グラン・ヴァン ピングスは、デンマーク出身の醸造家ピーター・シセックがリベラ・デル・ドゥエロで造る、ティント・フィノ(テンプラニーリョ)100%の赤です。1995年が最初のヴィンテージで、株仕立ての古木から収量をごく低く抑え、生産は年に500ケース未満と伝えられます。スペインを代表する「カルトワイン」の一つとして語られます。
この記事の目次
どんなワインか
ピングスは、リベラ・デル・ドゥエロのドミニオ・デ・ピングスが造る赤ワインです。造り手のピーター・シセックはデンマーク出身で、同じ産地のアシエンダ・モナステリオで実績を積んだのち、1995年に自分のワインを造り始めました。英国の老舗商は、はっきりとスペインらしい個性を持つ「ガレージワイン」をめざしたものと紹介しています。
最初の1995年ヴィンテージは発売前から評判を呼んだと、米国の取扱業者は伝えています。それ以来、ピングスはリベラ・デル・ドゥエロの新しい世代を象徴する一本として語られるようになりました。産地全体の中での位置づけは銘醸図鑑:リベラ・デル・ドゥエロで紹介しています。
なお、生産者の公式サイトは運営会社や所在地(キンタニーリャ・デ・オネシモ)を示すだけで、ワインの技術的な情報は公開していません。このページの数字は、英国と米国の取扱業者の資料にもとづきます。
畑と造り
ぶどうは、ラ・オラ村周辺の小さな区画から来ます。株仕立て(エン・バソ)のティント・フィノの古木で、取扱業者の資料では3区画とされています。肥料や殺虫剤は使わず、幹をまっすぐに整え、1株あたり1〜2芽まで短く剪定して、樹を健やかな状態に戻してきたと説明されています。
その結果、収量は1haあたり9〜20hlと極めて低くなります。発酵はステンレスタンクか大きな木桶で行い、フレンチオークで熟成させます。新樽の割合は、資料によって「すべて新樽」「新樽と古樽の組み合わせ」と記載が分かれており、時期によって方針が変わってきたとみられます。生産量は年に500ケース未満と伝えられます。
飲み頃と楽しみ方
凝縮感の強い長期熟成型とされ、若いヴィンテージは数年以上寝かせてから開けるのが一般的です。生産者自身の飲み頃の案内は確認できなかったため、年ごとの評価は取扱業者の情報を参考にしてください。
同じ産地で長い樽熟成の伝統を守るベガ・シシリア ウニコと比べると、古木の小さな区画から少量を造る新しい世代の考え方がよく見えてきます。スペイン全体の流れは第14講 スペイン完全編で学べます。
※生産量・価格はヴィンテージや時期により変わります。最新の情報は取扱業者でご確認ください。
ピングスの
味わいの目安
- ボディ
- 軽やか重厚
- 酸味
- 穏やか生き生き
- タンニン
- 柔らかしっかり
- 甘辛
- 辛口甘口
公式の説明や一般的な評価をもとにした編集部の目安です。年や熟成の度合いで変わります。
ピングスの
ワイン情報
| 名称 | ピングスPingus |
| 生産者 | ドミニオ・デ・ピングス |
| 位置づけ | グラン・ヴァン |
| 種類 | 赤 |
| 国・地域 | スペイン/カスティーリャ・イ・レオン/リベラ・デル・ドゥエロ(ラ・オラ) |
| 原産地呼称 | DOリベラ・デル・ドゥエロ |
| 主な品種 | ティント・フィノ(テンプラニーリョ) |
| 造り手 | ピーター・シセック(デンマーク出身)。アシエンダ・モナステリオで実績を積んだのち、1995年に始めた |
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| 初ヴィンテージ | 1995年 |
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| 畑 | ラ・オラ村周辺にある、株仕立て(エン・バソ)のティント・フィノの古木の小さな区画。英国の老舗商と米国の取扱業者は3区画と紹介 |
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| 収量 | 1haあたり9〜20hlと極めて低い |
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| 生産量 | 年に500ケース(12本入り換算で6,000本)未満 |
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| 醸造 | ステンレスタンクか大きな木桶で発酵し、フレンチオークで熟成。樽の新旧の割合は、資料によって「新樽100%」「新樽と古樽の組み合わせ」と記載が分かれる |
| 飲み頃の温度 | 16〜18℃前後(一般的なフルボディの赤の目安) |
| グラス | ボルドー型の大ぶりなグラス |
| 飲み頃の目安 | 長期熟成型とされ、若いヴィンテージは数年以上寝かせるのが一般的な目安(生産者の公式な案内は確認できず) |
| 価格帯の目安 | 10万円〜 |
品種の比率や熟成の方法は年によって変わります。価格は為替・流通で大きく変動するため、目安としてご覧ください。
よくある質問
ピングスはどんなぶどうから造られますか?
ティント・フィノ(リベラ・デル・ドゥエロでのテンプラニーリョの呼び名)だけで造られます。英国の老舗商は、ラ・オラ村にある株仕立ての古木で、リオハから持ち込まれた苗とは異なる、この土地の古い系統だと紹介しています。シセックは樹の幹を整え、1株あたり1〜2芽まで短く剪定して収量を抑えていると伝えられます。
なぜ手に入りにくいのですか?
収量が1haあたり9〜20hlとごく低く、生産量が年に500ケース未満と伝えられるためです。評価の高さから世界中で需要があり、国内でも流通量は限られます。同じ造り手のワインでは、セカンドワインとされる「フロール・デ・ピングス」や、地元の栽培家と組んで造る「PSI(プシ)」のほうが手に取りやすい価格です。
出典・確認日
生産者の公式資料などで確認した内容をもとにした解説です。編集部による試飲レビューではありません。
最終更新: 2026-10-12 / 編集: Vinotier編集部