Château Cheval Blanc
グラン・ヴァン シャトー・シュヴァル・ブランは、サン=テミリオンの西の端、ポムロールとの境で造られる赤のグラン・ヴァンです。畑の55%がカベルネ・フランという右岸では珍しい構成で、公式は気品とエレガンスを持つワインと説明しています。長く格付けの最上位にありましたが、2021年7月に格付けからの離脱を決めました。
この記事の目次
どんなワインか
シャトー・シュヴァル・ブランは、ボルドー右岸サン=テミリオンの西の端にあるシャトーのグラン・ヴァンです。畑はポムロールとの境にあり、すぐ北にはポムロールのシャトーが並びます。公式サイトは、このワインの持ち味として気品とエレガンスを挙げ、典型的な年はテロワールを完璧に映し、例外的な年は若いうちから驚くほど表情豊かだと説明しています。
サン=テミリオンの格付けでは、長く最上位のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセAにありました。しかし公式サイトによれば、2021年7月にその格付けから退くと決めています。報道では、審査がテロワールやワインそのもの以外の項目を重く見すぎていることが理由とされました。共同ディレクターは、離脱後も「サン=テミリオンの畑の第一の大使であり続ける」と語ったと報じられています。経緯はサン=テミリオンの解説にまとめています。
畑と造り
公式の畑のページによると、畑は42ヘクタール・56区画です(ワインのページには39.5ヘクタール・55区画とあり、公式内でも数え方に差があります)。土壌は粘土・砂利・砂で、粘土と砂利がほぼ同じ割合で混ざります。植栽はカベルネ・フラン55%、メルロー40%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%。メルロー主体の右岸でカベルネ・フランのほうが多いのは珍しく、19世紀にはすでにメルローとカベルネ・フランを半々にする植え方が選ばれていたと公式は記しています。
醸造は区画ごとに分けて行います。熟成は、14℃に保たれた地下の樽庫で16〜18か月。1ヴィンテージあたり300〜450樽を使い、樽は毎年すべて入れ替えるとされます。樽材はトロンセなどの森のフランス産オークです。2011年6月には、建築家クリスチャン・ド・ポルザンパルクが設計した醸造所が完成しました。セカンドワインのル・プティ・シュヴァルは1988年に生まれ、収穫の多くても4分の1ほどから造られます。
歴史と楽しみ方
公式サイトによると、1832年にジャン=ジャック・デュカスが畑の中核を買い、1852年に初めて「シュヴァル・ブラン」の名で売り出されました。1998年秋からは、ベルナール・アルノー氏とアルベール・フレール男爵が所有しています。
供出温度は**15〜17℃**が公式の目安。10年未満のボトルは少なくとも1時間デキャンタに移すよう勧めています。保管は14℃前後が理想で、10℃を下回ったり18℃を超えたりしない場所がよいとされます。年によっては1世紀の熟成にも耐えるとまで書かれています。右岸と左岸の違いを含むボルドー全体の地図は、第5講 ボルドー完全編で確かめられます。
※品種構成・格付けの扱い・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
シャトー・シュヴァル・ブランの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
シャトー・シュヴァル・ブランの
ワイン情報
| 名称 | シャトー・シュヴァル・ブランChâteau Cheval Blanc |
| 生産者 | シャトー・シュヴァル・ブラン |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | フランス/ボルドー/サン=テミリオン |
| 原産地呼称 | AOCサン=テミリオン・グラン・クリュ |
| 格付け | 2021年7月にサン=テミリオン格付けからの離脱を表明(それまではプルミエ・グラン・クリュ・クラッセA) |
| 主な品種 | カベルネ・フラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン |
| 畑 | 42ha・56区画(公式「畑」のページ)。ワインのページでは39.5ha・55区画とも書かれ、公式内でも数え方に差がある |
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| 土壌 | 粘土・砂利・砂。粘土と砂利はほぼ同じ割合 |
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| 植栽 | カベルネ・フラン55%・メルロー40%・カベルネ・ソーヴィニヨン5% |
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| 熟成 | 14℃に保った地下の樽庫で16〜18か月。1ヴィンテージあたり300〜450樽を使い、樽は毎年すべて入れ替える |
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| 醸造所 | クリスチャン・ド・ポルザンパルク設計。2011年6月に完成 |
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| 歴史 | 1832年にジャン=ジャック・デュカスが中核の畑を購入。1852年に初めて「シュヴァル・ブラン」の名で販売。1998年秋からベルナール・アルノー氏とアルベール・フレール男爵が所有 |
| 飲み頃の温度 | 15〜17℃(公式の目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 公式は、10年未満で開けると潜在力の一部を手放すことになるとし、年によっては1世紀の熟成にも耐えるとしている |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
シュヴァル・ブランはなぜ格付けから離脱したのですか?
公式サイトの歴史のページは、2021年7月に、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセAから退くという難しい決断をしたと記しています。報道によれば、審査の基準がテロワールやワイン、歴史から離れ、それ以外の項目の比重が大きくなりすぎたことを理由に挙げました。同じ時期にオーゾンヌも不参加を表明し、2022年1月にはアンジェリュスも続いています。
若いヴィンテージを開けるときのコツは?
公式サイトは、10年未満のボトルは少なくとも1時間デキャンタに移すことを勧めています。供出温度は15〜17℃が目安ですが、季節に合わせて調整してよいとしています。また、10年未満で飲むのは潜在力の一部を手放すことになる一方で、好奇心から開けるのを妨げるものではない、とも書いています。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部