代表銘柄(特級クロ・ド・ラ・ロッシュ) クロ・ド・ラ・ロッシュは、モレ・サン・ドニ村で最も広い特級畑で、1968年創業のドメーヌ・デュジャックはここに1ヘクタール95アール37センティアールを持ちます(公式)。ドメーヌは除梗をほとんど、または全くしない全房発酵を好み、その繊細さに惹かれてきたと説明しています。
この記事の目次
どんなワインか
クロ・ド・ラ・ロッシュは、モレ・サン・ドニ村の北寄りにある特級畑です。ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)の2022年の数字では生産面積16.73ヘクタールと、この村の特級で最も大きく、BIVBは村の特級のなかでも「より引き締まって深く、まじめ」で、シャンベルタンに近い性格だと説明しています。
ドメーヌ・デュジャックはこの畑に1ヘクタール95アール37センティアールを持っています(公式)。公式サイトによると、ドメーヌは1968年にジャック・セイスが創業しました。ブルゴーニュの出身ではなく、1966年と1967年の収穫をヴォルネイのドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールで過ごして醸造を学び、1968年にモレ・サン・ドニのドメーヌ・グライエを買って「デュジャック(du Jacques=ジャックの)」と名付けました。1998年に息子のジェレミー、2001年にその妻ダイアナ、2003年に弟のアレックが加わっています。
畑と造り
公式の銘柄紹介では、畑はモレ・サン・ドニとジュヴレ・シャンベルタンの間の斜面にあり、斜度は4〜23%(平均11%)、標高276〜308メートルで東を向いています。東側は厚さ40〜50センチの赤褐色の土に角ばった石灰岩が混じり、西側の上部は小さな石灰の礫が多い土。基盤も東がプレモー石灰岩、急斜面の西側はコンブランシアン石灰岩の崖錐と、東西で変わります。
造りについて公式は、全房がもたらす繊細さに惹かれてきたとし、ヴィンテージに応じて除梗をわずかにするか、まったくしないと書いています。発酵は野生酵母のみで、醸しは約2週間。熟成は14〜18か月で、タンニンを整えるために新樽を多めに使い、樽材は乾燥のため2年前に買い付けるとしています。畑は2011年に有機認証を取り、2003年からビオディナミの手法も取り入れています。
なお公式サイト内では、ドメーヌの面積を「2005年に15.5ヘクタール」とする箇所と「17.5ヘクタール」とする箇所があり、時期の違いと考えられます。
飲み頃と楽しみ方
BIVBが示す供出温度は、若いうちが12〜13℃、熟成したものが15〜16℃。羽のジビエや仔羊のローストなどとの相性が挙げられています。同じ畑を古木で造るポンソのヴィエイユ・ヴィーニュと並べると、造り手による違いがよく分かります。
※面積や造りの細部は資料や年によって異なります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
ドメーヌ・デュジャック クロ・ド・ラ・ロッシュの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ドメーヌ・デュジャック クロ・ド・ラ・ロッシュの
ワイン情報
| 名称 | ドメーヌ・デュジャック クロ・ド・ラ・ロッシュDomaine Dujac Clos de la Roche Grand Cru |
| 生産者 | ドメーヌ・デュジャック |
| 位置づけ | 代表銘柄(特級クロ・ド・ラ・ロッシュ) |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ニュイ(モレ・サン・ドニ村) |
| 原産地呼称 | AOCクロ・ド・ラ・ロッシュ |
| 格付け | グラン・クリュ(特級) |
| 主な品種 | ピノ・ノワール |
| 所有面積 | 1ha95a37ca(デュジャック公式) |
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| 畑の位置 | モレ・サン・ドニとジュヴレ・シャンベルタンの間。斜度4〜23%(平均11%)、標高276〜308m、東向き(公式) |
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| 土壌 | 東側は厚さ40〜50cmの赤褐色の土に角ばった石灰岩。西側の上部は小さな石灰の礫が多い。基盤は東がプレモー石灰岩、西はコンブランシアン石灰岩の崖錐(公式) |
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| 造り(ドメーヌ全体) | 年により除梗はわずか、または行わない。野生酵母のみ、醸しは約2週間。14〜18か月樽で熟成し、新樽の比率は高め(公式) |
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| 栽培 | 2001年に4haで有機栽培を試し、2008年に全体へ。2011年に有機認証。2003年からビオディナミの手法も導入(公式) |
| 飲み頃の温度 | 若いうちは12〜13℃、熟成したものは15〜16℃(BIVBがモレ・サン・ドニの特級に示す目安) |
| グラス | ブルゴーニュ型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型。若いヴィンテージは数年以上寝かせてからが一般的な目安(年による) |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
「全房発酵」とは何ですか?
ぶどうの房から果梗(茎)を取り除かずに、房ごと発酵させる方法です。デュジャックの公式サイトは、全房がもたらす繊細さにずっと惹かれてきたとし、ヴィンテージの性格に応じて除梗をわずかにするか、まったくしないと説明しています。どの程度房を残すかは年によって変わります。
どんな料理に合わせればよいですか?
ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)は、モレ・サン・ドニの特級について、羽のジビエやリブステーキ、仔牛や仔羊の煮込み・ロースト、照り焼き風の鶏料理、香りの強いウォッシュタイプのチーズとの相性を挙げています。供出温度は若いものが12〜13℃、熟成したものが15〜16℃が目安です。
出典・確認日
生産者の公式資料などをもとにした解説です(試飲レビューではありません)。
最終更新: 2026-10-16 / 編集: Vinotier編集部