリニャン、サンソー、ティンタ・バロッカ、ピノタージュの7品種。小樽で12か月、大きな楕円形の樽でさらに1年、計2年熟成させ、清澄もろ過もせずに瓶詰めします。
- 地中海系品種のブレンド
- 灌漑しない株仕立ての畑
- 引き締まったタンニン
- 熟成向き
この記事の目次
どんなワインか
コルメラは、南アフリカ西ケープ州のスワートランドで、イーベン・サディが率いるザ・サディ・ファミリー・ワインズが造る赤ワインです。公式は、スワートランドの土壌と海の影響を受けた気候に合わせて選んだ地中海系の赤の品種のブレンドと説明し、人の考えではなく、スワートランドによって形づくられるワインだとしています。名前は、農業の基礎文献とされる『農業論』を著した古代ローマの著述家コルメラにちなみます。
サディ・ファミリーはスワートランドに24haを持ち、灌漑をせず、さまざまな土壌で株仕立ての樹を育てています。公式の技術資料は2000年ヴィンテージから公開されており、2000年はシラー100%でした。いまは品種を増やし、シグネチャー・ワインとして畑と醸造の取り組みを先導する一本と位置づけられています。
畑と造り
2024年の技術資料によると、ぶどうはパールデバーグの7つの畑、カスティールバーグの3つの畑、マームズベリーとピケットバーグの各1つの畑から集めます。土壌は花崗岩、粘板岩、礫、砂岩です。なお公式の紹介ページは「9つの小さな区画」と書いており、資料によって数が異なります。品種はシラー、ムールヴェードル、グルナッシュ、カリニャン、サンソー、ティンタ・バロッカ、ピノタージュです。
醸造では、全量を小さな箱に入れて粒ごとに手で選り分けます。3,300Lの開放式コンクリート槽で約3週間、24℃で自然発酵させ、発酵のあとさらに3週間、果皮とともに置きます。発酵中は何も加えず、伝統的なバスケット・プレスで搾ります。その後、目の詰んだフランス産の樽(新樽10%)で澱とともに12か月、大きな楕円形の樽(フードル)に移してさらに1年熟成させ、清澄もろ過もせずに瓶詰めします。
公式の熟成ガイドによると、2000〜2009年は熟度を高めに摘んで抽出を強め、小樽(新樽約40%)で24か月熟成させていました。2011年からは収穫を早め、抽出を穏やかにし、新樽を10%に減らして2年目を大樽で過ごす造りに変えています。
飲み頃と楽しみ方
公式は2024年について、地中海系らしいスパイスやハーブ、胡椒、スミレの香りに赤い果実が重なり、チョークのような引き締まったタンニンをもつと紹介しています。2023年は「時間が必要」としており、若いうちは大ぶりのグラスでゆっくり開かせるのがよいでしょう。南アフリカの産地とスワートランドの位置づけは第23講 南アフリカ完全編で紹介しています。
※品種の構成・熟成・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は生産者の公式サイトでご確認ください。
サディ・ファミリー コルメラの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
サディ・ファミリー コルメラの
ヴィンテージ
| 2024 | 2026年リリース。公式によると、地中海系らしいスパイスやハーブ、胡椒、スミレの香りに、赤い果実、桑の実、黒鉛、干しイチジクが重なり、チョークのような引き締まったタンニンをもつ。収量30hL/ha、アルコール度数14%。 |
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| 2023 | 2025年リリース。公式によると、イチゴから濃いチェリーへ移る香りと花の香りがあり、2022年よりやや硬く、中心の深いワイン。タンニンの印象は2019年に近く、「時間が必要」としている。収量32hL/ha、アルコール度数13.5%。 |
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| 2000 | 公式の技術資料によると、スワートランドの山あいの畑のシラー100%。フランス産の小樽(新樽40%)で計2年熟成。公式は抑制が効いた、エレガントで新鮮な果実味の年と振り返っている。 |
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サディ・ファミリー コルメラの
ワイン情報
| 名称 | サディ・ファミリー コルメラThe Sadie Family Wines Columella, Swartland |
| 生産者 | ザ・サディ・ファミリー・ワインズ(イーベン・サディ) |
| 位置づけ | シグネチャー・ワイン(地中海系品種の赤のブレンド) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | 南アフリカ/スワートランド |
| 原産地呼称 | スワートランド |
| 主な品種 | シラー、ムールヴェードル、グルナッシュ、カリニャン、サンソー、ティンタ・バロッカ、ピノタージュ |
| 名前 | 古代ローマの著述家ルキウス・ユニウス・モデラトゥス・コルメラ(4〜70年)から。著書『農業論(De Re Rustica)』は農業の基礎文献とされる(公式) |
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| 畑 | 2023・2024年はパールデバーグ(7畑)、カスティールバーグ(3畑)、マームズベリー(1畑)、ピケットバーグ(1畑)。土壌は花崗岩、粘板岩、礫、砂岩(公式の技術資料)。公式の紹介ページは「9つの小さな区画」と記載しており、資料によって数が異なる |
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| 醸造 | 全量を小さな箱で粒ごとに手で選別。3,300Lの開放式コンクリート槽で約3週間、24℃で自然発酵させ、さらに3週間の発酵後浸漬。発酵中は何も加えず、伝統的なバスケット・プレスで搾る(公式の2023・2024年資料) |
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| 熟成 | 目の詰んだフランス産オークの樽(新樽10%)で澱とともに12か月、大きな楕円形の樽(フードル)でさらに1年。計2年で、清澄・ろ過なしで瓶詰め(公式の2023・2024年資料) |
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| スタイルの変化 | 2000〜2009年は熟度を高めに摘み、抽出を強め、小樽(新樽約40%)で24か月、主にシラーとムールヴェードル。2011年以降は早めの収穫、穏やかな抽出、新樽10%と大樽での2年目に移り、サンソー、カリニャン、ティンタ・バロッカを加え、ムールヴェードルを増やした(公式の熟成ガイド) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(ミディアム〜フルボディの赤の一般的な目安) |
| グラス | シラー(ローヌ)型やボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は2023年について「時間が必要」としている。具体的な飲み頃の年は示していない |
| 価格帯の目安 | 1〜3万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
シラーのワインですか?
公式の技術資料が残る最も古い2000年はシラー100%でしたが、いまは地中海系の品種のブレンドです。公式の熟成ガイドによると、2011年以降は果実味のためにサンソー、酸のためにカリニャン、タンニンのためにティンタ・バロッカを加え、ムールヴェードルを増やしてきました。2023・2024年の資料ではシラー、ムールヴェードル、グルナッシュ、カリニャン、サンソー、ティンタ・バロッカ、ピノタージュの7品種が挙げられています(比率は示されていません)。
若いうちに飲んでもよいですか?
公式は2023年について「時間が必要」なワインと説明しています。若いうちに開けるなら、大ぶりのグラスで時間をかけて香りを開かせるのがよいでしょう。公式の熟成ガイドは、最初の10年(2000〜2009年)のコルメラが見事に熟成したとも述べています。
出典・確認日
7件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-27 / 編集: Vinotier編集部