フラッグシップ(ボルドー・スタイルのブレンド) ポール・サウアーは、シモンズバーグ山のふもとにある4代続く家族経営のカノンコップが造る、ボルドー・スタイルの赤です。1981年が初ヴィンテージで、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にカベルネ・フランとメルロを合わせます。フランス・ヌヴェール産の新樽100%で24か月熟成させ、公式は20〜25年の熟成が見込めるとしています。
- カベルネ主体のブレンド
- 新樽100%
- しっかりした骨格
- 長期熟成型
この記事の目次
どんなワインか
ポール・サウアーは、南アフリカ・ステレンボッシュのカノンコップ・エステートが造る赤ワインです。カノンコップは4代続く家族経営のエステートで、いまはポール・クリーグとヨハン・クリーグの兄弟が運営しています。公式によると、名前の「カノンコップ」は、エステートの上にあるシモンズバーグ山の小山(コップ)から、17〜18世紀にテーブル湾へ入る帆船を知らせる大砲(カノン)が撃たれたことに由来します。
ワインの名は、エステートの家長ポール・サウアーにちなみます。公式は、カノンコップがこれまでに成し遂げたすべてを彼に負っていると述べています。カノンコップのラベルで最初のワインが造られたのは1973年で、ポール・サウアーの初ヴィンテージは1981年です。公式は、南アフリカを代表するワインの一つと認められてきたと紹介しています。
畑と造り
公式は、ポール・サウアーをカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フランによるボルドー・スタイルのブレンドと説明し、3つの品種がそれぞれ深み、骨格、複雑さを与えるとしています。比率は年ごとに変わり、2023年はカベルネ・ソーヴィニヨン62%、カベルネ・フラン23%、メルロ15%でした。
2023年の資料によると、畑はシモンズバーグ=ステレンボッシュにあり、土壌は風化した花崗岩とハットン粘土、樹齢は平均33年です。灌漑はせず、5本の針金を張った垣根で仕立てています。収量は1haあたり5.3トンでした。
醸造は開放式のコンクリート槽で、29℃で発酵させ、浮いてくる果皮を2時間ごとに手で沈めます。5日後に果汁を果皮から引き抜き、マロラクティック発酵のあと、フランス・ヌヴェール産の225Lの新樽(100%)で24か月熟成させます。公式は2023年について、赤い果実やカシス、チェリーに、鉛筆の削りくずや杉の香りが重なり、開くにつれて南アフリカの自生植物フィンボスを思わせる野性的な香りが現れると紹介しています。
飲み頃と楽しみ方
公式は熟成の目安を20〜25年とし、適切に保管すればさらに長く熟成するとしています。若いうちに開けるなら、大ぶりのボルドー型グラスで時間をかけて開かせるのがよいでしょう。公式がすすめる料理は、ステーキ、肉の煮込み、仔羊のもものロースト、熟成したチーズです。南アフリカの産地全体は第23講 南アフリカ完全編で紹介しています。
※品種の比率・熟成・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は生産者の公式サイトでご確認ください。
カノンコップ ポール・サウアーの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
カノンコップ ポール・サウアーの
ヴィンテージ
| 2023 | 公式によると、遅めでやや乾いた冬(6月は雨に恵まれた)と、寒の戻りと乾いた春で芽吹きがそろい、病気の心配も少なかった年。12月の多雨で粒が大きくなり、タンニンは柔らかめに。収穫はいつも通り2月初めに始まった。カベルネ・ソーヴィニヨン62%、カベルネ・フラン23%、メルロ15%。アルコール度数13.0%。 |
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| 2022 | 公式によると、寒く雨の多い冬のあと、遅めながらそろった芽吹き。涼しく湿った天候が春まで続き、1月末に少し暑さが出たものの、遅めの色づきと涼しい生育期で、骨格がありエレガントで熟成向きのワインになったと説明している。カベルネ・ソーヴィニヨン55%、カベルネ・フラン27%、メルロ18%。アルコール度数13.5%。 |
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| 2021 | 公式によると、冬の後半の暖かさで芽吹きや開花がややばらついたが、土の水分は保たれ、樹のストレスはほとんどなかった年。収穫の始まりが遅く、涼しい生育期からエレガントなワインになったと説明している。カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロ17%、カベルネ・フラン13%。 |
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カノンコップ ポール・サウアーの
ワイン情報
| 名称 | カノンコップ ポール・サウアーKanonkop Paul Sauer, Simonsberg-Stellenbosch |
| 生産者 | カノンコップ・エステート |
| 位置づけ | フラッグシップ(ボルドー・スタイルのブレンド) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | 南アフリカ/ステレンボッシュ/シモンズバーグ |
| 原産地呼称 | シモンズバーグ=ステレンボッシュ |
| 主な品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ |
| 名前 | エステートの家長ポール・サウアーにちなむ。カノンコップの名は、17〜18世紀にテーブル湾に入る帆船を知らせる大砲(カノン)が撃たれた、シモンズバーグ山の小山(コップ)に由来(公式) |
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| 初ヴィンテージ・生産量 | 初ヴィンテージは1981年。生産量は公式に「7 000 x 6」と記載(単位の説明はないが、6本入り7,000ケースの意と読める) |
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| 畑 | シモンズバーグ=ステレンボッシュ。風化した花崗岩とハットン粘土の土壌、平均樹齢33年、灌漑なし、5本の針金による垣根仕立て(公式の2023年資料) |
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| 醸造・熟成 | 開放式のコンクリート槽で29℃で発酵し、浮いた果帽を2時間ごとに手で沈める。5日で果皮から引き抜き、マロラクティック発酵のあとフランス・ヌヴェール産の225L新樽(100%)で24か月熟成(公式の2021〜2023年資料) |
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| 醸造責任者・熟成の目安 | アブリ・ビースラー。熟成の目安は20〜25年(適切な保管ならさらに長く)(公式の2021〜2023年資料) |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(フルボディの赤の一般的な目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は熟成の目安を20〜25年(適切に保管すればさらに長く)としている |
| 価格帯の目安 | 3,000〜1万円 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
カノンコップといえばピノタージュでは?
カノンコップの公式サイトでは、エステートの銘柄としてポール・サウアーのほかにピノタージュ、ブラック・ラベル ピノタージュ、カベルネ・ソーヴィニヨンを紹介しています。ただポール・サウアーにピノタージュは使われず、公式はカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フランのボルドー・スタイルのブレンドと説明しています。
品種の比率は毎年同じですか?
いいえ。公式の資料では、2023年はカベルネ・ソーヴィニヨン62%・カベルネ・フラン23%・メルロ15%、2022年は55%・27%・18%、2021年はカベルネ・ソーヴィニヨン70%・メルロ17%・カベルネ・フラン13%で、主体がカベルネ・ソーヴィニヨンである点は同じですが、比率は年によって変わります。
出典・確認日
6件
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-27 / 編集: Vinotier編集部